LIVE Report 627
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2024/05/03 Ange☆Reve 五反田 G7(ワンマン)
「Ange☆Reve単独公演〜新体制初!ゴールデンウィークSP〜」。最前列の椅子席のみ優先チケットで、それ以外は一般(スタンディング)。多くの人に新しいあんじゅれを見てほしい…ということで一般チケット1000円とお得な料金設定となっている。山手線のアクシデントで予定より20分以上遅れて到着したが、なんとか上手寄り中段あたりの位置を確保できた。
メンバー4人でのステージ。衣装はお披露目公演の時と同じ白の10周年バージョン。セットリストは、「L♡ve Scream」「Tell me why 〜最後の線香花火〜」「Limited Complex」「ニンジャリモーション」「BLOOMING RUNWAY」「イトシラブ」…の全6曲。
有力メンバーが卒業するとファンも一緒にオタ卒…というのはよく聞く話。特に今回のあんじゅれは実質的リーダーだった初期メンとAJ杯などの個人投票で常にグループ内でトップだったメンバーがいなくなったわけだから、新体制の浸透に力を入れないと…という運営やメンバーの気持ちはとてもよくわかる。気軽に見に行けるチケットの価格設定などもその工夫のひとつだろう。そんな気合いがファンにも伝わったのか、この日はフロアの最後方までほぼ埋まる動員となっていた。手応えの感じられるライブになったのではないだろうか。
ライブ自体は「ミニ単独公演」といったサイズ感。AKIBAカルチャーズ劇場などでやっているいつもの単独よりもさらにひとまわりコンパクト。曲数少なめで逆にトークは長め…というファンイベント的な雰囲気のステージ。このへんは料金や会場などから事前に予想していた人も多かったと思う。
■新体制初披露は2曲。「Tell me why 〜最後の線香花火〜」と「ニンジャリモーション」。特に注目は「ニンジャリ…」。前体制では企画もの扱い?だったのか、通常公演ではセトリに入ることがほぼなかったのだが、新体制ではかなり早い時期から聴けることに。メンバーも変わったし前体制とは違う色を出していってもいい…ということは前回の感想でも書いたのだが、さっそくそれが形になってきているような気がしてなかなかおもしろい。「BLOOMING RUNWAY」などを積極的にセトリに入れているのもとてもよいと思う。
■それ以外にも、個人的には「ラブスク」と「イトシラブ」がはじめて聴く新体制バージョンだった。細かいパート割りの変更とかはいちいち書き出せないが、ステージを見てる間ずっと発見と驚きの連続で楽しいね! すでにオリジナル41曲の約3分の1が新体制のレパートリーになっているそう。
■MCではお題トークも。テーマは「好きなあんじゅれの曲」。原姫子さん「Angel Sign」、安藤笑さん「星空プラネタリウム」、松本みいなさん「黄昏抱いて、君ヲ想フ」、小泉かのんさん「Tell me why 〜最後の線香花火〜」。聴く立場のファンとは選ぶ基準が違うのだろうが、やっぱり沸き曲とかは入らないのね〜。とはいえ「とりあえず今日の気分ではこの曲」みたなメンバーが多かった感じ。
■みーにゃは「最初あまり好きじゃなかったけど…だんだんいいなと思えてきた」とあいかわらず自由奔放な発言で先輩をはらはらさせる。かののんは次にやる曲へのフリになる"匂わせ回答"。実際に直後の曲が「Tell me why」で、フロアのお客さんも思わず吹き出す。
■メンバー4人で血液型「A・B・O・AB」がすべてそろう。
■髪型はひめこが珍しいツインテール、逆に普段ツインテールが多いみーにゃがストレート。入れ替わりになっていた。けっこう新鮮。
■全6曲、約42分。
ここまで2回連続で単独ライブを見たわけだが、AJの他グループとの対バンも見たくなってくるね。特に他ファンの反応などが楽しみ。とりあえず、大型連休中にはもう1回、AJ以外のアイドルグループとの対バンは見る予定にしている。どんな感じになるだろうか。
開演19時→終演19時42分。
2024/04/28 VIOLAVIE、AmamiyaMaako、文坂なの、usabeni 恵比寿 CreAto
「VIOLAVIE Debut ShowCase!!」。加納エミリさんがプロデュースしたガールズグループ「ビオラヴィ」のデビューイベント。ゲストの文坂なのさんのスケジュールで知った。当然お目当ては文坂さんだが、新グループのお披露目にも立ち会える貴重な機会…ということで行ってみた。会場内には関係者や招待客らしき人たちもけっこういて華やかな賑わい。フロアのほぼ中央あたりで。
