2024/01/27　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡LOVERS　秋葉原 パームス

「ニコステ＆ニコラバツーマン」。2024年最初のニコグルライブ。午前中開演のイベントはちょいちょいあるが、この日は「終演も午前中」という完全朝型イベント。前方エリアのBチケットで入場。最前列が椅子席（A）でそれ以外はスタンディング。先攻のニコラバは上手寄りの3列目（立ちでは2列目）、そしてニコステは立ち最前で見ることができた。視界良好で快適だったね。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「らびらびにゅー!」「かわいいのすゝめ」「ハピネス」「Shiny Heart」「半分魔法少女」「夢見る恋ウサギ」…の全6曲。
ニコラバは少し前にお披露目した全身白の新衣装で登場。ライブで見るのはもちろんはじめて。季節的には雪のイメージかな。夏の白衣装とはまた違う趣きで、清楚な中にも豪華さがあるのがいいね。桃音あんなさん、篠宮なぎささんはスカートのすそがフィッシュテールで特別感がある。みんなよく似合っててかわいかった。
セトリは定番曲中心。その中で「Shiny Heart」が現体制初披露だった模様。けっこう曲数あるのでまだまだやってないオリジナルもありそうだ。メンバーで印象が強かったのは、髪の両サイドにつけた白のリボンが激キャワだった、おっちぃーこと落合美梅さん。このところずっといいね〜。ステージですごく楽しんでる感じが伝わってくるし、表情もいきいきしていて魅力的。前体制から唯一の継続メンバーというのも自分の中では大きいかな。頑張ってほしい。ちなみにウィキペディアではニコラバのリーダーという記述があるが実際はどうなのだろうか。この日もMCの最初の発声などは桃音あんなさんだった。別にリーダーがやるとは決まってないことではあるが…。約26分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「世界共通言語ネコ語計画」「異世界ケーキ大戦」「ときめきキャッチャー」「夏恋♡シンパシー」「マタタビ」「カメレオキャッツ」…の全6曲。
ニコステのライブを見るのは約1カ月ぶり。その間にグループは激動している。年明け早々にみなみゆきさんが3月末での卒業を発表。その数日後には、ゆっきー卒業と同時にニコステ自体も解散することが決まった（宇津木りおさん、雷神サンダーレイガーさんはSPPに残留とのことだが詳しいことはわかっていない）。小鳥遊めるさんの卒業発表からわずか2カ月あまりで、あれだけの結束力を誇ったニコステがあっさり終了することになるとは…。青山ゆのんさん卒業後のグループを支えてきためるめるの存在がいかに大きいものだったか、そしてキーメンバーが抜けたアイドルグループがいかに儚いものなのかを思い知らされることになったのである。

解散決定からやや日数もたっていたこの日。ライブ自体はいつもの楽しい内容だった。あと2カ月ほどで終わってしまうのが信じられないほど。めるめるの卒業発表があった赤羽 ReNY alphaでのワンマンでお披露目したエナメル衣装だったので、どうしてもそれがよぎってしまったが、ステージ自体からはそんな気配はみじんも感じさせなかったね。レイガーちゃんのダンスはあいかわらずキレッキレ！ りおちゃんの表情は見てるだけで楽しくなる！ セトリは定番曲中心だったかな。後半の「夏恋♡シンパシー」ではタオルを回すのだが、よく見るとゆっきーがマフラーみたいなモコモコ、レイガーちゃんが緑のペンライトを回している。朝のライブだったので忘れ物？ でも、そのへんには特に触れずに勢いでぶっ飛ばす感じがニコステらしくていいわ〜。MCでは「パームスはニコステのデビューライブの会場。今日来ていろいろ思い出した」的な話など。そこだけちょっと卒業間近という空気が漂っていたかも…。約26分。

両グループとも持ち時間を少し余らせての終演。もともとあまりMCをしないので3分台の曲ならもう1曲余裕で入れられたような…。まあ、朝の時間帯から頑張ってくれたのに、そこまで完璧を求めるのは野暮というものだろう。十分楽しいライブだったと思う。

