2022/12/25　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡PRINCESS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

「ステプリリクエストアワー」。ニコグル年末恒例のリクアワ、2日目はニコステ、ニコぷりが出演。前日は全体的にやや押した感じだったが、この日はほぼタイムテーブル通りの進行。Bチケットで2列目中央の席（前日に見た場所からひとつズレただけ）。これまた最高の環境で見ることができたね。

○「ニコニコ♡PRINCESS」　メンバー5人でのステージ。前日の「ラバフル」と同じくモニターで順位を確認しながらランクイン曲を1曲ずつ歌っていく。ニコぷりもまだ新しいグループでオリジナル曲が限られており、「TOP7」の発表となった。
セットリストは、7位「トロピカル☆マーメイド」、6位「この夢の延長線」、5位「GIRLS POWER」、4位「フィーバーNIGHT」、3位「I AM♡PRINCESS」、2位「真昼からシンデレラ」、1位「シンデレラメランコリー」…の全7曲。

■衣装はメンバーカラーバージョン。オーバーチュアで1人ずつ登場してプリンセスポーズを決めるところまではいつもと同じ。ただその後はモニターの左右にわかれて順位発表を見守る。
■ニコぷりの場合、たくさんある中から上位曲が決まるのではなく、いつも歌っている7曲に強制的に順位がついてしまう。なのでメンバーからは「え〜、なんでこの曲がこんな下なの？」的な反応も。「GIRLS POWER」「フィーバーNIGHT」あたりはもっと上位と思っていたメンバーが多かったみたい。
■残り3曲（TOP3）となったところで「1位はどの曲か」という話題に。見事的中させてたのは立花りらさん。「だって絶対みんな『メランコリー』好きだもん！」と妙に自信がある様子。やはりステージで歌っていてもファンの盛り上がりみたいなのは感じるのかな？
■1位「メランコリー」と2位「真昼」の得票数は450票と445票。わずか5票差！…それを見て自分も「メランコリー」に6票入れていたことを思い出した。もし私が違う曲に投票していたら、逆転で「真昼」が1位だったことになる。ファン1人の票なんて大勢に影響ないだろうと思ってたけど、こういうこともあるのね〜。リクアワのガチさを感じた一瞬だった。
■「シンデレラメランコリー」の作詞は元にこきゃんの餅月ゆいりさん。歌詞もいいのよね。
■この日は劇場の壁面にもクリスマス飾りがたくさん。そのリボンが落ちてるのを見つけた栗野春香さん、歌いながら自分のお腹に貼りつけようと何度も試みる。最後は諦めてたけどお茶目な様子とリクアワのリラックスしたお祭り感が出ててよかった。
■結局「未熟≠Vanguardism」は候補にも入らず。謎は深まる。
■全7曲、約37分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。ニコステは持ち曲も多いため「TOP10」の発表となる。
セットリストは、10位「憂愁クレオパトラ」、9位「レモンちゅーハイ」、8位「ハッピーニューイヤーおもち」、7位「Bitter Sweet Days」、6位「世界共通言語ネコ語計画」、5位「リバイバルガール」、4位「曖昧MONSTER NIGHT」、3位「恋熱サステナブル」、2位「さよならパラソル」、1位「感情性エビデンス」…の全10曲。

■衣装は最新の異世界バージョン。
■ニコステのランキングのポイントは「メンバーセンター曲」がたくさんの票を集めたことだろう。人気投票にならないように…とソロ曲は対象外としたはずなのに、ソロとちょっと似た性質を持つ「メンバーセンター曲」はいちおう全体曲だから規制できなかった感じかな。その中でも初披露からわずか8日間で4位に食い込んだ小鳥遊めるさんセンター曲「曖昧MONSTER NIGHT」の勢いはすごかったね。めるめるパワーおそるべし！
■それ以外ではわりと「2022年のニコステ」を代表するような曲が上位に入ってた感じかな。「恋熱」とか「感情性」とか。にこきゃん曲「リバイバルガール」も強かった。メンバー的には「おもち」が1位という予想もけっこうあったみたい。
■その一方で「ニコステ初期曲」はTOP10にまったく入ってないことにも気づく。前向きに解釈すれば、それはニコステが"現在進行形のグループ"であることの証なのかもしれない。
■「レモンちゅーハイ」ではタオルを用意してなかった青山ゆのんさん、宇津木りおさんらが客席のファンからタオルを借りる。順位発表があるとすぐにイントロが出るので、「タオルがな〜い！」とバタバタ。そんな推しのピンチに「これ使って」とタオルをポーンと投げるオタク、カッコいい。
■10曲連続ライブで見ごたえ、聴きごたえあったね。全部終わってもまだまだ余裕を感じさせたし、今のニコステの充実ぶりが伝わってくるステージだったと思った。
■なおこの日のTOP10曲が収録されたCDが「ニコステ2ndアルバム」としてリリースされるとのこと。
■全10曲、約46分。

