2023/07/19　ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜　新宿 ALTA KeyStudio（ワンマン）

「マンスリー公演『私たち、ミライサガシです』Vol.3」。ミラサガマンスリーは5月の初回に続いて2回目。この日はオリジナルタオル公演。チケットも「タオル付前方」「タオル付一般」「一般」の3段階になっている。一般はドリンク代のみで入れるシステム。そんなわけでとりあえず一般で入場。立ち位置は一般エリアの下手寄り3列目あたり。このへんからでもステージはけっこうよく見えるね。

メンバー5人でのステージ。衣装は初期バージョン。セットリストは、「トキメキサマー*」「未完成な僕達」「Gimme your smile」「純情Diary」「ミライサガシ」「トキメキサマー（2回目）」…の全6曲。（*印＝新曲。表記は聞いたまま）

セトリ的なトピックはやはり新曲お披露目。5月の「純情Diary」は完全なサプライズ公開だったが、この日は事前に「新曲やります」とアナウンスされていた。どのタイミングで聴けるかな…と楽しみにしていたら、おなじみのオーバーチュアに続いて、いきなりその新曲「トキメキサマー」でスタート！ 一言でいえば夏曲。それもビーチソング。夏ならではのテンションの高さと暑さでけだるい感じのちょうど中間くらいのスピード感がいいね。歌詞もパッと聴いたところ、「好きな人と海に来たよ〜楽しい〜最高〜！」みたいな感じだろうか。これもGood。サマーソングなんて単純、能天気がいいのである。この季節の新曲としては大正解だろう。初演ということでこの日は2回聴けた。早くおぼえたい！

単独公演ならではの全体的な時間配分もよかったね。Vol.1の時は、せっかくの単独にしては短すぎる印象だったのだが、この日はばっちり改善されていた。特に充実したのはMC。2回あって、けっこうフリートーク的な要素も入れてきていた。さらにお客さんにプレゼントが当たる抽選会も。これで初回に比べると15分くらいボリュームアップしている。"たった15分"だけどこの違いはけっこう大きいと思う。この日「短い」と感じたお客さんはたぶんいなかったんじゃないかな。

■新曲の煽りは白石凛さん。グループの"元気担当"という感じで楽しい空気をつくってくれている。
■MCでもいちばん愉快なエピソードを披露してくれたのはりんちゃん。先日、森本栞菜さん、桜井ももさんと3人で水着撮影会に出た時の話。楽屋で誰もいないと思って着替えてたら、戻ってきた2人に「生まれたままの姿を見られちゃいました」。それで恥ずかしかったという話ではなく、「2人が見ちゃいけないものを見たような反応だったのがショック」。メンバーから「もっと見てほしかったんだ？」と突っ込まれて、「裸のつきあいができるくらい仲良くなったということですよ」と余裕のりんちゃん。こういう話はやはり単独公演じゃないとなかなか聞けない。
■プレゼント抽選会はタオル付チケットを買った人に抽選券が配られていた。賞品はサイン入りタオルやチェキ券など。全部で18人のお客さんに当っていたので確率はかなり高かったはず。
■告知もけっこうあったね。メイドカフェでのイベント、グラヴィティ勢と一緒に出る船上ライブ、開催まで1カ月を切った1stワンマン…などなど。ワンマンに向けては一人一人意気込みを語ってくれた。

■新曲以外にもオリジナル全曲を聴くことができた。いちばん初期からやっている「ミライサガシ」などは改めて聴くとパフォーマンスがすごくこなれてきているのがわかる。落ちサビを歌う雨宮ういりさん、髪の両サイドにつけたリボンが超かわいかった椎名音心さんなども印象的。
■「未完成な僕達」「Gimme your smile」の2曲は、背景にリリックビデオを映しながらのステージ。これも初公開だったみたい。どの曲もサブスクがまだなので、これだけでもYouTubeにあげてくれたらうれしいのだが…。
■全6曲、約45分。