開演10時45分→終演11時41分。

2024/01/20　Ange☆Reve　渋谷 O-WEST（ワンマン）

「Ange☆Reve4thTOUR『aile』」東京公演。全国5都市ツアーのうちの2公演目。会場はオールスタンディング。一般発売のCチケットなので後方になるのは最初からわかっていたが、いざ入ってみるとほぼ満員で、見通しのよさそうな場所はどこにもない。開き直って下手側最後列へ。コインロッカーのすぐ前。どうせ見にくいなら、もたれることができる場所が楽そうだ…ということで。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「aile」「運命的％」「リトルピ」「Girls, be ambitious」「Kiss me Happy」「Stare」「星空プラネタリウム」「Winding Road」「キミエモーション」「Resolution 〜君に迷わない〜 / Heavy Rain / セフィリア / Tell me why 〜最後の線香花火〜 / TIME-ING（メドレー）」「堕天使の心モヨヲ」「Limited Complex」「Reality」「プロローグ」「泣かないよ」「L♡ve Scream」「勇敢な恋のセレナーデ」「絶対リメンバー」「Colorful」「イトシラブ」…の全24曲（ショートバージョンによるメドレー5曲含む）。

あんじゅれの全国ツアー東京公演は過去3回とも見ている。この日は4回目の参加で皆勤継続となった。東京だと周年ライブやメンバーの生誕など、フルサイズのワンマンに近い単独公演もけっこうあるので、ツアーだけが特別という感じはないのだが、それでも年間を通して最大規模のステージになることが多いので見逃せないね。
この日は松本みいなさんの加入後、はじめてのツアー東京公演。新曲、新衣装などのお披露目もあったけど、基本的には「今の5人体制のすべてを見せる」というシンプルなコンセプトのライブだった気がする。春にはこれまでグループの屋台骨を支えてきた佐々木璃花さん、水野結愛さんの卒業も決まっており、この顔ぶれでのツアーは最初で最後でもある。そんな過渡期の一瞬を切り取った鮮やかさが印象に残るステージとなった。

■いつもとは違うオーバーチュアでスタート。1人ずつポーズをキメていく短いダンスパフォーマンスも組み込まれていて、ツアーならではの特別感がある。新衣装は白とピンクを組み合わせた、すっきりした中にも華やかさのあるアイドルらしいデザイン。ただこの日は満員で見えるのはメンバーの上半身まで。いつか全身のスタイルも見てみたいな。
■オープニングはツアータイトルを冠した新曲「aile」（エル）。フランス語で意味は「翼」。グループとしてこれからもっと大きく羽ばたいていく…という意気込みを込めているそうだけど、やはりりかまる、ゆあもんの"プレ卒業曲"的な位置づけも少しはあるのかな。ロックサウンドを基調にした勢いのあるナンバー。これまでのあんじゅれにはなかったタイプの曲かもしれない。ツアー以外のライブでも歌っていくそうなのでどんどん聴き込みたい。
■4曲終わったところで最初のMC。ツアーへの思いなども含めて1人ずつやや長めの自己紹介と、プレイング・プロデューサーりかまるから新曲の解説など。

■「キミエモーション」の後、リズムだけが流れるちょっとしたインターバル。衣装チェンジではなかったので、給水とか休憩だったっぽい。再登場したところで再びダンスパフォーマンス。こういうのは、やはり足元のステップまでちゃんと見通せる環境で見たかった。
■中盤のハイライトは、「Resolution」から「TIME-ING」までの5曲を、ショートバーションで次々に歌っていくパートだったかな。メドレーなのだが音源までシームレスにつないでいるわけではなく、短いインターバルでサワリの部分を連続的につないでいく感じ。その後にフルでやった3曲も含め、聴きごたえのある"堕天使パート"となっていた。
■「Reality」終わりで2回目のMC。グッズ紹介に続いて前半戦の振り返り。「いっぱい間違えてしまいました」と反省しきりだったみーにゃ。一方、原姫子さんは「キミエモでいつもえみがお尻をさわってくる」という話。ツアー公演も例外ではなかったよう。訴えられた安藤笑さん「どうだったか気になる人は（配信の）アーカイブを買って確認してください」ときっちりセールスにつなげる見事なトーク。

