2024/05/11　原宿眠眠、ようなぴ、セカイシティ、イロハマイ、EMOE、いっぴきらびちゃん、re:miaw　渋谷 DESEO mini

原宿眠眠主催のイベント「ねむいフェスvol.13」。土曜日の午前中、それもけっこう早めの10時台スタート…ということで開演5分前くらいに入場。予想通りお客さんの出足もゆるやかで、最前列以外のフロアはわりと余裕。この時間帯だと開場から開演まで15分程度でいいかもね。この日はあまり前には行かず、ほぼ最後方でゆるっと。

○「re:miaw」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで2回目。メンバー3人でのステージ。アイドル的な楽しさもありつつ、随所でけっこう凝ってる感じが伝わってくる楽曲の数々。オープニングから聴きごたえあったね。曲の特徴などから前回も聴いた曲では？…と思うようなナンバーもいくつもあり、ちゃんと楽曲をおぼえて聴いたらもっと楽しめそうな気がした。MCでは、メンバーの1人、ねねひるねさんの生誕ライブの告知など。「5人体制時代のre:miawの復活ステージも予定してます」。以前見た桐生ちありさんのワンマンにもねねさんがゲストで出演していたし、元メンバーとの交流は折にふれて継続している感じ。こういう関係性、とてもいいと思う。全6曲、約23分。

○「いっぴきらびちゃん」　ライブを見るのは約4カ月半ぶりで6回目。1人でのステージ。セットリストは、「孤毒なピンク」「にゃんナイトらぶ」「わたしはときめき採集者」「さよならラビリンス」「とろける♡あ・ら・もーど」…の全5曲。（公式ツイート参照）
時にダーク、時にスウィートなエレクトロサウンドとウィスパーボーカル＆ラップによるミステリアスならびちゃんワールド。彼女らしさ全開だったね。今回はセトリがわかったのでメモしてみたのだが、そろそろ代表曲のタイトルくらいは覚えていきたい。2曲目「にゃんナイトらぶ」は猫がモチーフの楽曲。原宿眠眠といえばSNSによく登場する飼い猫！…という連想から選んだのだそう。パンダや渋谷系音楽に加えて「愛猫家」のイメージも浸透しつつあるminminさんだった。約26分。

○「EMOE」　ライブを見るのは約1年ぶりで2回目。3人でのステージ（メンバー2人＋サポート1人）。グループ名どおりのエモーションを感じさせる楽曲とボーカル＆ダンスがバランスよくミックスされたパフォーマンス。沸きだけとはまた違うアイドルグループならではの見ごたえ＆聴きごたえがあったね。ワインレッドの衣装もコンセプトにフィットしていてとても良かった。
前回見た時はメンバー1人＋サポート1人。「まもなく新メンバーが入ります」とのことだったので、今はその通りの体制になっているようだ。ただ、MCを聞いていると、7月にメンバー1人の卒業が決まっているという話も。固定メンバーで長く活動できるライブアイドルはそう多くないので、これも仕方ないことなのかもしれないけど…。全5曲、約27分。

○「イロハマイ」　ライブを見るのは約4年ぶりで3回目。ボーカル/ショルダーキーボード（マニピュレータも）。1人でのステージ。かなりインターバルがあいて見たライブ。以前の感想では「あまりエレポップっぽくない」などと書いているが、この日はそこが大きく変わっていて、「エレポップ系SSW」というコンセプト通りのエレクトロでダンサブルなサウンドになっていた。華やかさとカッコよさが増した印象。とても良い。少し前に活動10周年を迎えたそうで、この日演奏していたキーボードはその記念にファンからプレゼントされた新品。ソロなどを弾くとものすごい存在感があったのは、導入したてでトラックとのすり合わせがまだだったせいかな。でも、そこも個性になっていた気がした。衣装は水色のチャイナドレス。原宿眠眠の初代衣装を思わせるツインお団子風の髪飾りも。「minminちゃんといえばパンダなので…中華風にしてみました」。かわいかった！ 全5曲、約24分。

