2024/06/07　Ange☆Reve、SAY-LA、kimikara（きみから） 五反田 G7

ゲスト2組を招いての「#あんじゅれ主催」ライブ。新体制では初の主催とのことだったが、考えてみると今まで主催ライブ自体見ていない。いい機会なので行ってみた。チケットは直前に買った一般。後方エリアの上手寄り3列目。見やすさはまあまあくらいかな。ゲストによっては前方エリアもよさそう。

○「kimikara（きみから）」　予備知識なしでの初見。メンバー5人でのステージ。楽曲も衣装もダンスもかわいい系の正統派アイドルグループ。ぱっと見て普通に「かわいいね」という感想が浮かんでくる。特に凝ったコンセプトとかはなくても、そのストレートさ、親しみやすさが清々しくて好印象。シンセサウンドのきいたポップで楽しいナンバーを続けたあと、一転してマイナー曲で変化をつけるのだが、そっちもやっぱりかわいい。プロフィールを見ると2月デビューで活動期間はまだ半年弱。フレッシュなはずだ。メンバーは大学生くらいだろうか。MCでは「プロデューサーがえみちぃさんと友達という縁で呼んでいただきました」的な話など。そのかわいいアイドルに目がないえみちぃこと安藤笑さん、しっかり後方2階のPA席からステージをチェックしていた。全5曲、約24分。

○「SAY-LA」　元メンバーを何度か見たことがあったりで、グループ自体はけっこう以前から知っていたのだが、実際のライブはこの日が初見。メンバー6人でのステージ。こちらも正統派アイドルグループだが、年代はちょっとおねえさんになる。2014年デビューでグループとしてはあんじゅれと同期。楽曲も2010年代のライブアイドルの王道サウンドで、安定感のある楽しさだ。あんじゅれのファンなどにはいちばん刺さるパターンだったかもね。シルバーのキラキラ光るドレスもそんなグループとメンバーの雰囲気によく似合ってた。終演後のアフタートークでは生誕ライブの告知も。29歳とか31歳とか、年齢も普通にオープンにしている。あんじゅれでも以前、佐々木璃花さんが「もうみんな知ってるから今さら非公開にしてもね…」という話をしていたが、おそらくそれと同じなのだろう。今はファンの年齢層も広がっているので、おねえさん系のかわいいアイドル、全然ありだと思う。全5曲、約23分。

○「Ange☆Reve」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「プロローグ」「リトルピ」「Tell me why 〜最後の線香花火〜」「BLOOMING RUNWAY」「イトシラブ」…の全5曲。
前回カルチャーズ定期の感想で、「以前とはセトリの組み方が少し変わった」「それが新しいあんじゅれのカラーを生みつつある」的なことを書いた。その象徴だと思っている「BLOOMING RUNWAY」はこの日も聴くことができたし、オープニングの「プロローグ」はもちろんその「BR」のC/W曲。「プロローグ」の新体制バージョンを聴くのはこの日がはじめて。歌い出しのソロは原姫子さん！ りかまるから引き継いだ難しいパートをしっかり歌ってたね。確実に新しいあんじゅれを感じられるセトリだったと思う。こういう新鮮さがあるから何度でも見たくなるのかもしれない。
あと、小泉かのんさんの加入はほんとうに大きかったと改めて思っている。もともとあんじゅれはひめこ中心に見ていたのだが、そこにルーチェ時代にいちばん注目していたかののんが加わってしまって、もう「見るところ増えすぎ問題」といってもいいくらい。当然、相乗効果でステージの華やかさは大幅にアップしている。やはりアイドルグループはこういうこともめっちゃ重要だ。衣装はピンク＆ホワイトの「aile」バージョンだったかな。このところ10周年の白が続いてたのでこれまた新鮮。かののんも似合ってたね。そんなことを思いながら見てるとステージはあっという間。約25分。

終演後はゲストを呼び戻してのアフタートーク（記念撮影も）。あんじゅれでのMCの時から「おじトーク」サクレツだったえみちぃは、kimikara（きみから）のメンバーと絡んでメロメロに。SAY-LAの沙藤まなかさんはゆあもんとプライベートで仲良しなんだそう。こういうトークが聞けるのは主催ライブならではかも。なごやかなエンディングとなった。

開演19時→終演20時23分。

2024/05/28　小鳥遊める、宇津木りお　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場（ワンマン）