■この後はラストスパートで最後まで一気に突っ走る。「ラブスク」のセリフはみーにゃ。「キスしていいよTOKYO〜！」。定番人気曲を並べた鉄板の構成。あんじゅれ的には特に新しいことをしていたわけではないけど、やはり現体制がスタートしてわずか2カ月半でここまでできるようになっているのはすごいことだろう。みーにゃはいっぱい間違えたと言ってたけど、フロアから見てる限りでは言われないと気づかない程度のミス以上のものはなかったと思う。即戦力でほんとうに頑張ってるんじゃないかな。
■アンコールはなし。過去3回のツアー公演はいずれもアンコールありだったので若干意外ではあった。それまでのセトリから、アンコールでは「BLOOMING RUNWAY」はやるだろうな…などと想像していたので、正直もうちょっと聴きたかった気もしたしね。ただ、曲数、時間ともツアーにふさわしいボリュームだったのは間違いなく、続きは次回以降のお楽しみに…ということだろう。
■最後に1人ずつ感想トーク。りかまる「あんじゅれの1stワンマンをやった会場でツアー公演ができてうれしかった」。続けて集合写真＆10秒撮影会など。
■メンバーがはけた後、新曲「aile」をバックにリハーサル風景の映像を使ったエンドクレジット。
■全24曲、約2時間2分。

すでに書いたように、この日はメンバーの上半身しか見えず、ビジュアルチェックは主に髪型など。衣装と同色のピンクのリボンをつけてたのは3人。りかまる、えみちぃはうしろに、ひめこは前よりに。髪の伸びたひめ、かわいすぎる〜。ゆあもん、みーにゃはキラキラ輝く細いカチューシャ。でも美脚をアピールしてるあんじゅれである。やはりステージ全体を見通せる会場で見たい。それは改めて思った。

開演13時→終演15時02分。

2024/01/14　夜明あおい、ユキノユーリ、原宿眠眠、小泉花恋、いっぴきらびちゃん、日向七瀬、皆木まこ　渋谷 DESEO mini

夜明あおいさん主催「夜明けのビート vol.16」。お目当てだった原宿眠眠のスケジュールで知って予約した。スタートが午前10時台という日曜日の朝型イベント。でもオープニングアクトからけっこうな人数のお客さんが集まってたね。会場はオールスタンディング。上手端2列目あたりを中心に。原宿眠眠の時だけはもう少しセンター寄りで。ステージは近くて見やすい。

○「夜明あおい（OA）」　主催者自身によるオープニングアクト。バックトラックを使った1人でのステージ（以下全組同じ）。年明け一発目の主催イベントということで紅白の巫女衣装で登場。最初はMC。タイムテーブルの順にこの日の出演者を紹介してくれる。曲は「Starry Night」。スピード感のあるポップチューンにのせたボーカルのパワフルな高音が印象的。いきなりテンション高いスタートとなった。全1曲、約9分。

○「皆木まこ」　予備知識なしでの初見。1曲目は「Starry Night」。そう、たったいま夜明あおいさんが歌った曲をカバーするという大胆企画だったみたいだが、途中で歌詞を飛ばしてしまうなど、本人としてはやや不本意な出来だった模様。一方、オリジナルはアニソンテイスト。耳に残るメロディアスなアッパー曲が中心。特にマイナー調のナンバーに持ち味があるようだ。実質的トップバッターとしてフロアを盛り上げてくれた。全5曲、約24分。

○「日向七瀬」　「ひなた・ななせ」さん。こちらも予備知識なしでの初見。普段は関西中心に活動してるそう。彼女も「ファイ！ファイ！」で盛り上げるアッパーチューンがメイン。その中でも「人間になりた〜い！」というフレーズのインパクトが半端なかった2曲目が印象に残った。つい妖怪人間ベム的な怪奇、ホラー？…と思ってしまうが、曲調はそういう感じでもない。後半はさっきまでステージに立っていた皆木まこさんが、フロアでコールのカンペ出しのお手伝いなど。仲が良さそう。全5曲、約23分。

○「いっぴきらびちゃん」　ライブを見るのは約半月ぶりで4回目。徐々に代表曲の雰囲気もつかめてきた。テクノ＋ラップのミステリアスなナンバーでスタートし、徐々にポップでカラフルな世界へ。万華鏡のように変化していくのが彼女のステージの基本的な流れかな。特に序盤はシアトリカルで緊張感もある展開。お客さんもタイミングがなかなかつかめず、この日は曲間も拍手なし…。そんな緊張がほぐれたのは、もう終盤といっていいMCのタイミング。ここでようやく大きな拍手。トークになると一転して親しみやすい口調でいろんな話をしてくれる。そのギャップも魅力になっている。全5曲、約25分。

