2024/01/06　Luce Twinkle Wink☆、太陽と踊れ月夜に唄え、なみだ色の消しごむ、Jewel☆Mare＆Rouge、Ange☆Reve、Euphonie☆、愛乙女☆DOLL（チームL）、ルーチェ研究生、らぶけん、THE ENCORE　天空橋 Zepp Haneda

「ArcJewel New Year LIVE 2024 in Zepp Haneda」。毎年恒例となったAJの新春イベント。前年は行けなかったので2年ぶりの参加となった。入場してみるとオールスタンディング！ 長丁場だし足腰もつかしら…と心配になったところで、前方エリアの最後方に1列だけ椅子席があるのを発見。アップグレード可能だったので、すかさず追加料金を払って一般エリアから前方エリアに移動する。無事、座席を確保できた。もちろん開演中は立って好きな位置で見るのもOK。これめっちゃ助かったわ〜。

ステージの背景は全面が能舞台のような大きな松の絵。その前に一対の門松。AJらしいいかにも正月風のセット。オープニングトークでは、各グループから代表1人（Euphonie☆のみ2人）が登場してイベントへの意気込みを語ってくれた。最初の「新年、あけましておめでとうございます！」の発声は、あんじゅれの佐々木璃花さん。年末に卒業発表しているので新春イベントへの出演はこれが最後。記念になったのではないだろうか。約6分。

○「THE ENCORE」　トップバッターは名古屋を拠点に活動している「アンコール」（THEは発音しないっぽい）。AJと業務提携しているフレオマネジメント所属ということでのゲスト出演。予備知識なしでの初見だったのだが、AJ主催イベントでまったく知らないアイドルを見る機会はそうないので新鮮だったね。3月で1周年のまだ新しいグループだ。
メンバー7人でのステージ。セットリストは、「青春パラグラフ」「Wings!」「いちばん星」「NOキュン♡NOライフ」「サカサマ↑↓アイラビュー」「ハラペコワンダーランド」…の全6曲。（公式ツイート参照）
6曲中4曲が「ファイ！ファイ！」で盛り上げていくロック。ビジュアルは正統派アイドル、サウンドはロック…みたいなギャップが持ち味かなと思って聴いてたら、中盤では普通にかわいい系のピコピコしたポップナンバーも。でもまあ、メインはロックかな。メンバーは高校〜大学生くらい？ パフォーマンスに勢いがあった。MCは全国5大都市ツアーの告知など。約28分。

○「らぶけん」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「夜明け前、虹が差す」「Knock Knock Boom Boom」「ワチャゴナ!」「ギュッとSTAR!!」…の全4曲。（公式ツイート参照）
前半がカッコいい系ナンバー、後半が盛り上がる楽しいポップ曲。印象的だったのはサイバーなダンスミュージック感たっぷりの2曲目。このタイプの楽曲はいつもの制服衣装とはまた違うビジュアルで見てみたくなる。現在AJでは複数のグループでメンバーの卒業、卒業予定が出ている。オーディションも行っているようだが、らぶけんやるー研からの昇格も当然可能性はあるだろう。誰がどのグループに向いてるだろうか…という視点もまじえて見ていた。約19分。

○「ルーチェ研究生」　メンバー3人でのステージ。セットリストは、「Symphony」「Fight on!」「羨望スターダム」「You are a star!」…の全4曲。
こちらもらぶけんと同じく昇格するならどのグループだろう？と思いながら見ることに。現状、ルーチェ本体が6人体制なので、仮に1人卒業しても、本来の5人に戻るだけともいえ、枠は限りなく小さい。他のグループでも正規メンバーになれる方が絶対いいと思う。ちなみに桜良真帆さんだけど、このところSPP出身者と絡んだSNSの投稿をいくつか見た。どうやら以前はSPPのモデル、メイドとして活動していたっぽい。そういうのを知るとより応援したくなる。約20分。

○「愛乙女☆DOLL（チームL）」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「Bargain girl」「ビターチョコ・バレンタイン」「エアプレーン」「Proud of you」「キセキ」「カレンダーガール」…の全6曲。（公式ツイート参照）
まとまりと勢いのあるカッコいいステージ。この日出演した全グループの中でもいちばん少ない部類の4人にもかかわらず、それをまったく感じさせないダイナミックでパワフルなパフォーマンスだった。ゴールドがきいた新衣装もほんとうに華やか。ずっと見ていられる。新年早々のバレンタインソング（ビタチョコ）をはじめ、セトリも聴きごたえあったね。三戸りりかさん、佐々木美紅さん以外のメンバーも覚えていきたい。約31分。

