2023/11/28　ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜　五反田 GOTANDA G6（ワンマン）

「ミライサガシ単独無料公演〜ミライをサガス〜コスチューム編」。前日に知ったライブ。開場時刻まで予約がきくので、仕事が終わって開演に間に合うことが確定してから予約して現地に向かった。無料公演なので後方ならドリンク代のみ。エリア内2列目（フロア中段、上手寄り）で見ることができた。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ときめきサマー♡」「未完成な僕達」「BuzzMaker」「ミライサガシ」「純情Diary」「Gimme your smile」「キミギミシンドローム」…の全7曲。

この日のサブタイトルは「コスチューム編」。メンバーがコスプレで登場します的な予告だったので、ハロウィーンのような仮装を想像してたら…全然違ったね。全員おそろいの「ジャージメイド」。言葉では説明しにくいのだが、クリーム色のジャージに、メイド衣装らしいフリルやエプロン、プリムを組み合わせた不思議なデザインとなっている。ボトムはやはりジャージ素材のミニスカートとレッグウォーマー。
セトリはオリジナル全7曲を聴くことができた。45分ライブだとMCも入れてちょうどいいサイズ感。どの曲もそれぞれの持ち味があって楽しい。ここに新曲が追加されるのは、やはり年明けに新体制となってからだろうか…。

■この日はトークにも力を入れていた。1回目のMCの話題は衣装について。この日限りのレア衣装となった「ジャージメイド」は、キルリモート＆クリアストーンのコラボ衣装だそう。クリアストーンといえば雨宮ういりさんが商品モデルをやってたりするのでそのご縁だろうか。
■2回目のMCでは、椎名音心さんと白石凛さんが自作ラップを披露。マネージャーを題材にした、いわゆる楽屋オチ的な内容。そのおもしろさがファンにも十分伝わったかというと…若干微妙だったかも。でも良いチャレンジ。
■3回目は質問コーナーで「最近ハマってる曲」。桜井ももさんは「タイトルわからないけどクリスマスソング」。軽く歌ってくれたメロディーは「Santa Claus Is Coming To Town」だろうか？ 椎名音心さんは「（この会場の）誰も知らないと思うけどAlexandros」。こちらも「こんな曲」と歌ってくれるのだが、これが口ずさむレベルではなくアカペラのしっかりした歌！ しかも「もういいわ」と言われるまでやめない。「ミラサガの曲より声出てんじゃないの」とも。これまた狙ってたね。
■質問はもうひとつ。季節ネタで「サンタさんがいたら欲しいもの」。マフラーとかヘッドホンとか、かわいい品物をあげるメンバーが多い中で、妙にリアルだったネェコさん。「プラダのショルダーバックがいいな〜」と言いつつ、フロアに目を凝らしてくれそうなファンを探す。値段（33万円）を聞いて目をそらしたオタクも多かったのでは？ このくだり、めっちゃおもしろくて思わず吹いた。総合してこの日のトークMVPは椎名音心さんで間違いなし！
■ちょっと気になったのは、ステージではいつもいい表情を見せてくれるういりんが真顔の時間が多かったこと。目が楽しんでないというか…。卒業まであと1カ月あまりということも影響してたのだろうか。それとも単に調子があまりよくなかったのか。いずれにしても元気なういりんを見たい。
■逆に終始すごく楽しそうな表情だったのはかんにゃさん。とても印象に残った。
■全7曲、約44分。

スケジュール的には直前まで行けるかどうかわからなかったライブ。無理しない方がいいかなとも思ったのだが、ミラサガの場合やはり単独公演は貴重だ。結果的には行ってよかったライブとなった。現体制でのミラサガ、あと何回見られるだろうか。

開演19時15分→終演19時59分。

2023/11/24　Ange☆Reve　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Ange☆Reve単独公演」。約1カ月前にお披露目となった新体制あんじゅれのアキカル出演はこの日がはじめて。やっぱ近い距離からも見てみたいよね…ということで。席は下手側3列目。前列のお客さんが若干かぶる感じではあったけど開演してしまうとあまり気にならずに見ることができた。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「イトシラブ」「リトルピ」「Angel Sign」「Limited Complex」「泣かないよ」「絶対リメンバー」「L♡ve Scream」「勇敢な恋のセレナーデ」…の全8曲。