「りおめるリサイタル」。ソロで活動中の小鳥遊めるさん＆ニコスピの宇津木りおさんのジョイントライブ。あるいはニコステ時代のユニット「グミチョコ♡えんじぇるず」の復活というべきか？ いずれにしても超楽しみな顔合わせ！…ということで行ってみた。Bチケットで2列目下手寄り。

最初に書いておくと、当初60分の予定でスタートしたライブだったが、開始20分くらいで思わぬアクシデントにより中断、そのまま再開はなく解散となった。未完のステージなわけだが、いちおう途中までの感想、そして中断のいきさつなどを書き残しておこうと思う。

2人でのステージ。セットリストは、「お出まし！？絶対オトメ♡りおめるショータイム☆」「メロンソーダ」「ロマンティック浮かれモード」「サクラシンフォニー」「ハート型ウイルス（途中まで）」…の4.5曲。

定刻になるとオーバーチュアなしで2人がステージに出てくる。1曲目はやっぱりというか、グミチョコ♡えんじぇるずのナンバー。予想通りだけど楽しい〜。衣装はおそろいの超ミニスカメイド。ピンクとチョコレート色の配色がかわいい。曲もいいしビジュアルも最強じゃない？
2曲目「メロンソーダ」は夢アドのカバー。MCをはさんでソロで1曲ずつ。めるめるの「ロマモー」はハロプロの大名曲だけあって、オタクのみなさんもノリ方がわかってらっしゃる。土下座したところを踏みつけるめるめる。さすが〜。りおちゃんの「サクラシンフォニー」は直近の生誕でお披露目されたオリジナルソロ曲。サブスクとかではリリース直後にチェックしていたけど、ライブでははじめて。彼女らしい爽やかな楽曲でいいね！
ソロのあとは再び2人そろってマイクスタンドを用意。「ハート型ウイルス」はニコグルでもおなじみのAKB48カバーだ。ニコステ時代の2022年のりおちゃん生誕でも桃音あんなさん（ニコぷり加入前）とのデュエットで披露している。パートナーをめるめるにかえての再演も興味深い。などと思いながら聴いていたその時、ツーコーラス目に入ったあたりで予期せぬアクシデントが…。

ステージで歌っていた宇津木りおさんが突然倒れてしまったのだ。何の前ぶれもなく気を失ったような感じで、朝礼とかで貧血になった人がバタンと倒れたような状況に近かった。すぐにステージは中断され、めるめるや客席で見ていた雷神サンダーレイガーさんなどが駆け寄って介抱する事態に。
お客さんの中に救急の心得のある人がいたようで、「呼吸はあるから大丈夫」とした上で保温などの指示を出してくれる。救急車もすぐに要請したようだ。特に手伝えることがないお客さんは搬送の際の動線を確保するためにフロアの椅子を片づけ、「照明が目に入らない方がいい」と主な灯りを消した薄暗い中で口数少なく状況を見守った。
この日は平日、しかも雨でお客さんはあまり多くない。しばらくするとりおちゃんは意識が戻っていたようだった。ただ、街中だしすぐだろうと思っていた救急車がなかなか来ない。20分以上たってやっと到着。サポートの消防や警察の方が先に来ていた。近くの救急車が出払っていたためのようだが、もし大けがだったりしたらこんなに待てるだろうかという気がした。
病院に搬送後、20時25分に「今日はもう無理なので」と解散のアナウンスが。帰路につくお客さんにめるめるが「今日はせっかく来てくれたのにごめんね」と声をかけてくれる。思いがけない出来事で自分も気が動転してるはずなのにファンに優しいめるめるなのだった。

その後、深夜に「病院から自宅に戻った」というりおちゃん本人のSNS更新があり、ファンはみんな一安心したのではないだろうか。彼女が倒れた原因がいわゆる貧血、立ちくらみだったのかどうかはわからない。でも、前日「楽しみにしていたリサイタルが明日なのに体調が悪い」的なことをSNSに書いていたから、おそらく当日も万全ではなかったのだろう。このへんは判断がほんとうに難しいと思う。特に2人のジョイントステージはどちらかが休むとそもそも企画として成立しなくなってしまう。ファンは「無理しないでね」と気軽に言いがちだが、出演する方としたら「なんとかやれる（やりたい）」という判断になってしまうのもよくわかるのである。正解は見えない。

とりあえず今は早く元通りの元気な姿を見せてほしいということだけだろう。そして、いつか「りおめるリサイタル」の続きを見てみたいと思う。残りの40分、どんなセトリでどんな楽しいステージになるはずだったのだろうか。