○「セカイシティ」　予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ。セットリストは、「上海は夜の6時」「速すぎるスローモーション」「It's like a rock star」「Lie! Lie! Lie!」「中華街ウキウキ通り」「世界はもうぼくのものなのに」…の全6曲。（公式ツイート参照）
オープニングからいい曲ばっかり！ ほんとうに事前情報なしで臨んだのだけど、この日いちばんのうれしいアメージングとなった。ストリングス系の音をたっぷり使ったシティポップ風サウンドをベースに、エレポップ、ロック、歌謡曲…などのエッセンスが絶妙に散りばめられた楽曲。粒ぞろいで平均点がとても高い。あとでプロフィールを調べてみると、サウンドプロデュースがPANDA1/2などでおなじみのJames Panda Jr.氏。楽曲自体、PANDA1/2からけっこう引き継いでいるようだ。しかもこの日は「原宿眠眠さんのイベントなので渋谷系っぽい曲を集めてみました」というセトリで、渋谷系好きが反応してしまうのはもう必然だろう。メンバーも最少単位の2人ながら、歌とダンスでステージを一気に駆け抜けるパワーと爽快感があって目が離せない。さっそく音源もチェックしたいな…と思ったのだが、Spotifyでは見あたらず。YouTubeにはたくさんあるのでそっちで聴くしかない感じなのだろうか…。約25分。

○「ようなぴ」　ライブを見るのは約1年ぶりで3回目。1人でのステージ。ピンク＆ブルーの配色が鮮やかなふわっとした衣装で登場。どこか原宿眠眠の初代衣装を思わせる。意識してなのかどうかはわからないけど、「ねむいフェス」にぴったりのビジュアルだったんじゃないかな。ダンサブルなエレポップによる楽しいステージ。前回「（音楽性が）すごく開放的になった」「とっつきやすく聴きやすくなった」的な感想を書いたのだが、この日もそんなイメージ。とりわけ印象に残ったのは2曲目に歌った"マーメイド"がモチーフの未発表曲。作者が「エレクトリックリボンだった…〇×△」。肝心のところが聞き取れなかったのだがあすす？ とてもいい曲。そのうちリリースされるのではないだろうか。全5曲、約23分。

○「原宿眠眠」　ライブを見るのは約3週間ぶり。1人でのステージ。セットリストは、「よいこのうさぎ」「Twinkle Illusion」「タイムマシンはいらない」「2Time Klaxon」「bubbles」…の全5曲。
完全に2024年に発表した新曲が核となったセトリ。こうしてまとめて聴くと、初期の原宿眠眠との違いが浮かび上がってくる感じもあり、とてもおもしろく聴くことができた。もちろん渋谷系リスペクトというベースに流れるものは変わらないのだが、味わいが軽快さからより密度のある大人っぽさへと重心を移している…といえばいいのだろうか。この日は歌ってなかったけど、やはり「東京は夜の七時」くらいからもうその変化のきざしはあった気がする。完成間近の新曲はさらに2曲控えている。どんな展開になっていくのか、かなり楽しみ！
MCでは発表が2つ。ひとつは「タイムマシンはいらない」の配信リリース（5/18〜）。もうひとつは次回の「ねむいフェスvol.14」開催。なんと2カ月連続！「もともとは隔月の予定だったんですけど、6/12のシャンシャン誕生日にあわせて急遽やります！」。ということはパンダに縁のあるアイドルやアーチストを呼ぶイメージだろうか。それもけっこうおもしろいと思う。タイミング的には次の新曲のお披露目がある可能性もけっこう高そう。それを考えるとより見逃せない！ 約24分。

土曜の朝からすごいエネルギーを充填できたイベント。お目当てはもちろん原宿眠眠だったけど、収穫という点では初見のセカイシティかな。新鮮だったわ〜。この日の終盤、フロア後方にはおなじみ加茂さんの姿も。原宿眠眠を見にきてたのだとしたら、そのうちグレハンナイトへのオファーあるかも…？