2日連続で見るあんじゅれのライブ。前日やった8曲との重複は3曲のみ。つまり2日で13曲を新体制バージョンで聴けたことになる。これからの季節に欠かせない冬の代表曲「Angel Sign」などに加え、夏曲の「L♡ve Scream」などもしっかり押さえてきている。このペースだと、この日発表された年明け1月スタートの全国ツアーまでには大体の曲が仕上がるのでは？…と思うほど。新メンバーの松本みいなさんの頑張りがすごいということだろう。

最初のMCは、まずその新メンバー紹介。既存メンバーがそれぞれ「みーにゃのアピールポイント」を言っていく。ゆあもん「様子がどうかしてる。まだ1カ月なのに先輩をがんがん煽ってくる」、ひめこ「メンタルが強い。新人にとってあんじゅれは最初こわいイメージがあるのに全然物おじしない」、えみちぃ「昨日は"態度も胸もでかい"と言ったけど努力家。曲の覚えがいい」、りかまる「声がでかい。ハスキーボイス」。関連エピソードも、ファンが概ね感じていたであろう、彼女の空気を読まない度胸のよさみたいなのが伝わってくる話ばっかりだ。
しかも、先輩がしゃべってる間にも「そんな〜」とか「これアピールポイントですよね？ もっといいことないんですか」とか横から口をはさみまくるので、「ちょっと黙ってて」と抑え込まれるほど。これまでメンバーへのウザがらみといえば安藤笑さんの得意技だったのに、そのえみちぃがたじたじとなっている。本当にこれまでいなかったタイプで確定だろう。ちなみにみーにゃさんが自分で思ってるアピールポイントは「キュートなところ」。

■衣装は前日と同じ冬の新バージョン。アキカルの客席はステージが近いし、座りなので下から見上げる形でもある。あんじゅれちゃんたちの脚の長さ、きれいさが「これでもか」というくらいよくわかる。
■2回目のMCでは全国ツアーを発表。りかまるが「アレですよ、アレ」と振って動画が出るパターン。名古屋・東京・大阪・福岡・札幌…の5都市。東京（渋谷O-WEST）がわりと早めでファイナルじゃないのはやや変則だろうか。
■みーにゃにとってツアーはもちろんはじめて。「これまで遠征したことがあるのは山中湖だけ。しかも車移動。はじめて新幹線で行ける。おいしいものをいっぱい食べたい」と楽しみにしてる模様。先輩からは「まずライブを頑張ろう」と突っ込まれる。
■「L♡ve Scream」で吉橋亜理沙さんが担当していたセリフ「キスしていいよ」もみーにゃに引き継がれていた。やはり基本はありえるのパートをやっていくようだ。
■全8曲、約57分。

ラストスパート前の煽りで新人にお手本を見せることになったひめこ先輩。しかし突然だったせいか思うようにいかず若干空回り。これまでなんだかんだで最年少ポジションだったひめこが新体制からいちばん刺激を受けてるかもね。グループ全体の活性化につながるといいなと思う。トークの時間が長めにとれる単独ならではのおもしろさが出た公演だった。

開演19時→終演19時57分。

2023/11/23　Luce Twinkle Wink☆、Gran☆Ciel、Jewel☆Mare＆Rouge、ルーチェ研究生、Ange☆Reve、愛乙女☆DOLL（チームL）、らぶけん　中野 なかのZERO大ホール

「AJ杯2023 FINAL ROUND」。前週の「3rd Round」（五反田G7）はソールドアウトで行けなかったため、約1カ月ぶりのAJ杯イベントとなった。持っていたのは一般チケット。後方エリアだが1階8列目以降なので良い席がとれればけっこう前で見られる。幸いにもその8列目（下手寄り）を確保することができた。前方席との間に空席が2列分あったのもあってストレスなく見られる良席。

この日のタイムテーブルは、前半が各グループ15分のライブ、トークコーナーを挟んで後半また同じ順番で25分ライブ…というもの。対バンイベントを2つ連続で見るようなすごいボリューム感！ そのまま時系列で感想を書くと煩雑なのでまとめてみた。全グループとも1回目3曲、2回目5曲のパターンは共通。

○「らぶけん」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、1回目「セツナツ、ダイバー」「ミラクル☆エレメンツ」「流れ星」、2回目「超伝導シンパシー」「君とゆびきり」「Go My Wish!!」「ワチャゴナ」「High Jump!!」…の全8曲。（ファンツイート参照）
らぶけん7期では初披露だった「ミラクル☆エレメンツ」はらぶどるではなくどるえれのナンバー。そのへんはあまりこだわらずにやっていく感じなのだろうか。確かにらぶどる以外のグループで昇格する可能性もあるなら、もっと幅広くカバーして自分たちの魅力を打ち出していけばいいともいえる。外部からは昇格の基準とかも見えないので、研究生を応援するのはファンとしてもモヤることが多そうだ。衣装はいつもの制服。これをなんとかしてあげたいというのもいつも感じることだったりする。