ニコステとニコぷりはこの日の夜の部（クリスマスライブ）が年内最後のステージ。この2つのグループにはどちらも「リーダーが元ニコラバ」という共通点がある。現体制ニコラバは年明けに大きな節目を迎えるわけだが、そのDNAを受け継ぐ2組の充実したライブを見ることができたリクアワ2日目となった。

開演15時50分→終演17時14分。

2022/12/24　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡FRUITS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

「ラバフルリクエストアワー」。ニコグル年末恒例のリクアワ。ただし前年までと違って"各グループごと"にファン投票で人気曲（全体曲のみ）の順位を決めるスタイルに。そのため全グループが一堂に会する必要もなくなり、この日はニコラバ、ニコフルの部を開催（ニコステ、ニコぷりは翌日）。Bチケで座席はお気に入りの2列目中央。いつもよりほんの少しだけど前寄りで見やすさも最高だった。

○「ニコニコ♡FRUITS」　メンバー4人でのステージ。モニターでの発表にあわせて1曲ずつ歌っていく。どういう順位なのかはメンバーも知らされてなかったみたい。2〜3曲ごとにMCを挟みながら進めていく。まだ持ち曲が少ないニコフルは「TOP8」を発表。
セットリストは、8位「Free×Fresh」、7位「ONE FOR YEAH! ALL FOR YEAH!」、6位「ドキドキ♡フルーツポンチ」、5位「理想的アイデンティティ」、4位「POPPIN WORLD」、3位「恋するWinter Princess」、2位「ろぉるぷれいんぐらゔっ!」、1位「マイフルーツバスケット」…の全8曲。

■衣装は赤いチェック柄のサンタ。別途、夜の部で「クリスマスライブ」があったのでリクアワもクリスマスらしい衣装だったのはニコフルだけ。ファンサービス十分！
■ランキング的には順当に代表曲「マイフルーツバスケット」が1位。タイトルに「フルーツ」と入ってるし、デビューライブの1曲目でもあった。3位と5位にはにこきゃん曲。残党のみなさんが票を集めたのかもしれないが強かった。
■8位「Free×Fresh」93票に対して、1位「マイフルーツバスケット」は915票。けっこう大差ついたね。
■MCではメンバーが「個人的に好きな曲」を発表。篠宮なぎささん「『マイフルーツバスケット』。最初にもらった曲だから」、宇佐美るかさん「『ろぉるぷれいんぐらゔっ!』。自分の声が入ったはじめての曲」、鈴木優梨亜さん「『POPPIN WORLD』。ニコフルには珍しくエモい曲だから」、えぐノピリヤさん「『ラブレスサマー』（乃原めるるさんのソロ曲）。めるるちゃんの歌と踊りが好き」。もう卒業したリーダーとの関係性がわかるピリヤさんの回答だった。
■トーク中、鈴木優梨亜さんがずっと「リクエストアワード」と言ってたのも印象的。正式には「リクエストアワー」だが、通常リクアワと短縮されているし、一種の賞と考えればアワードでも間違いではないだろう。
■全8曲、約39分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー4人でのステージ。進め方は同じでモニターに順位が出るごとに1曲ずつ歌っていく。ニコラバでは人気曲「TOP10」が発表された。
セットリストは、10位「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」、9位「Cherish Dream」、8位「行け! ニコラバ」、7位「Only mine!」、6位「純愛モンスター」、5位「Girlish Fantasy」、4位「桜の約束」、3位「半分魔法少女」、2位「STARS」、1位「夢見る恋ウサギ」…の全10曲。