アイドルにとってバカっぽい楽しい曲はやっぱり大事。新曲を聴いてそれを再確認したのだが、正直もっとやっていいと思う。よく共演してる勢でいえば、純真アムレットの「はぴげば!」みたいな曲。あのタイプが2、3曲あるとステージの幅もさらに広がるのではないだろうか。これからも新曲は増えていくはずなので期待したいね。

開演19時30分→終演20時15分。

2023/07/15　宇佐蔵べに、林奈緒美（ManaMana）、文坂なの、いっぴきらびちゃん　新宿 Marble

「宇佐蔵べに＆林奈緒美 presents『Synergy!』」。土曜日の午前中スタートのイベント。お目当ては文坂なのさん。そこまで広くない会場でもあり、開演前からフロアはほぼ埋まっている。前半は上手側3列目くらいで。ただ、そこだとどうしても前のお客さんがかぶってしまう。後半から上手端の最前ヘ移動。角度は斜めだけど視界はクリアになったね。文坂さんの時から移動しておけばよかった…。

最初は主催の2人（宇佐蔵べにさん、林奈緒美さん）によるオープニングトーク。開催までのさまざまな段取りの90％はうさべにさんがやった…という話など。林さんからは重大発表ありの予告も。

○「いっぴきらびちゃん」　ライブを見るのは約1年ぶりで2回目。バックトラックを使った1人でのステージ。この日の衣装は浴衣。紺地に赤い花柄の模様がとても夏らしい。この浴衣もそうなのだが、以前見た時とは全体的に印象が大きく変わっていた。いちばん違いを感じたのは中盤に2曲連続で歌ったエレポップ的なナンバー。サウンドがカラフルというだけでなく、振り付けもあったりして楽しい。また、前回はMCなしで終始謎めいた雰囲気だったが、この日はちゃんとしたトークもあって親しみやすさを感じさせる。文学からポップへ…と言いたくなる感じだが、もちろん序盤などではネオソウル風のサウンドやラップ、シアトリカルなステージングなど以前からの流れをしっかり押さえた部分も。改めてアーチストとしての幅を印象づけられたステージとなった。全5曲、約23分。

○「文坂なの」　お目当ての文坂さんは二番手での登場。セットリストは、「好印象な恋しよう」「ため息さえも」「アステリズム」「さよならクリエーター」「愛わずらい」…の全5曲。
この日は"東京2DAYS"の2日目。前夜も下北沢モナレコードでのイベントに出演しており、そちらでは新曲やレアめのナンバーも含んだ、なかなか密度の高いセトリが聴けたようだ（公式ツイート参照）。この日は持ち時間も比較的短め…ということで、絶対盛り上がりそうな定番曲が中心だったかな。もちろん、これはこれで楽しいのだが。衣装はグリーンにピンクの花がプリントされたワンピース。季節感にぴったりでかわいい。当然ちゃんと見たかったのだが、ホール内での位置取りの関係で、前のお客さんごしにちらちら垣間見える程度。まあ、歌はしっかり聴けたので…。MCでは8/18の誕生日に地元の大阪でイベントを開催するよ…というお知らせなど。好きなアーチストと誕生月が同じというの、特に意味はなくてもうれしい。約25分。

○「林奈緒美（ManaMana）」　予備知識なしでの初見。オープニング2曲は元気で陽キャなロック。なるほど…と思いながら聴いてると、最初のMCでいきなり重大発表。なんと改名するんだそう。しかも今、この瞬間から！ 「新しい名前は『ManaMana（マナマナ）』です！」。完全サプライズだったみたいでファンもびっくりで思わず笑ってる。これまでセルフプロデュースでやってきたのだが、今回サウンドプロデューサーについてもらい、それを機に改名することに。そのプロデューサー、そして新アーチスト名の名付け親は…ご存じ加茂啓太郎氏。「今日、来てくれてるはず…」と探すと、フロアにはステージを見守る加茂さんの姿が。さっそく披露した新曲も、作曲・原田茂幸（ex.Shiggy Jr.）、作詞・ヤマモトショウ…という加茂人脈によるもの。ロックだけどかなりダンサブルなノリもあり、ヤマモト氏らしい茶目っ気のある歌詞も印象的。くっきりした爽快感のあるボーカルとの相性もよさそう。あとは衣装などを曲の雰囲気にあわせればバッチリだろう。たまたまだけど大きな節目のライブに立ち会うことになった。全5曲、約23分。