○「愛乙女☆DOLL（チームL）」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、1回目「エアプレーン」「キセキ」「恋のレインボー」、2回目「BRAVER」「蒼い空を望むなら」「Bargain Girl」「Proud of you」「カレンダーガール」…の全8曲。（ファンツイート参照）
ゴールドに輝く新衣装で登場。終演後の挨拶で「今日がお披露目、どうでしたか？」という話をしていた。ゴージャス＆かわいい＆かっこいい！…という三拍子そろったコスチューム。白のブーツもすごくいいね。素敵な衣装をもらってメンバーたちも自信を持って堂々とパフォーマンスしている感じ。三戸ちゃん以外は少し前まで研究生だったメンバーなのに、ステージでの輝きというか存在感がすでに全然違う。4人とは思えない人数以上のパワーが伝わってきた。選曲、ステージの流れにもメリハリがきいていた。スポーツでも一軍を経験して伸びるというのはある。アイドルも同じなのだろう。

○「Ange☆Reve」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、1回目「ココからイマジネーション」「リトルピ」「イトシラブ」、2回目「勇敢な恋のセレナーデ」「プロローグ」「堕天使の心モヨヲ」「運命的％」「Colorful」…の全8曲。
約1カ月前にお披露目された新体制。その時は2曲のみだったけど、この日は全8曲を5人でパフォーマンス。新メンバーの松本みいなさんもすっかり溶け込んでいた印象を受けた。終演後の挨拶では、安藤笑さんから「（みーにゃは）態度も胸もでかい。すぐなじんでくれた」というコメントも。まあ、度胸がいいってことかな。たしかに初舞台の挨拶やSNSの使い方などを見ていてもそれは感じる。今までの（自分が見てきた範囲の）あんじゅれにはいなかったタイプだと思うので、いい意味で刺激を与える存在になってくれそうだ。衣装は少し前におろしたこの冬の新衣装。ライブで見るのははじめて。濃いブルーと白のコントラストが鮮やか。この日のAJ全グループの中でもいちばん脚を見せている衣装でもある。脚フェチにはたまらん。1回目のステージはケープありのフルバージョン、2回目はケープなしの別バージョンというアレンジもよかった。

○「ルーチェ研究生」　メンバー3人でのステージ。セットリストは、1回目「You are a star!」「Fight on!」「初恋☆ペンタグラム〜I My Me Mine and You〜」、2回目「ナミダイロ」「"FA"NTASYと!」「大スキ、スキ、大スキ、スキ…」「Shiny Day, Shiny Life」「羨望スターダム」…の全8曲。
ルーチェ本体とは1曲しか被らないセトリ。本家があまりやらない初期曲を多めに入れたり、いろいろ苦労してそうだが、ファン的にはレア曲が聴けるという楽しみもあるね。元気で勢いのあるパフォーマンス。その中でもいちばん目にとまるのは、やはり桜良真帆さんだろう。動きが大きくてアピールしようという気持ちが伝わってくる。一度見たら忘れられない表情も印象に残る。研究生という意味ではここもらぶけんと同じ課題はあるといえるだろう。先が見えない中でも全力をぶつけるしかないという思いが、ラスト曲「羨望スターダム」に詰まっていたように思えた。

○「Jewel☆Mare＆Rouge」　メンバー8人でのステージ。セットリストは、1回目「君と僕のJEWEL」「YELL」「終わらないKissを」、2回目「ENDLESS BLUE」「真夏のヴィーナス」「ダイキライレンズ」「黎明solidarity」「MI☆RA☆I☆へ!!」…の全8曲。
まーれ/ねーじゅの5曲に対してるーじゅ3曲。出身メンバーの比率からいえばるーじゅ曲は優遇されているともいえる。「君と僕のJEWEL」では新名音心さんがオープニングの煽り。「終わらないKissを」は人数を生かしたコーラスの使い方がとてもいい。「ダイキライレンズ」「黎明solidarity」はいずれも咲舞のどかさんが歌い出し。るーじゅではエモーショナルなナンバーのイメージが強かった「黎明…」が、マーレンだと一転してすっきり爽やかな曲に聴こえるからグループのカラーっておもしろいなと思う。羽月りこさんの声量のあるソロパートも聴き逃せない。前回、「寄せ集めといえばそうかもしれないがバラエティ感があって予想以上に楽しかった」と書いたがこの日もその印象は続いている。