○「usabeni」 ビオラヴィのステージの前にゲスト3組がライブで盛り上げる。トップバッターは2日連続で見ることになったusabeniさん。加納エミリさんとの関係性が深い出演者でもある。ふたりとも現在の活動にK-POPの影響を大きく受けているという共通点があり、そこから楽曲の共作やイベントの共催などにも発展している。この日のために加納さんが準備を進めている様子も近いところで見ていたようで、お客さんを温めようとする煽りなども含めて、「デビューイベントの成功を手助けできれば」という気持ちが伝わってくるライブだったと思った。
セットリストは、「openmind」「lonely pop」「Trip」「コズミックドレス」…など全6曲。サウンド面からもこの日のイベントとはいちばん親和性が高かったのではないだろうか。約19分。
○「文坂なの」 ライブを見るのは3日連続で31回目。セットリストは、「愛わずらい」「ため息さえも」「mermaid story」「C級noロマンティック」「アステリズム」…の全5曲。
3日間でもっともコンパクトなステージとなったこの日。途中でのMCなしで曲に集中するライブになっていた。新曲「mermaid story」も歌ってくれたね。前回「早い機会にまた聴きたい」と書いてすぐに実現したのはうれしい。この日は歌詞にも気をつけながら聴いてみた。80年代っぽいシティリゾート感のあるフレーズが使われているのは間違いないようだ。メロディーやサウンドの甘さを引き立てている。早く音源でもチェックしてみたいな。
それ以外のセトリでは、3日連続でやっていたのが「ため息さえも」と「アステリズム」。これ、ちょっと意外でもあった。「愛わずらい」や「好印象な恋しよう」じゃないんだ…という感じ。もっとも前日は2ステージのうちの1つしか見てないので、そちらも含めるとまた違う結果になるのかもしれない。いずれにしても3日でのべ19曲。毎日見られて楽しかった。約20分。
○「AmamiyaMaako」 ライブを見るのは約5年ぶりで3回目。ボーカル/エレキギター。バックトラックの音出しも自分でやりつつの1人でのステージ。以前はエレクトロサウンドを使ったシティポップ…といった印象が強かったと思うのだが、この日はデジタルなビート感や彼女の持ち味であるラップは残しつつも、本質的にはよりロックに近くなっていた気がした。演奏する楽器も以前はシンセ(キーボード)だったと思うのだが、今は全曲でエレキギターになっている。MCでは「最近は自分の思ったことをストレートに歌詞にするようになった」という話をしており、オブラートに包まない本音を歌うスタイルにシフトしている模様。このあたりもロック/ギターポップ的な手触りを感じさせる部分だろう。現在の彼女の方向性を知ることができたライブだった。全5曲、約23分。
○「VIOLAVIE」 いよいよこの日のメイン。このパートは普通のライブではなく、女性の司会者がグループを紹介するイベント形式で行われた。呼び込まれてステージに登場したメンバーは6人。衣装はグレー&ホワイトの制服風。といっても普通の制服ではなく、一人一人が異なる個性的なデザインになっている。最初は自己紹介から。応援に来ている友達?からの声援が飛んで、とても晴れやかな雰囲気。早々にファンネーム「ラヴィン」も発表される。
続いてライブ。セットリストは、「Answer」「Blue Flame」「BIRTHDAY」…の全3曲。すでに配信リリースされているシングルの表題曲+C/W曲、そして2曲目「Blue Flame」はLE SSERAFIMのカバー。第一印象では祝祭感のある「BIRTHDAY」がとてもよかった。K-POPスタイルの楽曲とダンスによるきびきびしたパフォーマンス。よく練習を重ねているのがわかるのと同時に、デビューステージならではの緊張感と、それでも必死にくらいついていく初々しさがあふれていて、見ていて気持ちのいい、すがすがしいステージだったと思った。欲をいえば、最後があっさり終わってしまい、表題曲「Answer」だけでももう1回聴きたかった気はしたかな…。
彼女たちのような、K-POP的な楽曲を本格的にやる純国産グループがすでにあるのかどうか、詳しいことはよくわからない。でも、加納エミリさんが手塩にかけたプロジェクトだけに純粋に成功してもらいたい気持ちになった。約17分。
開演前や終演後のフロアには忙しそうに動き回りながら、関係者や招待客に挨拶する加納さんの姿が。もうすっかり社長の顔だったね。ゲスト3人も、自分の意思で自立して活動している女性アーチストと考えると納得の人選。ビオラヴィにもそんなグループになってほしいという願いがそこには込められていたのかもしれない。
開演12時→終演13時33分。
2024/04/27 Ange☆Reve 鶯谷 東京キネマ倶楽部(ワンマン)
「Ange☆Reve新体制お披露目公演」。新体制スタートの日程は早々に決まっており、チケットも一般発売の初日に押さえていた。前方が優先チケット、それ以外はワンコインの格安チケット。お披露目なので多くの人に見てほしいという配慮だろうか。ただ、せっかくなので優先を買ってみた。センターやや上手寄り3列目。優先エリア内では後ろの方だが、それでもステージまではけっこう近い位置。