○「Euphonie☆」　AJがタイで展開している海外姉妹グループ「ユーフォニー」。あんじゅれやルーチェがタイ公演に行った際には共演したりしている。一緒に撮った写真もSNSなどで見ていた。なので存在は以前から知ってはいたが、ライブはこの日が初見となった。
メンバー5人でのステージ。セットリストは、最初の2曲がオリジナルだろうか（特定できず）。3曲目以降はAJカバー「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!」「キセキ」「LOVE BEAM」「ヒットチャートで好きにして!」…の全6曲。（ファンツイート参照）
楽曲、ビジュアル、振り付け…など、スタイルは100％日本式のライブアイドル。メンバーそれぞれに担当カラーもある。序盤にやっていたオリジナル（？）は、日本のアイドルが歌っていてもまったく違和感ないロック〜ポップナンバーだ。唯一違いをあげるなら、カバー曲も含めてすべてタイ語で歌っていること。まあ、普段は現地（タイ）のファン向けに活動してるわけだから当然だろう。MCも日本語が話せるメンバーは1人だけで、あとは煽りなども基本タイ語。なじみのある正統派アイドルのステージに「言語の違い」というスパイスが加わった独特の新鮮味があったね。メンバーもいつもとは違うお客さんを前に緊張したと思うけど、持ち味は十分出せていたんじゃないかな。もともと海外アイドルを見るのは好きということもあって楽しく聴くことができた。約28分。

○「Ange☆Reve」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「BLOOMING RUNWAY」「運命的％」「セフィリア」「Angel Sign」「キミエモーション」「Colorful」…の全6曲。
あんじゅれの大きな動きといえば、年末にあった佐々木璃花さん、水野結愛さんの卒業発表だろう。時期はまだ「春頃」としか公表されてないが、おそらく10周年イベントがひとつの節目になるのではないだろうか。そのことを知ってからはじめて見るあんじゅれのステージとなった。
オープニングは新年らしい華やかさ満載の「BLOOMING RUNWAY」！ 新体制で聴くのははじめて。イントロの三連音からいきなり気分アガったね〜。この日は2人の卒業には特に触れず（まだ残り期間もかなりあるからだろう）、あんじゅれらしいリッチで楽しいステージを存分に届けようとしているように感じられた。中盤の「セフィリア」「Angel Sign」を挟んで後半にもう1曲、新体制ではじめて聴くナンバー「キミエモーション」！ これも大好きで早く聴きたかった曲。新年早々に披露してくれてうれしかったわ〜（未見の公演でやってたのかもしれないが個人的にはお初だった）。
卒業が決まったりかまる、ゆあもんにはもちろん注目したけど、やっぱりかわいい原姫子さんからは目が離せない。年末あたりから気づいてたけど髪がもう背中に届くほど伸びている。ショートキャラはもう安藤笑さんに託したのだろうか。そのひめこに「キミエモ」ですかさずちょっかいを出す松本みいなさん。春以降はひめこがグループ歴最長メンバーとなる。いろんな意味で密度の濃いステージだった。約29分。

ここまでが前半。5分程度の調整時間を挟んですぐ後半に。でも、こういう時に椅子席はありがたい。

○「Jewel☆Mare＆Rouge」　メンバー8人でのステージ。セットリストは、「MI☆RA☆I☆へ!!」「Shooting Star」「真夏のヴィーナス」「Ice Bird's Eye View」「Jewel」「ダイキライレンズ」…の全6曲。
マーレンルージュも卒業が決まっているメンバーが2人。白石ちさ音さんが1月、千葉思佳さんが2月にラストステージを控えている。現体制8人でのライブも残り少なくなってきているようで、MCもそのことに触れる言葉が多かった。特に千葉思佳さんは加入当初、たぶんいちばん最初に覚えたメンバーなので感慨はある。セトリはねーじゅ/まーれ4曲、るーじゅ2曲。いずれも代表曲で楽しい。やっぱりねーじゅ/まーれ色が強い編成なので、らしさがより出てるのはそっちの曲かなという印象。次にAJ主催で見る時はもう新体制だろうか。次世代を担うメンバーでは新名音心さん、羽月りこさんなどが勢いのあるパフォーマンスを見せてくれたと思う。約31分。

