2023/02/05　Ange☆Reve　鶯谷 東京キネマ倶楽部（ワンマン）

「Ange☆Reve 原姫子バースデーライブ2023」。中1日でのあんじゅれ。最近のキネマでのAJライブは椅子席が大幅に減って前3列のみとなっている。当然、一般のCチケットで座るのはほぼ無理。この日も予想通りスタンディングとなったのだが、なんとか上手寄り立ち2列目の位置を確保できた。見通し＆距離感ともまずまずだったかな。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「星空プラネタリウム」「L♡ve Scream」「プロローグ」「堕天使の心モヨヲ」「Limited Complex」「Heavy Rain」「Winding Road」「白雪姫*」「Your Smile」「運命的％」「リトルピ」「勇敢な恋のセレナーデ」「絶対リメンバー」「Be With You」「イトシラブ」…の全15曲。（*印＝ソロカバー曲）

ひめたん生誕は3年連続での参加。…と書いて「やはりこれからは『ひめこ生誕』の方がいいのかだろうか」と考える。本人が「ひめたんは卒業、これからはひめこで」と宣言しているからだ。そのわりに会場の入口でお目当てに半券を入れる容器（運営が用意したもの）は、あいかわらず「原姫子（ひめたん）」となってたりするのだが…。

そんなひめこバースデーライブ2023。この日は"ソロ1曲に全振り"という感じの構成だったのではないだろうか。その楽曲は「白雪姫」（Flowerのカバー）。「3年くらい前からずっと歌いたいと思っていたけど難しすぎてできなかった」というくらいハードルの高さを感じていた曲だそう。これまでの生誕では2〜3曲やっていたカバーをこの曲のみに絞ったのも、それだけ思い入れの強いナンバーを全力で歌い切るためだったのかもしれない。今回もなかなか決心がつかなかったのだが、「生誕のコンセプト自体を"白雪姫"にしてしまえばやらないわけにいかなくなる」と考えて、生誕衣装のデザインを白雪姫モチーフにするなど、すべての準備をこの1曲に向けて進めていったのだという。

歌ったのは8曲目。よく「緊張するソロは最初にやってしまう」というケースもあるが、ライブが佳境に入る中盤にもってきたのは、リスペクトする楽曲と正面から向き合いたいという気持ちからだろうか。オリジナルもほとんどソロパートで歌いつないでいく難しいミディアムナンバーを気持ちをこめてしっかり聴かせてくれた。白雪姫というとメルヘンなイメージだけど、歌詞は道ならぬ恋を歌ったなかなかにエモーショナルなもの。純白の雪を払いのけたらその下には真紅の血がにじんでいそうな切ない曲の世界が伝わってきて聴きながら何度もはっとさせられた。この1曲、聴けただけでもこの日はその値打ちがあったといってもいいくらいのすばらしい時間を提供してくれた。彼女自身も手応えあったんじゃないかな。

■生誕衣装はもちろん白雪姫をイメージしたデザイン。上半身が紺、スカートが白。髪飾りと靴は赤になっている。ディズニーの白雪姫がモチーフなので、ソロで歌ったFlowerの曲とは正直あまり関連性はなかったかもだけど、これはこれでかわいいので全然ありなのである。
■その他のメンバーは最新の冬バージョン白衣装。
■「L♡ve Scream」のセリフはひめこバージョンで「私に溶けてみない？」。
■最初のMCではサングラスを装着した安藤笑さんによるコント？が披露される。残念ながら個人的には元ネタがわからなかったのだが、メンバーやお客さんにはめっちゃウケてたね。身体をはって笑いをとりにいけるえみちぃのすばらしさがここでも炸裂していた。
■「リミコン」ではいつも水野結愛さんが歌うラストのパートをひめこが。他の曲でも気づかないところでおいしいところを生誕の主役にというはからいがあったかもね。