メンバー4人でのステージ。衣装は10周年でおろした白のニューバージョン。セットリストは、「勇敢な恋のセレナーデ」「リトルピ」「堕天使の心モヨヲ」「Limited Complex」「BLOOMING RUNWAY」「運命的%」「aile」…の全7曲。
気になる新体制は、続投の原姫子さん、安藤笑さん、松本みいなさん+ルーチェから移籍の小泉かのんさん…の4人。お披露目公演の1週間前に発表されたのだが、何よりも意外だったのは「4人体制」ということだった。前年も4人の期間がけっこうあり、10月のみーにゃ加入で「やっと5人に戻れたね」という感じだったからだ。「また4人なの?」という、振り出しに戻った感…といえばいいのだろうか。あと、かののん加入は、約3カ月前というかなり早い段階で公表されており、その間「もう1人の新メンバーはどんな子かな?」と楽しみにしていたのに、思い切り肩すかしをくらった気分もあった。とはいえその評価は実際のライブを見てからでいいだろう。そんな気分でこの日に臨んだのだった。
結論からいえば「すごくいい!」。オープニングでメンバーがステージに並んでスタンバイしたのを見た瞬間、そのビジュアルの圧倒的なバランスのよさにほれぼれしてしまった。これまで何度となく見てきたメンバーたちなので、個々のスタイルのよさはあらかじめわかってはいた。その意味では想像通りでもあり、同時に想像したのを軽く超えてきたな!という驚きもあった。
パフォーマンスでは、全員「歌」をすごく頑張っていたのが伝わってきた。佐々木璃花さん、水野結愛さんというAJでもトップクラスの歌唱力を持ったメンバーがそろって抜けたのだがら、今後どうするのだろう…という懸念は多くのファンが持っていたと思う。でも、この日のメンバーは卒業した歌姫たちが担当していたパートに臆することなく挑んでいた。堂々とした歌いっぷりだったと思う。もちろん、まだ慣れてない部分や力不足のところはあったかもしれない。それでも真正面から歌にぶつかっていくさまは、逆にすがすがしさやフレッシュさという新たな魅力を生み出していた。
そんな新体制あんじゅれのパワーはフロアにも伝わり、それに応えるオタクの声援もめっちゃ熱かった! この日はまだコンパクトなセトリでオープニングから代表曲が続く流れ。当然、最初から盛り上がるわけだが、体感では後半の方がさらに勢いがあったような気がする。多くのファンが「新しいあんじゅれ、いけるぞ」と確信したからではないだろうか。これ以上ないスタートとなったお披露目公演だったと思う。
■あんじゅれ在籍歴が最長のメンバーとなった原姫子さん。持つマイクが「1番」に。さらに新体制スタートにあたってビジュアルイメージも一新。黒髪のエクステをつけて、おでこを出した「きれいなおねえさん」スタイル! 1回見ただけで、なんかもう以前からこうだったのでは…みたいな感覚になってきている。似合ってたね〜。
■純白の新衣装、あらためて近い距離で見たけどすごくいいね。脚が長く見えるあんじゅれらしいデザインをみんなとてもきれいに着こなしていた。全員の背格好もそろってるからほんとうに見ばえがする。
■MCは安藤笑さんの仕切りで新体制トークなど。ひめこ&えみちぃの先輩組が「緊張してる」というのに対して、みーにゃ&かののんの若手コンビはリラックスした雰囲気。違う分け方をするなら、いろんな意味で発信力のあるえみちぃ&みーにゃ、一方比較的マイペースなひめこ&かののん…みたいな組み合わせにもなりそうだ。今後どんな化学反応が生まれるのだろうか。
■セトリでは定番曲に加えて「BLOOMING RUNWAY」「aile」という新しめのナンバーが選ばれていたのはおもしろかった。今後もどんどん(新体制)初披露曲をやっていくことになると思うけど、メンバーが変わったことで定番曲も変化するようなことがあってもいい気がしている。
■イベントの最後には告知動画も。大型連休中はほぼ連日ライブがあること、定期公演や主催イベントも積極的にやっていく、TikTokアカウントも始動させる…などなど。最後のはYouTubeチャンネルはどうなってんねん…というツッコミもあるだろうが、まあいろいろ試してみたらいいと思う。
■今後もずっとこの4人でやっていくのか、それともいい人材がいたら5人に戻すのかはわからないが、当面については何の不安もないと思った。ビジュアルのバランスだけ考えても「もう1人」を選ぶのは相当に難易度が高そう。しばらくはこのままというのが現実的だろうね。
■全7曲、約56分。
新体制でできる曲は実際もっとあったようだが、それは翌日からのライブで小出しにしていく予定のようだ。すでに大型連休中にもう2回は見る予定にしてチケットも買ってある。その時はどんな曲が聴けるだろうか。早くも次回の予定が楽しみになってきた。
開演18時30分→終演19時26分。