○「なみだ色の消しごむ」　「なみけし」もフレオマネジメント所属のゲスト。デビュー約半年の新しいグループだが、すでに注目のアイドルグループとして広く活躍中。元ニコぷりの白浜つゆはさん（白玉つゆはから改名）がメンバーで、デビュー前から知っていた。YouTubeでライブ映像をチェックしたこともあり、この日の初見勢の中ではいちばん楽しみにしてたかもしれない。
メンバー6人でのステージ。セットリストは、「かわいくなって世界変えたい」「恋になるまで」「夢色のヒカリ」「ホワイトイノセンス」「トキメキ以上、恋未満。」「ケセランパーティタイム」…の全6曲。（公式ツイート参照）
女の子らしいかわいさと上品さ、それに元気のよさがバランスよくミックスされた正統派アイドルグループ。楽曲も楽しいポップナンバー連発で、ユーモアはあるけどおふざけではなく、耳になじんだらライブもより楽しめそう。キラーチューンはラストの「ケセラン…」かな。一段ギアをあげる感じのアッパー。聴いてるだけでわくわくしてくる。濃いめのブルーが印象的な衣装もいいね。機会があればまた見てみたい。メンバーではやっぱ白浜つゆはさんに注目。少しでも知ってると勝手に親しみを感じて、よけいにかわいく思えてしまう効果がこの日も発動。ソロパートもけっこうあってよかった。ポジション的には上手側の方が見やすいのかな（この日は下手側だった）。大きなステージも狙えるすごくいいグループに入ったと思う。頑張ってほしいな。約30分。

○「太陽と踊れ月夜に唄え」　8月にデビューしたポニーキャニオンのアイドルグループ。ポップな「太陽と踊れ」、エモーショナルな「月夜に唄え」という2つのユニットからなる。AJ主催イベントでよく見ていた三葉海緒さん（珠原海愛から改名）が月夜メンバーということで、概要は以前から知っていた。ただライブはこの日が初見。
メンバー9人（太陽5人、月夜4人）でのステージ。セットリストは、「スプらっしゃい！」「だれかさんがころんだ」「colorless*」「はなうらNight!**」「推しクラまんじゅう**」「対戦ありがとうございました*」「この惑星のさだめ」…の全7曲。（公式ツイート参照/ *印＝月夜、**印＝太陽）
楽曲はクラブミュージック的なダンスサウンドをアイドルモードに落とし込んだものだろうか。昔のグッドミュージックを参照するいわゆる楽曲派的な方向性ではなく、イマイマのJ-POPがベースになっている印象。その意味では若いファン層狙いかな。この日は全体3曲＋ユニット4曲（各2）。大まかなイメージをつかむのにはありがたい構成だった。
メンバーでは、ほぼセンター的存在感の三葉海緒さんにまず注目。そのうちに自然と目が惹きつけられたのが同じ月夜の榎宮あんりさん。華やかさとスケール感がすばらしい。スチールよりムービー/ライブの方が魅力的なタイプ。あとでプロフィールを見たら三葉さんよりも年下。バンドのボーカルなんかも似合いそう。マジドラみたいなサウンドで聴いてみたい…と思わず妄想してしまった。約27分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、「Shall we Luce?」「輪廻のスーパーノヴァ」「Seaside Melody」「大スキ、スキ、大スキ、スキ...」「Twinkle“5”stars!!☆」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」…の全6曲。
オーバーチュアがスウィング調のものになっていた。1曲目の「Shall we Luce?」にきれいにつながる流れ。ルーチェを見るのは11月のAJ杯ファイナル以来だったので、この日だけの特別版だったのか、正式に更新されて新しくなったのか、その場ではわからなかった。でも、すごくオシャレな感じで好きだな、これ。セトリは鉄板選曲。その中に城崎桃華さんの置き土産「輪廻…」が入っているのはうれしい。今でもふとステージにももたんの姿を探してしまうことがある。もうクセみたいなものかも。現体制は基本的に小泉かのんさんをメインで見ている。年齢的には最年少でももうエースといってもいいのではないかな。それくらい堂々としたパフォーマンスで本当に頼もしい。約29分。

エンディングトークは後半に登場した4組全員で。司会はかののん。宇佐美幸乃さんじゃないところにひとつの変化を感じる。「太陽月夜」を代表しての感想は三葉ちゃん。久しぶりのAJ現場に緊張してると言いながらもしっかり挨拶してくれた。約6分。