■「Your Smile」からの後半は「声出し無料」（コールOK）。楽しい系アッパー5連発で盛り上がる。このパートの後はメンバーも若干お疲れモードだったかな。休憩もかねて記念撮影。
■ラストナンバー「イトシラブ」ではファンの用意したサプライズが。お客さん全員がメガホンを持って「ひめこがかわいい超かわいい！」とコールする。気づくといつの間にかメンバーの手にもメガホンが。ひめこかわいいコールに包まれてハッピーなエンディング。
■終演後の挨拶で26歳の抱負をきかれると、「特にないけど…挑戦したことは最後までやり切ることかな」と彼女らしい答え。いろんなことに手を出すわりに長続きしないらしい。でも挑戦の1発目、ずっと歌いたかったソロ曲を歌うという目標はこの日見事達成したわけだし幸先はいいはず。充実した1年になりますように！
■帰宅後、SNSを見ると生誕衣装のひめこの写真に「白雪姫子」と添えられたツイートが。書いたのはえみちぃ。またまたうまいわ〜。ソロ曲後のMCでも、「（曲中のセリフで）こんなに好きになってごめん、って言われちゃった」とウザ絡み。でも、絡まれた方もまんざらでもなさそう。あんじゅれ内でえみちぃの存在感がどんどん大きくなってきている。
■全15曲、約1時間33分（アンコールなし）。

前年は「草」にちなんで緑のペンライトを振るというお茶目なところを見せたファンもこの日はきっちり黄色のペンライト/サイリウムで盛り上げてたね。最初のMCで「緑じゃなかった〜」とメンバーも口々に言っていたので、前年の印象はかなり強かったみたい。終始なごやかな雰囲気の楽しいバースデーライブ。また今年も見られてよかった！

開演12時30分→終演14時03分。

2023/02/03　Ange☆Reve　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Ange☆Reve単独公演」。チケットを申し込んだのは公演のわずか2日前（予約の締切日）。遅い入場順になることは予想していたのだが、平日だったこともあってか開場時にはまだ到着してない人が意外にいた模様。下手側4列目（中央通路寄り）というわりと見やすい席をキープすることができた。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Kiss me Happy」「Lovey!」「L♡ve Scream」「Heavy Rain」「Limited Complex」「Angel Sign」「BLOOMING RUNWAY」「Starry Light」「Your Smile」…の全9曲。

2月ということで衣装は「バレンタイン」バージョン。ピンク3人＋ミントグリーン2人で、どっちもアクセントにチョコレート色を使ったかわいいデザインになっている。着たのは「3年ぶり」だそう。ただしその時は見てなくて個人的にはこの日が初見。当然新鮮だったし、甘めのかわいい系衣装を何の違和感もなく着こなしてしまうメンバーさすが！…という感じで楽しく見ることができたね。
セトリは3曲ずつの3パート。エンジェリックな序盤、大人っぽさの中盤、グルーヴィーなナンバーで一気に盛り上げる終盤。あんじゅれ的にはおなじみの定番構成だけど、「BLOOMING RUNWAY」はじめ比較的新しめの曲もあり、これもフレッシュな感覚で聴けた要因のひとつだったかも。アキカル自体も約7カ月ぶり。さらにアキカルでのあんじゅれ…となると前年3月以来なので約11カ月ぶり。せっかく定期で毎月やってくれてるわけだし、もうちょっと見てもいいよねと改めて思わされたライブだった。

■「L♡ve Scream」のセリフは吉橋亜理砂さん。かわいく「チョコください」。ちゃんとバレンタインの季節にあわせてアレンジしてある。
■「事件」が発覚したのは最初のMC。オープニング曲「Kiss me Happy」の歌い出しは佐々木璃花さんのソロパートなのだが、「♪そっとKiss me please〜」という歌詞を「♪Please me please〜」と思い切り間違えてたよね…と安藤笑さんに暴露されてしまう。聴いてた方としてはそうだっけ？…くらいの感じだったのだが、気づいていた他のメンバーも笑いをこらえるのに必死だったそう。
■しかもミスしたのがしっかり者のイメージが強いりかまるだったので、ここぞとばかりに盛大にいじられる展開に。「今日は"プリーズさん"と呼ぼう」「"ぷりまる"でいいんじゃない」と盛り上がる。やっちまったりかまるも観念したのか、「"ぷりまる"こと佐々木・プリーズ・璃花です！」と開き直って自己紹介。「今日はあと何回か"プリーズ"を入れるんで」とも。
■MCの本来のお題は「好きなお菓子」。ありえるは「ゴーフレット」という単語がなかなか出てこず、「あの"鹿せんべい"みたいなやつ」と連呼するのがおもしろい。全体的には、チョコ、グミ、じゃがりこ…などが人気だったかな。りかまるが「プリッツが好き」というと「プリーズだけに」とまた突っ込まれる。