○「Gran☆Ciel」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、1回目「ナツオト」「明日へ」「虹」、2回目「Yakusoku」「short story」「Dream Ship」「僕らの未来へ」「つなぐ」…の全8曲。（ファンツイート参照）
2ステージとも途中にMCをはさまずに一気に走り抜ける。後半に向けてぐんぐん加速し、客席を巻き込んで熱い思いを叩きつけていく。AJのグループの中でも独自性が際立つこの芸風が、まさに完成の域に達しているのが今のしえるだろう。自分がアイドルというジャンルに求めている楽しみとは微妙にずれてはいるのだが、そのパフォーマンスの迫力やカッコよさにはやはりうならされてしまう。実際にAJ杯の投票でも多くのファンが惹きつけられていることが証明されている。その中心にいる濱田菜々さんたちの卒業までもう残り1カ月ほど。おそらくしえるはその最後の瞬間まで今のトップスピードで駆け続けるのだろう。年明けに見る新生しえるがどんな感じになっているのか、それにも注目している。

○「Luce Twinkle Wink☆」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、1回目「1st Love Story」「Shiny Day, Shiny Life」「恋色♡思考回路」、2回目「Symphony」「Seaside Melody」「刹那ハレーション」「ヒカリ」「Twinkle“5”stars!!☆」…の全8曲。
リーダーには「勝負事は何であっても絶対に勝ちたい」みたいな人が多いが宇佐美幸乃さんもそういうタイプだと思う。ルーチェはこれまでのAJ杯は毎回勝ちにいって、実際にそれを実現してきた。この日のステージもまったく隙を見せない「勝つためのセトリ」で臨んでいたと思う。特に2回目のステージの後半。代表曲で温めておいてからの、ルーチェのアイデンティティを歌ったエモーショナルな2曲で圧倒的なエナジーの渦をつくりだす。客席からのファンのコールも計算に入れた完璧な流れ。長丁場イベントの最終盤にもかかわらず聴いていて胸が熱くなった。この時の彼女たちは勝利を確信していただろうか。それとも自分たちのベストを尽くすことだけを考えていたのだろうか。このステージをAJ杯よりももっともっと大きな舞台で見たいと思った。

○「AJ杯2023 表彰式」　終演後、出演した7組のメンバー全員がステージに並んで、各グループの代表が「AJ杯のステージを終えて」みたいなテーマで挨拶。投票結果の集計に時間がかかっているということで、さらにランダムに個人にスピーチを振っていく。突然でもすらすら話せるタイプ、頭が真っ白になって言葉が出てこなくなるタイプ…など個性が見えておもしろい。ただ、当初の予定より40分くらいも押したのでちょい長かったかも…。
結果発表は桂田社長。グループ部門は、3位「Jewel☆Mare＆Rouge」、2位「Luce Twinkle Wink☆」、1位「Gran☆Ciel」。卒業ブーストがかかったとはいえしえるの1位は快挙に違いない。2年連続で1位だったルーチェの牙城を崩したのだから。あんじゅれは4位。
個人部門は、3位「如月優衣」、2位「板山紗織」、1位「濱田菜々」。ここもしえるが強かった。2位のいーちゃんは真剣に1位を狙ってたみたいで悔し涙でスピーチ。ルーチェイズムの浸透、すごい。注目は4位の小泉かのんさん。来年はTOP3入りかな。あんじゅれメンバーの最高はゆあもんの9位。

○「Special Stage」　長かったイベントを締めくくったのはグループ部門1位のGran☆Cielのスペシャルステージ。曲は「僕らの未来へ」。濱田菜々さんは個人1位の表彰で前年1位の城崎桃華さんから贈られた赤いマントをまとってのパフォーマンス。AJ杯両部門制覇の誇らしさ全開のライブとなった。約5分。

AJ杯は事務所内イベントであり、太いファンがお金を使えば複数票入れられるなど、この順位にどんな意味を見出すのかは人それぞれだろう。自分としてはライブ会場投票（3回分）のみではあるがいちおう参加した。普段見る機会の少ないグループのステージも見られたしイベントとして楽しんだ感じかな。

開演13時→終演19時54分。