開演10時20分→終演13時25分。

2024/05/06　メイビーME、Ange☆Reve　恵比寿 CreAto

メイビーME主催イベント「Fabulous Night 〜GW2マン編〜」。昼夜の二部開催で、見たのはあんじゅれがゲストで出演した昼帯の1部。チケットは優先エリアではなく後方の一般を購入。開場後ゆっくりめに入場したのもあって、立ち位置は上手端のほぼ最後方となった。大型連休最終日でホール内は満員に近い入り。ステージはそのお客さんの隙間から見るしかない感じ。雰囲気をつかめるように集中した。

○「Ange☆Reve」　メンバー4人でのステージ。衣装は白の10周年バージョン。セットリストは、「運命的％」「イトシラブ」「泣かないよ」「Limited Complex」「aile」「絶対リメンバー」…の全6曲。
この日の新体制初披露曲は「泣かないよ」。印象的な冒頭のソロは小泉かのんさんが担当。ストーリーの導入部分であり、繊細な気持ちの表現が求められるパートをしっかり歌っていたね。これまでのりかまるバージョンとは声質も唱法もまったく違うアプローチなわけだが、こういうチャレンジの積み重ねが新しいあんじゅれのカラーになっていくのだろうと思う。個人的にはもう1曲、「絶対リメンバー」も現体制ではじめて聴けた。
MCでは、共演のメイビーMEのメンバーと親しくしている松本みいなさん、小泉かのんさんのエピソードなど。みーにゃは「一緒にラーメン食べに行った」。かののんも「ふたりでラーメンを歩きました」。何のこっちゃ？と思ったらラーメンではなく「ランウェイ」。さらに「LINEを返しそびれて、そのまま1年（！）たって気まずかったけど、さっき楽屋で謝れてよかったです」となかなか大物感のある話も。おもしろネタを持ってる新メンバー出現でえみちぃも気が抜けないぞ〜。
全体的に盛り上げナンバー多めのセトリ。イベントに勢いをつけるステージだったんじゃないかな。新体制のお披露目からまだそんなに時間もたってないはずなのに、すでに安定感がやばい！ 約31分。

○「メイビーME」　ライブはこの日が初見。ただ、メイビーME自体はけっこう以前から知っていた。元ニコストの石原すずかさんが卒業後すぐに加入して、現在までもう4年以上在籍しているためだ。さらに元ミライサガシの桜井ももさんの新加入も決まっている。そのお披露目は数日後ということで、この日は見られなかったのだが、何となく縁があるグループという気がして楽しみにしていた。
メンバー6人でのステージ。セットリストは、「Play for Survival」「Destiny」「頑張りずむ」「めびみ☆」「Stand By Me」「曖昧あいでんてぃてぃ」…の全6曲。（公式ツイート参照）
キラキラ輝くメンバーカラーの衣装を身にまとった王道系グループ。楽曲もオープニングはマイナー調の歌謡ポップ、中盤はかわいく楽しいアイドルナンバー、ラストスパートはアゲアゲのアッパーチューン…とメリハリがきいてて隙がない。どれも聴きやすくていいね。
メンバーではやはり親しみのある石原すずかさんを中心に見てしまう。メイビーMEでは白担当。小柄な身体をめいっぱい使った元気なパフォーマンスは、目が自然に追いかけてしまう感じ。ボーカルも存在感あったね。MCでは「あんじゅれさんの曲では『星空プラネタリウム』がすごく好き！ いつか共演のステージで見てみたい」とうれしい発言も。今後は知ってるメンバーが2人になるというのもあるし、また機会があったら見たいグループだなと思った。約27分。

ステージの全体像ははっきりいってつかみにくかったこの日。あんじゅれは見なくても大体わかるとして、お初のメイビーMEはもう少し良い環境で見たかったね。アイドルはサウンドと同じくらいビジュアルも重要。そこをクリアできるライブハウスははっきりいって少ない。なんとかしてほしい問題だ。