この日はAJ杯1位のしえるの出演がなかったね。年末に3人卒業で、まだ新体制が追いついてないということだろうか。約5時間の長時間ライブ。転換の時などに短時間でも座れると疲れが全然違うな…ということを実感。おかげで最後まで集中して見ることができた。AJファンにもそれなりの年齢の人はいるので、こういう大型イベントではもっと座席があった方がいいね。有料でもいいと思う。

開演13時30分→終演18時31分。

2024/01/03　ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜　新宿 ALTA KeyStudio（ワンマン）

「ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜 雨宮ういり卒業ライブ『雨上がりの空、また逢う日まで』」。年明け早々のラストステージ。帰省やら何やらで間にあわなかったファンもいたかも…と思えば、その場にいられるだけでもありがたい。持っていたAチケットは前方の椅子席。整番がよかったのでVIP、Sに続く4列目センターで見ることができた。開演中はスタンディングだが見通しもよかった。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「カラフルデイズ」「キミギミシンドローム」「純情Diary」「BuzzMaker」「Gimme your smile」「君の知らない物語*」「ハートのバリア*」「Girlish Fantasy*」「ときめきサマー♡」「ミライサガシ」、アンコールで「キミギミシンドローム（2回目）」「カラフルデイズ（2回目）」…の全12曲。（*印＝カバー曲）

新年に雨宮ういりさんの卒業ライブを見るのは2年連続。発表された時には「デジャヴ？」と思ったくらい。でも、これは夢ではなく現実なのだった。夢ならどんなによかっただろう…。ただ、彼女の卒業そのものがまったく意外だったかといえばそうでもなかった。ミラサガの活動が本格化した直後くらいから、このメンバーで最初に卒業するのはういりんだろうな…と漠然と思っていた。やめそうな気配があったとかではなく、単に最年長であり、アイドル歴も長いという単純な理由だ。その意味では覚悟はずっとしていた。予想できなかったのは時期だろうか。ミラサガ一周年がひとつの節目になるかもしれないとは思っていたが、実際にはそれよりもかなり早い決断となった。

ニコラバ卒業の時と同様に、卒業理由も卒業後どうするのかも、まったく語られていない。でもそれでいいのだと思う。ひとつ違いがあるとすれば、今回の卒業はういりんが自分の意思で決めたのだろうと思えること。ずっと「自分にとって最初で最後のアイドルグループ」と言い続けていたニコラバを辞めて、もう一度新しいグループで再始動したのは、最後の引き際だけは自分で決めたいという完全燃焼への思いがあったからではないだろうか。だとすれば、ファンとしては彼女のその気持ちを受けとめるだけだ。ういりんのアイドルとしての集大成、卒業ライブをしっかり見届けることがファンの最後の役目となる。

■ライブはいつものオーバーチュアでスタート。3人目に登場するういりんはオープニングから卒業衣装だ。メンバーカラーの水色がさわやかなドレスは、スカートのうしろに長いすそがついていて華やかさたっぷり。でも、前から見ると思い切りミニ丈でアイドルらしさもしっかり感じさせるもの。足元はヒールでこれも特別感あるね。他のメンバーは金色の3rdバージョン衣装。
■前半はミラサガのオリジナル5曲。1曲目の「カラフルデイズ」でもう泣き顔になってる白石凛さん。SNSで今日は絶対泣かないと書いてたのに…。でも予想通りなので、ファンもみんな「りんちゃんらしいわ」と思いながら見てたはず。一方のういりんはいつにも増してニッコニコ！
■最後の自己紹介も脱力気味のういりん。通常運転を貫き通すところはさすがである。

■中盤はカバー3曲。最初はういりんのソロで「君の知らない物語」（オリジナルはSupercell）。歌詞は夜空の星を二人で見に行った思い出を歌ったもの。そう、ういりんといえば星空、スターライト。フロアも水色のサイリウムで染まる。まるで星空のように…。あまりにもロマンチックな曲に途中で照れ笑いしてしまうところもういりんらしい。そして、長い間奏ではあらかじめファンにリクエストしていたガチ恋口上が決まって満足げなういりんだった。
■2曲目は白石凛さんとのデュエットで「ハートのバリア」。ちょうど1年前のニコラバ卒業コンサートでも歌われたこの曲。あの時は2人一緒に卒業だったけど、今度はういりんだけが卒業で、りんちゃんは見送る立場へと変わっている。立ち直っていたのに再び泣き顔になってしまうりんちゃん…。最後は明るく「カンパ〜イ！」で締めた！
■3曲目は5人で「Girlish Fantasy」。ニコラバで歌っていた時と同じくういりんがセンターに立ってイントロの振り付けをキメる。やっぱいいわ〜！と言いたかったが、この日は衣装のすそが長いので、そこまでキビキビした動きができなかったういりん。でも、あのキメポーズを再び見られる日がくるとは…。卒業ライブだということがわかっていても、やっぱりいいもの見られた！とテンションが上がるのだった。