■ニコラバにとって現体制最後のリクアワ。衣装はグレーの最新バージョン。
■「最後」ということで、「ニコラバの代表曲に投票」「あまり聴けないレア曲をこの機会に」「単純に好きな曲」…などなど、いろんなファンの思いが交錯したTOP10になったのではないだろうか。
■個人的には「単純に好きな曲」として前年と同じく「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」に投票。前年もランキングには入らなかったし、「ぴえん…」が好きな人なんて少数派なんだろうが、そういうファンもいるよということを知ってほしいという気持ちだけだった。ところが、その「ぴえん…」が10位に入っている！ しかも現体制最後のリクアワで！ 感無量の思いで聴く「ぴえん…」はやっぱり楽しくて最高だった。
■「レア曲をこの機会に」で入ったのは「行け! ニコラバ」「桜の約束」あたりだろう。特に「桜の約束」は2019年3月の谷口彩菜さん、橋本あみなさんのそれぞれ卒業公演で歌われたのがほぼ唯一という超レア曲。つまり山内ゆあさん加入後は一回もやっておらず、映像のアーカイブはあるが正式な音源はないというナンバーだ。そのためモニターに歌詞を出し、振り付けなしのカラオケ状態で歌うという事態に。このへんも忖度なしのニコグル現場らしい感じでおもしろい。
■それ以外は基本「ニコラバの代表曲」といっていい曲がランクインしていたと思う。10位「ぴえん…」93票に対して、1位「夢見る恋ウサギ」287票。オリジナルが多くて票が割れたことがよくわかる票数だったのではないだろうか。
■MCの仕切りは白石凛さん。そこでメンバーがずっと言っていたのは「普段あまりやらない曲が入ってそうでコワイ」ということ。たぶん順位までは知らないとしても、レア曲がランクインすることだけは事前に知らされていたのだろう。じゃないといきなり言われても歌えないよね（歌詞が出たとしても）。
■短い時間に10曲連続…はちょっとしたワンマン並。中盤になると雨宮ういりさんの前髪は汗でもうびしょびしょ。単独公演などでよく見た「水もしたたるかわいいういりん」をまた見ることができた。
■全10曲、約53分。

「リクアワが来ると年末だなと感じる」と言っていたのはういりんとりんちゃん。年明けの卒業公演までライブはもう数えるほどしかない。ニコ劇の2列目といった本当に近い距離で今のニコラバを見られるのはもうこの日が最後だったのかもしれない。密度が高くて楽しすぎたリクアワ。何度も書いてるけどその最後が近づいているという実感がなかなかわかない…。

開演15時55分→終演17時29分。

2022/12/23　エレクトリックリボン、ゆるめるモ!、透明写真、原宿眠眠　高円寺 HIGH

「エレクトリックリボン新体制お披露目ライブ〜REBORN!!!!〜」。エリボンの新メンバーとして原宿眠眠（ツバサ・ミンミン）さんが加入！…というニュースを知ったのはライブの3日前。当初は日程的に無理かなと思っていたのだが、前日になってこの日の予定がキャンセルに。急遽エリボンとツバサさんの節目のステージに立ち会うことができた。会場はオールスタンディング。ほどよい入りで見やすかったね。

○「原宿眠眠」　オープニングアクト。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「bubbles」「私たちの魔法」…の全2曲。
エリボン加入も大きなニュースではあるが、同時に活動休止中だった原宿眠眠が復活…というのも見逃せないトピックだった。オープニングSEとともにステージに姿を見せたツバサさん。グリーンのチェック柄衣装にボブヘアー。すらりとしたスタイルのよさは以前のまま。時間が一気に巻き戻る感覚。「bubbles」の冒頭ではマイクトラブルで声が出ないアクシデントもあったもののすぐに立て直す。わずか2曲ではあったけれど彼女の音楽の魅力を改めて感じられた。ツバサさん自身、久しぶりのステージの感触はどうだったのだろう。歌いながらその目にキラリと光るものが見えたのは気のせいだろうか。MCでは「ライブは約1年ぶり…」という話など。後半のエリボンにも期待が高まるステージとなった。約10分。

○「透明写真」　ゲスト1組目は予備知識なしでの初見。メンバー3人でのステージ。メロディアスなポップをフロア志向のダンスサウンドでアレンジした楽曲。シームレスにつないだノンストップスタイルで歌っていく。序盤はゆったりめ、中盤から後半にかけてしだいに盛り上げていく構成もよかった。曲によってはけっこう長めのダンスパートも。3人編成らしさを生かしたフォーメーションで魅せてくれた。ビジュアルも印象に残った。みんなスタイルがよくてきれい。黒地に白の小花を散らしたおそろいのミニドレスは大人っぽさと可憐さがミックスしたテイスト。ステージによく映えていた。MC後にやったラストナンバーだけはテンションを緩めて。ここはアイドルらしさ強め。全体にとても好印象。全6曲、約27分。