○「小泉花恋」　ライブを見るのは約8カ月ぶりで3回目。キラキラ輝くドレス＆最初から最後までニッコニコの笑顔を絶やさない楽しいステージ。これぞ王道ソロアイドル！という感じで見てるだけでうれしくなってくる。この日のセトリは全曲テンポのいいポップチューン。もともと上野ご当地アイドルだった彼女らしいパンダモチーフのナンバーもしっかり2曲入っている。ラスト曲の前にはお客さんと一緒に「パンダMIX」の練習も。結果的に会場全員がしっかり「パンダ、パンダ！」と連呼する盛り上がりとなった。MCでは「最近ソロのステージは月イチくらいのペース」という話も。「bonbon ange」「花ノぷりんせす」と同時並行で活動しているユニットが2つもある"三足のわらじ"状態なので、どうしてもそうなるようだ。でも、追っかけてるファンはいろんなパターンが見られてかえって楽しいかも。ユニットも機会があれば見てみたいな。全6曲、約24分。

○「原宿眠眠」　ライブを見るのは約3カ月ぶりで23回目。ソロではこの日が2024年の初ステージだった。セットリストは、「よいこのうさぎ」「RomanTickがとまらない」「Shining」「bubbles」「私たちの魔法」…の全5曲。
白地の花柄衣装＋赤いリボンをつけたポニーテール。この衣装を見るのはけっこう久しぶりかも。あいかわらずかわいすぎた。イベントのタイムテーブル的には、小泉花恋さんから「パンダ大好きアイドル」が2組続く流れに。こちらもパンダにまつわるナンバーがちゃんと2曲入っている。ただ、曲中にはパンダという単語すら1回も出てこないあたりが原宿眠眠らしい粋なところ。わかる人にはわかるという感じなのである。
むしろこの日のトピックはMCでの「クラファン成功報告」と「ねむいフェス開催告知」だったかも。新曲のためのクラウドファンディングには110万円以上（達成率157％）の支援が集まり、すでに制作は順次進んでいるそう。「2月のライブからは新曲を加えたセトリになる」といううれしい発表も。同様に自主企画がこの日と同じDESEO miniで開催されることも公表された。
そういえば中盤、「Shining」を歌っているあたりから彼女の目にきらっと光るものが見えていたような気がしていた。それはラストの「私たちの魔法」まで消えることはなかった。考えてみればエリボン加入＆ソロ活動再開からほぼ1年。ひょっとしたらそのままフェードアウトしてしまってもおかしくなかった状態から、新曲や自主イベントが現実のものとなるところまでこぎつけた激動の1年間が彼女の中によみがえってきていたのかもしれない…。まあ最後はファンの妄想だが、いずれにしても楽しみなことが続きそうな原宿眠眠の2024年開幕を告げるステージだったと思う。約23分。

○「ユキノユーリ」　ライブを見るのは約半年ぶりで3回目。フロアをひとつにまとめて盛り上げる、勢いのあるロックナンバーが持ち味…というところまでは、前回までと変わらない印象だったのだが、この日は中盤に2曲続けてバラードをセットリストに組み込んでいたのが新鮮だった。ミディアムテンポでじっくり聴かせ、全体の流れの中で大きなアクセントになっている。たぶん単独ライブなどでは普通にやっているのだろうが、対バンイベントだとどうしても「盛り上げ優先」になってしまうのはどのアーチストもわりと同じではないだろうか。その意味では短いステージでいつもとはちょっと違う顔を見ることができたのはとてもよかった。全6曲、約25分。

○「夜明あおい」　OAの時とは衣装をかえ、濃いブルーがベースになった華やかなドレスで登場。ライブを見るのは約3年ぶりで2回目。かなりインターバルがあいたのでほぼ初見の感覚で見た。前回のレポにはツインテール…と書いているが、イメージチェンジしたみたいでこの日はショートボブ。よく似合ってたね。アクティブでいながらきれいなお姉さん的な魅力もたたえたビジュアルだ。楽曲はシンセポップ的なテイストを含んだロックを連発。伸びのある高音を生かしたパワフルなボーカルが映える楽曲となっている。すごく自然に歌っているので、さらっと聴き流してしまいそうになるが、アイドル的な要素もありつつ、ソロでこれくらい歌える人はそういないのではないだろうか。アニソンっぽいドラマチックな曲なども聴いてみたくなった。全5曲、約25分。

原宿眠眠のMCでもうひとつ話していたのが、「夜明あおいさんが電車の中で"原宿眠眠の缶バッジ"をつけた人を見た」という話。すごく印象的だったみたいで、後日SNSでもこのエピソードを紹介していたね。OAも含めて全8組、約3時間のオールスタンディングライブ。午前中からだったせいか意外に疲れもなく最後まで楽しく聴くことができた。

開演10時46分→終演13時55分。