■MCでのういりん「さっきのサイリウム、エメラルドグリーンじゃない？」。たしかに水色というより若干緑色っぽかったかも…。すかさずメンバーたちが「気持ちは水色ってことで」「私にはパステルブルーに見えたよ」などと一所懸命にフォローする。それでも釈然としない表情のういりん。このへんのやりとり、チームワークの良さが出てて楽しいね。
■ういりんからは「1/20のミラサガ撮影会にはこの卒業衣装で出ます。みんな来てね」という告知も。卒業後もライブ以外の活動は多少あるようだ。

■本編ラストは「ミライサガシ」。キースタの大きなスクリーンに流れるMV。落ちサビのういりんのソロもこれが聴き納めとなる。最初の頃は、大きな役もらったね〜という印象だったけど、今ではこの落ちサビを歌えるのはういりんしかいない！…とイメージが大きく変わってきている。自分でも「歌を頑張ってる」ということをSNSなどによく書いてたけど、本当にそれが確かな手応えとして伝わってきたラストステージだったと思う。

■アンコールは「ういりんセレクト」の2曲。ソロではJ-POPらしいすっきりしたナンバーをよくとりあげる彼女だけど、グループでやるのは賑やかで元気の出る曲が好きなんだなとあらためて感じた。
■「カラフルデイズ」は本当に最後の曲。りんちゃんはもう泣き顔どころではなく、手で顔を覆ってしまって、フォーメーションにあわせるのが精一杯。桜井ももさん、森本栞菜さんももらい泣きで涙目に。椎名音心さんのみが落ち着いてて、曲終わりでりんちゃんにティッシュを持ってきてあげる。
■ファンからの花束を渡す役目はやっぱりりんちゃん。ニコラバからずっと一緒だった彼女にしかわからない感情はいっぱいあったことだろう。それでも写真撮影の仕切りまでちゃんとやってのけるところはさすが。彼女に関してはもうういりんがいなくても全然大丈夫だと思う。

■最後の挨拶でも多くを語らなかったういりん。「ミラサガに残る4人をよろしく頼みます。ほんとうにいい子たちなので」とファンにメッセージ。すべてが終わってステージからはける前、メンバーにうながされて下手側、上手側…と順に手を振っていく。最後まで涙は見せず、すがすがしい笑顔だった。普通ならもう一度センターに戻って、全体にお辞儀をして去るところかもしれない。でも、そんな芝居がかったことはしないで下がっていくところもういりんっぽいなと思った。
■全12曲、約1時間9分（アンコール含む）。

終わってみれば一瞬だったね。これで終わりというのが信じられない気持ち。ライブタイトルにある「また逢う日まで」とはどういう意味だったのだろう。「カラフルデイズ」の歌詞の一部からとっただけで、特に深い意味はないのかもしれないけれど…。また逢えると信じて待っていてもいいですか？

開演18時40分→終演19時49分。

2023/12/25　ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜、すてねこキャッツ、純真アムレット　五反田 GOTANDA G6

「YUMENOHANASHI X’mas Special LIVE 2023」。クリスマス当日の3マンライブ。数日前に予約しようとしたら前方Sチケットは早々にソールドアウト。仕方なく後方のAチケットで入場。エリア内2列目センター付近で見たのだけど、視界はこんなもんかなという感じ。ある程度前方のお客さんはかぶるね。

この日のイベントは各グループが「15分×2ステージ」というスタイル。ややめまぐるしいけど、出演者がどんどん入れ替わっていくスピード感も。感想はグループごとに2ステージ分をまとめて。