○「ゆるめるモ!」　ゲスト2組目。「元ゆるめるモ!」のアーチストのステージは何度も見ているのだが、ゆるめるモ!自体のライブはこの日が初見。メンバー5人でのステージ。エレポップやロックをベースにした楽曲でボーカルにはラップパートもけっこうある。自由にのびのびと歌いパフォーマンスしている感じで、見ているといつしかエンパワーされていく感覚が気持ちいい。特に何かで弱っているような時に聴いたら一気に心をつかまれてしまいそう…。そういう意味ではある種のパンクロックなどに通じる魅力があるのは間違いないと思った。衣装はカラフルなツナギやショーパンなど。アイドル然としてないところが2010年代以降のアイドルという感じ。ファンの数も多かった。全6曲、約30分。

○「エレクトリックリボン」　エリボンのライブをはじめて見たのは約12年前の2010年9月。この日と同じ高円寺HIGHだった。その時のメンバーはもう誰もいないが、それでもグループがこうして（しかもセルフプロデュースで!）続いているというのはけっこう奇跡的なことではないだろうか。前体制から唯一残ったpippiさんが新たに3人のメンバーを集めて再スタートする節目のライブとなった。

メンバー4人でのステージ。セットリストは、「星屑ハイランド」「ガーリーソング」「シークレットソング」「波音チューニング」「アイライン」「Passion Future」、アンコールで「赤いタンバリン」「ボンクラダンス」…の全8曲。（ファンツイート参照）
意外にも初期曲多めの構成。原点回帰志向、ファウンダーであるasCa（里本あすか）さんの楽曲へのリスペクトが感じられるステージだった。注目はやはり新メンバーのminminさん。もともとシンガーソングライター、ソロアーチストとして活動してきた人なのでアイドルグループはもちろんはじめて。でもパフォーマンス的な違和感はまったくなかったね。動きの大きなダンスも複雑なフォーメーションも全部しっかりこなしていた。ハイライトは「波音チューニング」の歌い出しかな。センターに立ったminminさんのソロパート。スポットライトの中に彼女の姿が浮かびあがるとフロアのファンがいっせいに身を沈めて手を差し伸べる！ ボンクラに代表されるオタクのみなさんの熱い応援スタイルはソロ時代にはなかなか経験できなかったものではないだろうか。あとでSNSに「ゾーンに入る感覚を味わった」と書いていたけど、ひょっとしたらこのへんもひとつのきっかけだったのかな。はじめてのアイドル活動、「やってよかった」と思ってくれたとしたら、この日足を運んだファンの1人として最高にうれしい。

■あとやっぱりすばらしいなと思ったのはpippiさんのリーダーシップ。1人で歴史のあるグループを引き継ぎ、新メンバーを集めてレッスンを重ねて…というプロセスは本当に大変だったはす。でもこの日のエリボンは生まれ変わったばかりということが信じられないくらいによくまとまっていたと思う。キャリアの持つ力を感じさせられた。
■本編ラスト「Passion Future」はこの日お披露目の新曲。原点回帰とともに新体制の未来に向けた新章もちゃんと用意している目配りの確かさ！ このリーダーがいればエリボンは安心なんじゃないかな。OAで原宿眠眠のステージを用意してくれたのも大きなファインプレイだったと思う。
■終演後、エリボン4人から一言ずつコメント。新メンバーでは赤城文さんが約5年、はるきさんが約5カ月のアイドル経験者だそう。それぞれまったくの新人じゃないからこそのエリボンという新しい舞台に託す思いもあるはず。力をあわせていいグループになっていってほしい。
■全8曲、約41分（アンコール含む）。

【追記】 minminさんについて「アイドルグループはもちろんはじめて」と書いたけど、ブログを読むと10代の頃に短期間だけやったことがあるそう。

エリボンの楽曲、ちょっと復習しておかないとと思ってサブスクで聴いてみたのだが、当然ながら新しい曲もいっぱいあってすぐには追いつけない感じ。新体制ということでレパートリーも徐々に増えていく感じだと思うので、それにあわせて少しずつ聴き進めていこうかな。ゲストも含めてとても充実したイベントで新鮮に聴けた。急遽だったけど行けてよかった。

開演18時50分→終演20時41分。