○「宇佐蔵べに」 うさべにさんのソロでのライブは約8カ月ぶりで2回目。セットリストは、「コズミックドレス」「passion」「neutral」「TRIP*」「pureness」「keep on」…の全6曲（*印＝新曲タイトルは聞いたまま）。
全曲カッコいいし、うさべにさんのきびきびしたダンスもたっぷりフィーチュアされてて、本当に見ごたえ＆聴きごたえのあったステージ。ハイライトは初公開の新曲「TRIP（トリップ）」だろう。ダンサブルなサウンドとラップが融合。K-POPの洗練されたフィーリングを土台にしつつ、さらにJ-POP的なおいしい音の配列をうまく取り込んでいる…といえばいいのだろうか。めっちゃカッコいいのに、クールなだけではなく、聴いてて楽しさのある音に仕上がっている。楽曲は新しく組んだ女性アーチストによる作品だそう。うさべにさんのソロの世界をより拡張するステップとなるのは間違いなさそうだ。この日のセットリストのメインになっていたのはミニアルバム「NEW」の収録曲。前回見た時がちょうど同作のプロモーション期間で、けっこう耳になじんでいたこともあり、この日もとても楽しく聴くことができた。今のうさべにさんの楽曲は、音源よりもライブ空間で聴く方が絶対に映える。よかったわ〜。約22分。

○「コラボステージ：べに＆なおみ」　そのまま林奈緒美さん（この時点ではもうManaManaさんだが）がステージに再登場して、2人のコラボでお互いの曲を歌う。楽曲は「ghost」と「open mind」。うさべにさんの「open mind」ではマナマナさんも一緒にダンス！ 改名発表でびっくりした…といったトークなどもまじえつつリラックスした空気感の楽しいエンディング。全2曲、約8分。

土曜日の浅めの時間帯のイベント。全部見終わってもまだまだ昼間…ということでサイズ的にもちょうどよかった。エンディングではマナマナさんが「次回は私が90％働くので…」と共催イベント2回目に意欲を見せていた。ソロアイドルのイベントは自主制作がけっこう多いのかな。

開演11時38分→終演13時28分。

2023/07/14　Luce Twinkle Wink☆　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Luce Twinkle Wink☆単独公演」。ももたんこと城崎桃華さん卒業まで残り1カ月弱…というタイミングでの開催となった「3週連続単独公演」。この日はその1週目。チケットは一般予約で50番台。下手側3列目の端。このサイドは前2列が女性専用席。ステージまでの見通しはいい感じだったね。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ラブ×タイムソルジャー 〜未来と君を行き交う戦士〜」「リアル」「Let me cry」「迷宮カタルシス」「You are a star!」「Strawberry feels」「七色未来」「ENCOUNTER」（MV「Shiny☆Journey」）「Shiny☆Journey」「Treasure」「ヒカリ」「Shiny Day, Shiny Life」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」…の全13曲（＋MV1曲）。（メンバーブログ参照）

この「3週連続単独公演」ではいくつかの企画が用意されている。まずは「3公演でルーチェのオリジナル全曲披露」。現体制の集大成の意味あいは当然あるだろう。毎回のセトリはももたんが担当。全曲なので、普段のライブでは歌う機会がそう多くないレア曲なども入ってくる。
もうひとつは「新作MV」。最初の2公演で2作品が公開される。今のルーチェを作品として残しておきたい…というメンバーの気持ちにスタッフが応える形で実現したそう。3公演目には「つくルーチェ」企画として、ももたんが作詞に参加したルーチェの新曲がお披露目される。いずれもももたん卒業に向けてのカウントダウンでもあるので、その淋しさはもちろんある。でも、同時に最後の瞬間まで新しいものをつくっていこうという前向きなグループの姿勢もはっきり打ち出している。