開演13時→終演14時。

2024/05/04　ニコニコ♡SPIRIT、小鳥遊める　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

ニコスピと小鳥遊めるさんの顔合わせとなった「ニコスピめるめる公演」。当日の朝、SNSを見て気づき、チケットの販売サイトを確認したところまだBチケットが余っている（残り2枚）。思わずぽちっと。席はセンター2列目の下手寄り。直前に買ったことを考えると上々だろう。

○「小鳥遊める」　ライブを見るのは約3週間ぶり、正式ソロデビューの日以降では2回目。セットリストは、「エヴィリディドリーム」「もしも…」「Fantastic future」「パンキッシュ・ナンバー」「不器用チョコレイト」「こんてぃにゅ〜♡らぶ」…の全6曲。（公式動画参照）
前半はカバー曲。1曲目から順に、牧野由依（アイマス）、モベキマス（ハロプロ）、田村ゆかり…というラインナップ。有名アーチストばかりなので、どの曲もメジャー感のある良曲ではあるのだが、やはりそのジャンルや界隈にある程度なじんでないと元ネタは意外にわからないもの。なんとなくかゆいところに手が届かないもどかしさみたいなのはあったかな。その意味では、後半のめるめるオリジナル＆ニコスイ曲は、「これがめるめるの世界なんだ」と思って聴くせいか、没入感が違うというか。ライブではそんなに回数を聴いてない「パンキッシュ・ナンバー」や「こんてぃにゅ〜♡らぶ」（いずれもこの日で2回目）も、新鮮でありながら同時にしっくりくる。カバーは「ここぞの1曲」程度にして、基本はオリジナルで組むセトリが理想ではないかという気がした。
衣装はピンク＆赤の華やかなドレス（前年の生誕衣装）。MCによると、最近ヘコむことが多かったので、気分をアゲるためにとびきりかわいい衣装にしたのだそう。実際めっちゃかわいかったね。セトリも元気になれるように楽しい曲でまとめてみた…ということだったので、この日カバーが多かったのはそのへんの事情もあったのかも。約28分。

○「ニコニコ♡SPIRIT」　ライブを見るのはお披露目以来、約3週間ぶりで2回目。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「I want ちゅ! you♡」「異世界ケーキ大戦」「Choo Choo Party」「ときめきキャッチャー」「ラ・ブ・きゅん♡」「世界共通言語ネコ語計画」…の全6曲。
この日のトピックは新復刻曲「Choo Choo Party」の初演。3月のニコスイ再結集ライブで聴いたばかりだが、それとは直接関係はないのかな。いずれにしてもニコストではやってなかったナンバー。新しいニコスピのカラーが出てるような気がしておもしろく聴けた。曲中ではメンバーがサークルをつくって走り回るパートがあり、お客さんにも「走る用意はできてますか？」と煽っていたので、オールスタンディングの会場などではかなりの確率でサークルが発生しそう。「カメレオキャッツ」なども含めて、これからのニコスピ現場はかなりダイナミックなフロアになる可能性も…？
ニコスピオリジナルの「I want ちゅ! you♡」と「ラ・ブ・きゅん♡」を聴くのは2回目。どっちもあらためて良曲。MCでは「次にやりたい曲は」というお題トークも。メンバーから出たのは「パンパカパーン」「憂愁クレオパトラ」「もし僕」「不器用チョコレイト」「Happy Morning」…など。個人的にリクエストできるなら「三毛猫JAPAN」かな。和モノなのでかなり特殊だけど、たぶんカッコいいし楽しいよね。デビューから1カ月たらず、早くも安定感さえ感じさせてくれたステージだった。約28分。

小鳥遊めるさんが土曜のニコグル定期に出演するのはこの日がはじめて。日程的にニコぷりの海外遠征と重なったのでそのピンチヒッター的な感じだったのだろうか。次回ライブの告知は外部対バンのみだったので、今後どうなるのかはまだ読めない感じ。レアな顔合わせで楽しめた公演だった。

開演16時→終演16時58分。