開演19時30分→中断19時50分頃。

2024/05/25　ガルネア、セカイシティ、うさぎのみみっく!!、水に似タ感情　渋谷 CLUB CRAWL

アイドルグループ4組出演のライブ「渋谷事変」。お目当てはうさみみ。直近の「ねむいフェス」で印象的だったセカイシティも出てたね。土曜の午前中からのイベントということで開演時点ではお客さんまだ少なめ。その後、徐々に増えてきたけどお目当てごとにファンも移動するので、うさみみの時は下手寄り2列目のけっこう見やすいポジションへ。

○「ガルネア」　予備知識なしでの初見。それもそのはずで、ちょうど1週間前にデビューしたばかりだそう。メンバー4人でのステージ。楽曲はマイナーでメロディアスなロック。どこか歌謡的な要素もありつつ、ラップなどが自然な形で織り込まれているイマドキっぽさもある。まだこなれてないところがあるのは当然だけど、イベントのオープニングを任されて一所懸命にやってる感じはけっこういいと思った。全5曲、約25分。

○「セカイシティ」　ライブを見るのはぴったり2週間ぶりで2回目。メンバー2人でのステージ。セットリストは、「台北サイダー」「世界はもうぼくのものなのに」「STAR LIGHT」「The End of the Normal Game」「It’s like a rock star」「ぼくらがスリジャヤワルダナプラコッテへ旅に出る理由」…の全5曲。（公式ツイート参照）
この日はポニーテールがトレードマークの小林瑞希さんの誕生日。本格的な生誕ライブは夜帯での開催だったようだが、その前哨戦として昼のライブも盛り上げようというファンの勢いがすごかったね。ステージは前回聴いた時とセトリのかぶりが2曲のみ。新鮮だったし、どの曲も爽やかで楽しく聴けた。渋谷系ってこんなに踊れるんだ…とあらためて感心してしまうくらい元気なダンスもいいわ〜。
3曲目「STAR LIGHT」は誕生日企画。小林さんが以前在籍していた「SiAM＆POPTUNe」のカバーだったようだ。アッパーでヴィヴィッドなナンバー。ちなみにそのグループ、Wikiを見ると元Gran☆Cielの濱田菜々さんがメンバーだったこともある。いろんなところがつながってるのね〜。約26分。

○「うさぎのみみっく!!」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで5回目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「ムーンライトストリート」「アンジュのジュネーズ」「しずくとカーテン」「透明バルーン」「しあわせはハンドメイド」「待チ受ケRabbit Girl」…の全6曲。
代表曲「シンメトリック」が入ってないセトリのうさみみを見るのははじめて。時間的には2曲分に相当するナンバーなので、対バンライブとかだとこれもありかな。土曜の昼間の時間帯にぴったりの爽やか、元気な楽曲中心だった印象。聴きごたえあったね。
さらに、主催ライブだとお客さんがいっぱいでステージがあまりよく見えないのが悩みとなるのだが、この日は近い距離から足元までしっかり見ることができたのはすごくよかった。うさみみのライブは単に盛り上がればいいというものではない。楽曲とシンクロしながら物語を紡ぎ出していく振り付け、メンバーの表情や存在感、衣装…などステージ全体を、しっかり見て聴いて感じたい。しかも、それは毎回同じではないからこそまた見たくなるわけだし。そう考えると対バンは意外と狙い目かも…？
もちろん主催には主催の良さもある。ツーマンなら持ち時間はこの日の倍くらいだし、まとまったMCは今のところ「うさみみアワー」のアフタートークでしか聞けない。いちばんはその主催を見やすい会場でやってくれることなのだが。約26分。

○「水に似タ感情」　予備知識なしでの初見。メンバー4人でのステージ。「水」がコンセプトなのか衣装も水色＆白のコントラストになっている。エモーショナルな邦ロック系サウンドの楽曲。アッパーな曲もあるが比較的ゆったりめで重量感のあるナンバーが中心になっている印象だろうか。MCなしだったので、あとでプロフィールを見たら、まだデビュー4カ月の比較的新しいグループだった。ロック系のグループもほんとうに多いので、その中で差異化をはかっていくのは大変だろうと思う。全5曲、約23分。

あまり長時間でもなくコンパクトに楽しめたライブ。若干気になったのは、うさみみの時、けっこう大きい声で歌うファンがいたこと。たまにSNSなどで見る「オタクの歌を聴きに来てるわけじゃない」という苦情を実感してしまった。楽しみ方は自由とはいえ、できれば広まってほしくない。

開演11時15分→終演12時58分。