■オープニングは4曲連続でロックっぽいカッコいいナンバー。いわゆる「クールーチェ（クールなルーチェ）」路線。でも改めて聴くと、クールでもあるけどパッショネイトでエモーショナルな要素の方がより強く感じられる。ダイナミックなダンスで、出てきてすぐなのにメンバーの髪もすでに乱れ気味…。3週連続公演の入りとしてもすごく印象的だったね。
■中盤から後半にかけての「七色未来」「ENCOUNTER」「Treasure」…などは、5月に見た「レア曲公演」でもやっていた曲。また聴けてうれしい。振り付けやフォーメーションも新鮮。特に印象的だったのは「七色未来」。普段からもっとセトリに入れてもいいんじゃない？
■「You are a star!」では、タオルを回して客席を煽っていく。サビで「♪まわせ〜まわせ〜」と歌うのはこのタオルなのね…と納得。これもレア曲。ルーチェで見るのはたぶん2回目くらい。
■いくつかの曲で自分のパートじゃないところまで全部（声に出さずに）歌っていたのが、かののんこと小泉かのんさん。ルーチェの曲が好きな気持ちが伝わってきていいね！

■衣装はメンバーカラーのチェック。たくさんある歴代衣装の中でも、ももたんにとっては「着納め」が出はじめる時期。この衣装もこの日が最後だそう。ちなみに、かののんが着ていたのはミントグリーンではなく桧垣果歩さんのラベンダー。加入前の衣装だとそうなるよね。
■最初のMCでは直前の「タイ遠征」からの帰国報告など。ルーチェにとっては初のタイ公演。コロナ禍の影響で海外自体が3年半ぶりくらいだったそう。ただ、ももたんだけは前のグループでタイに行った経験がある。今回は本場の辛いガパオライスをおいしいと思えたことで、「大人になった」と実感したというエピソードも。

■新作MV、この日公開の第1弾は「Shiny☆Journey」。どこかの空港みたいな施設で撮影されたオールロケ映像。スカイブルーの衣装がよく晴れた青空に映えてすごくきれい。メンバーはCA風のツアー衣装と旅行者らしい衣装の二役で登場。直後にMVと同じツアー衣装にチェンジしたメンバーが同じナンバーをライブで歌う。
■2回目のMCは、MVの感想トークなど。完成したばかりなのでメンバーも直前に見たそう。ももたんは自身が歌う"落ちサビ"の前の「タメ」がすごく印象に残ったという話。たしかに、ここは原曲とMVであえて少し変えてある部分。見ながら同じことを感じたファンもけっこういたかも…というくらいポイントになる演出だったと思う。かののんの"余韻"という言葉にこだわったトークも楽しかった。近日中にYouTubeにアップされるそうなので、またちゃんと見なおしたいな。
■終盤の「Treasure」「ヒカリ」と続くパートもけっこう熱い展開。特に「ヒカリ」はももたん最後の生誕でもラストナンバーとして歌われた曲だし、彼女にとっても思い入れのある曲だったのではないだろうか。そこから最後はいつもルーチェの楽しい世界へ。このあたりの切り替えも鮮やか。
■全13曲＋MV1曲、約1時間13分（アンコールなし）。

曲数、時間ともいつもの単独公演の2割増しくらいだったこの日。途中で衣装チェンジというのも普段はやらないし、1週目から特別感あったね。次週お披露目の新作MVは、まだ音源化されてない楽曲ということで「Shall we Luce?」が最有力だと予想しているのだがどうだろうか。

開演19時→終演20時13分。