○「純真アムレット」　ライブを見るのは約半年ぶりで5回目。メンバー6人でのステージ。1回目が「シルエットハニー」「アムレットよ、永遠に」…など3曲。2回目は「虹色ストレートフラッシュ」…など3曲。全6曲。
クリスマス当日なので衣装はもちろんサンタ（これは他の2グループも同じ）。思い思いのコスチュームで華やかさがあったね。せもちぃこと瀬乃千雪さんは、けっこう露出多めのセクシーサンタ。文字通り「きれいなお姉さん」という雰囲気でたまらない。小柄ながらアイドルらしいかわいさが際立ってたのは鈴元ゆらのさん。いつも書いてるけど本当に雰囲気が上品でいいグループだと思う。ただ、2月にはエースのせもちぃをはじめメンバー3人の卒業が決まっている。半分が入れ替わるのだからグループのカラーも大きく変わる可能性がある。現体制の魅力をしっかり感じられるステージでとても楽しく見ることができた。

○「ミライサガシ〜MIRAISAGASHI〜」　2日連続のミラサガ。メンバー5人でのステージ。セットリストは、1回目が「Gimme your smile」「純情Diary」「ときめきサマー♡」…の3曲。2回目が「カラフルデイズ」「キミギミシンドローム」「ミライサガシ」…の3曲。全6曲。
サンタ衣装は前日とは違うバージョン。アイドルの人たちってクリスマス衣装をいったい何着持っているのか、けっこう気になる。ちなみにこの日のセクシー担当は雨宮ういりさん。桜井ももさんのお株を奪う小悪魔系の衣装はがっつり肩が出るデザイン。ういりんにしてはけっこうレアでは？
グループのパフォーマンスが印象的だったのは2回目のステージ。「キミギミシンドローム」が盛り上げ曲なのはわかるとして、そこまでアッパーというイメージはなかった「カラフルデイズ」や「ミライサガシ」まで、びっくりするくらいエモーショナルな爆発力が感じられるステージになっていた！ こんなに一気に突っ走る感じのミラサガを見たのははじめて。何かひとつ天井を破ったのではないかという気さえしたほど。短時間に集中したステージ構成が良い方向に作用したのだろうか。MCでの白石凛さんの楽しい煽りもすごくよかったね。2023年の最後にすばらしいライブを見られて本当にうれしくなった。

○「すてねこキャッツ」　元ニコラバの西條真未さん、元にこきゃんの犬乃かりんさんが所属するグループ。存在自体はデビュー時から知っていたけど、ライブはこれまでご縁がなくこの日が初見。メンバー5人でのステージ。1回目3曲、2回目4曲…の全7曲。
赤いサンタ衣装のメンバーの中に1人だけ全身真っ白のまみちゃん！ ニコラバ卒業後はじめて見た彼女のステージだったけど、終始笑顔の爽やかなパフォーマンスとあわせて、グループのセンターにふさわしいアイドルオーラあふれる存在感だったね。頑張ってるのがわかってとてもよかった。一方、にこきゃん在籍時は、振り付けを覚えないキャラ？だった犬乃かりんさんも、今のすてキャではしっかり踊ってる。まだ加入半年ほどだそうなのでこれからもっと魅力的になりそう。
楽曲はピコピコ感のあるアッパーチューンを連発。ちょっとコミカルで、良い意味でバカっぽさのあるナンバーが持ち味のようだ。ボカロっぽいテイストもありイマドキ感はいちばんだったかも。

終演後、エンディングで出演者全員がステージに再登場。クリスマス衣装のアイドル16人が勢ぞろいしてまぶしいくらい。司会は白石凛さん。各グループを代表して西條真未さん、瀬乃千雪さんが挨拶する。まみちゃん「今日は完全に『私得』なイベントでもう最高でした！」。ニコラバ時代の生誕でゲストに呼んだこともある大ファンのせもちぃ、さらにニコラバ卒業後もプライベートで会っているという仲の良いういりん、りんちゃんと一緒のステージに立てたのだからたしかにそうかも。途中、誰かが指示して元ニコラバの3人が一緒に並ぶように立ち位置を変えてくれる。これ、ナイスだったね！ この場面が見られただけでもこの日行ったかいがあった…。エンディング＆集合写真で約5分。

ういりんもせもちぃも卒業が決まっているので、来年以降同じ顔ぶれの対バンがあっても、もうまみちゃんの「私得」（ファンにとっても俺得）はないことになる。そう考えると本当に唯一無二のタイミングでのイベントなのだった。大切なシーンを目に焼き付けることができて感無量のクリスマスとなった。

開演19時→終演20時39分。