■4曲目「Heavy Rain」からは声出しOK。でもコロナ禍以降に発表された新しめの曲ではファンのコールもちょいぎこちない。これから慣れていく感じだろうか。
■2回目のMCは「ビール抽選会」。「BLOOMING RUNWAY」リリース記念の企画で、メンバーが地ビールづくりに挑戦。あんじゅれらしいフルーティなフレーバーのビールができたそう。抽選で当たるのはこの日のお客さんの中から6人。飲んでみたいなと思ったものの結果はハズレ。残念…。
■「BLOOMING RUNWAY」もけっこう久々に聴けた感じ。約4カ月ぶり。これまではわりと大きめの会場で聴いていたので、アキカルのような距離感のスペースだとさらに臨場感アップ！ 華やかさではこの日いちばんだったんじゃないかな〜。まさにクライマックス。
■終演後は2日後に迫った原姫子さん生誕ライブや月末の沖縄遠征で焼き肉オフ会やるよ…といった告知など。ここでもまたえみちぃが「プリーズ言ってた？」とりかまるに突っ込む。「何回も言ってたよ、わかんなかった？」ととぼけるりかまる。えみちぃ、いい味出してるわ〜。
■全9曲、約1時間8分（アンコールなし）。

この日は歌詞を間違えたことが大きなネタになっていたのだが、考えてみると完全生歌だからこそ起こるハプニングだともいえる。AJの各グループ、あれだけしっかり踊りながら生歌…というのはやっぱりすごいことだなと改めて思った。それをかなりの至近距離で体感できるカルチャーズ劇場公演もすばらしい。

開演19時→終演20時08分。

2023/01/21　文坂なの　渋谷 ULTRA SHIBUYA（インストア）

「文坂なの 4th Single『LATE SHOW』先行発売インストアイベント」。1/25リリース予定のCDを4日早くゲットできるスペシャルリリイベ。入場にはそのCD購入＋1ドリンクオーダーが必要なシステムとなっている。この日はイベントの前に同じ渋谷で別のライブを見ていたため、現地到着は定刻5分前とぎりぎりに。とはいえフロアにはまだ余裕があったので、上手側2列目のとても見やすい位置を確保できた。

この会場でのリリイベ参加は、前年8月の「ハイファイ・スタイル」発売時に続いて2回目。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「アステリズム」「新都市遊泳シルエット」「Good Morning Call」「好印象な恋しよう」「ハイファイ・スタイル」「LATE SHOW」…の全6曲。

新作収録の2曲を中心に組み立てられたセトリ。とはいえ両曲ともすでにライブでも聴いている。「この日がお披露目」みたいな新鮮味よりも、30分ステージでの「文坂なのワールド」を至近距離から体感できる時間となった。
ちょっと珍しい選曲だったのは3曲目に歌った「Good Morning Call」。ライブではあまり聴いてない印象があったので、あとで調べてみたらそれもそのはず。はじめて文坂さんのステージを見た前年3月以来なんと2度目！ 個人的にはかなりなレア曲だった。フレッシュに感じるはずである。さらにいえばこの曲、最近の彼女のオリジナルのどの曲とも少しタイプが違うような気がする。朝の爽やかな時間帯を歌っているというだけでなく、全体的なイメージも若々しい。主人公が大学生くらいでまだそこまで大人っぽくない感じ。いろんな意味でこの日のセットリストの大きなアクセントになっていたと思った。もちろん新作の表題曲「LATE SHOW」、C/W「新都市遊泳シルエット」もしっかり聴けたね。特に「新都市…」はライブだけでも4回目。聴きどころもかなりつかめてきた感じ。

この日の衣装は薄いラベンダーカラーの小花柄ワンピース。たっぷりの袖とスカートのすそがウェーブ状のカットになっているのがかわいい。特注のステージ衣装みたいな派手なデザインではないけど、それでも十分華やかに感じられるのは着こなしがうまいからかな。とてもよく似合ってた。
MCでは「（新作の）CDにはカラオケの音源も入っているので、今日帰ったらそのオケで歌ってみてくださいね」的な話など。「いやいや、2曲とも難しすぎて素人には無理でしょ」と思わず心の中で突っ込んでしまったのだが、果たしてきっちり歌いこなせたファンはいたのだろうか。全6曲、約30分。

1月だけで2回目の文坂なのさんのライブ。しかもこの日は午前中に原宿眠眠、午後から文坂なの…と今ソロではもっとも聴きたいアーチストといっていい2人を連続で見ることができた奇跡的な一日となった。もし時間帯が被るか場所が離れるかしていたらどちらかを選らばなくてはならなかったわけだから本当にラッキーだったね。

開演14時07分→終演14時37分。