2024/07/03　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡PRINCESS、ニコニコ♡SPIRIT、小鳥遊める　西新宿 ReNY

「ニコニコライブ」。ニコグルの全アイドル（3グループ＋1ソロ）が勢ぞろい。大きい会場で全組新曲＆新衣装のお披露目あり。持ち時間も長めでスペシャル感十分のイベントとなった。ちゃんと見たいということで前方エリア（スタンディング）のBチケットで入場。立ち位置は下手寄り2〜3列目あたり。最後のニコラバの時だけ一段高い後方エリア最前に移動してみた。

○「小鳥遊める」　1人でのステージ。セットリストは、「小鳥遊めるの♡す〜ぱ〜♡アイドル教室♡」「はんどめいど×ばんどえいど」「IDOL YAMERO 〜絶対延命えんじぇう♡小鳥遊めるちゃんのて〜ま♡〜」「ふぁーすといんぱくと」「天下一恋愛道♡」「曖昧MONSTER NIGHT」…の全6曲。
ほぼオリジナル楽曲で固めたセトリ。最後の「曖昧…」だけはニコステ曲だが、もともと"めるめるセンター曲"でもあるし、準オリジナルといって差しつかえないナンバー。リサイタル（ソロでの単独公演）ではアニソンなどのカバーもたくさん歌う彼女だが、やはり対バンはこの感じが理想だろう。めるめるらしいオリジナルがそろってきているのでどんどん聴きたい！
新曲「ふぁーすといんぱくと」は、「パラドックス」などに通じるメロディアスなマイナーポップ。めるめるといえば電波ソングのイメージが強いわけだが、ここにきてより歌謡テイストさえも感じさせる歌もの路線にも幅を広げている。彼女の声質の魅力も生かせてると思うし、曲調も好きなパターン。この方向性は今後も注目していきたいな。同じくこの日がお披露目だった新衣装はピンク。ナースをモチーフにしたデザイン。約25分。

○「ニコニコ♡SPIRIT」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「星屑ポエム」「世界共通言語ネコ語計画」「妄想シークレット」「異世界ケーキ大戦」「Choo Choo Party」「レモンちゅーハイ」「ラ・ブ・きゅん♡」「カメレオキャッツ」「ときめきキャッチャー」…の全9曲。
ニコスピのライブを見るのは約2カ月ぶりで3回目。元ニコステメンバーの2人を中心に最初からしっかりしたパフォーマンスを見せてくれていたけど、ここにきてさらに安定感が増している。まだデビュー3カ月の新グループということを忘れてしまいそう。宇津木りおさんは未完に終わった「りおめるリサイタル」以来。すっかり元気になったみたいで、いつもの明るい笑顔を見せてくれた。雷神サンダーレイガーさんもスタイルに一段と磨きがかかってたね〜。MCでも進行役。リーダー的な存在感も見せてくれた。新メンバーにもそれぞれ魅力が感じられたね。
お披露目された新曲は「妄想シークレット」。ロックテイストのポップナンバーで、これまでに引き継いだどの楽曲とも違う疾走感がいいね。"ニコスピらしさ"がこれからどんどん生まれてくることを予感させてくれる。既存曲で印象的だったのは「Choo Choo Party」。大会場のPAでサウンドも迫力があり、すごく新鮮に聴けた。新衣装はデニムのブルーにたっぷりあしらわれた白のレース生地が爽やかな夏らしいドレス。みんな似合ってたわ〜。約39分。

○「ニコニコ♡PRINCESS」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「トロピカル☆マーメイド」「Tuning Love!」「真昼からシンデレラ」「フィーバーNIGHT」「Princess prism」「シンデレラメランコリー」「ギミギミ!」「秘めごとハートタイム」「好げっちゅー!」「弱気なビット」…の全10曲。
この日の全グループで最多の曲数！ 勢いのあるパフォーマンスを見せてくれたね。6月には「現体制1周年」を迎えて、セトリも半分以上（6曲）が現在の体制になってからのナンバーで占められている。かわいくて楽しい「Tuning Love!」をはじめ、どれも今のニコぷりらしい自然体のパワフルさを感じさせてくれる。しかも、それが「大きいステージによく映える」ことは新たな発見だったかも。ニコ劇のような距離の近い空間で見る時とはまた違う、新しいニコぷりの魅力が感じられた気がした。結論からいえばこの日いちばんくらい楽しく見ることができた時間となった。
新曲「秘めごとハートタイム」はピコかわいいロックチューン。これも今のニコぷりらしい元気のよさがダイレクトに感じられる楽曲でいいね。新衣装は透明素材を多く使った夏らしいもの。メンバーカラーでグループアイドルらしさもばっちり！ 約45分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「半分魔法少女」「ONLY MINE!」「STARS」「らびらびにゅー!」「私だけのストーリー」「パンダにジェラシー」「Girlish Fantasy」「夢見る恋ウサギ」「かわいいのすゝめ」…の全9曲。
ニコラバの新曲は「パンダにジェラシー」。ここまでのグループがいずれもMCでタイトルコールしてからのお披露目だったに対して、ニコラバだけは流れの中での初演となった。でもスタンバイでの構えやイントロですぐに「新曲きたな！」とわかる感じ。それくらいこれまでのニコラバのどの曲とも似ていないはっきりした曲調とサウンド。パンダらしい中華テイストのデジポップ。イメージ的にはニコスト〜ニコステ曲とかにありそうな感じだろうか。ていうか、このところのニコグル曲、わりと中華っぽいのが多い気がするよね。
新衣装はモノトーンにメンバーカラーのアクセント…みたいなデザイン。プロデュースは鈴木優梨亜さん。「今までのニコラバにないパターンにしたかった」とのことで、たしかにロリータっぽい感じとかはニコステなどにありそうな感じかも。でも今のニコラバにはよく似合ってる。約41分。

ニコグル三昧でファンにはたまらんイベント。個人的にはニコステ解散の衝撃は意外に大きく、このところニコ劇での定期もあまり行けていかなった。でも、この日は新曲＆新衣装満載のステージで素直に楽しかったね。新宿ReNYがそれほど広く感じられないくらいお客さんも入ってた。

開演18時20分→終演20時59分。

2024/06/29　うさぎのみみっく!!、Finger Runs　渋谷 GARRET udagawa

うさぎのみみっく!!定期公演「うさみみアワー Vol.6」。ゲストにFinger Runsを迎え、持ち時間45分ずつのツーマン。入場してみると一段高いフロア後方の最前がまだあいている。前回、3〜4列目でもあまり見やすいとはいえなかったので、雰囲気を変えてそのあたりの下手寄りで見ることに。結果的にはすごく快適だったね。足元までは見えないが、前のお客さんがまったくかぶらないのがとても良い。

○「Finger Runs」　元ベルハー、SAKA-SAMAなどの朝倉みずほさんが現在所属しているグループ…ということ以外は予備知識なしでの初見。メンバー4人でのステージ。
黒にオレンジのアクセントがきいた衣装。ぱっと見ではロックっぽい雰囲気かな…と思うビジュアルだが、実際に鳴らす楽曲はテクノサウンドのダンスミュージックだった。でも、これがかなりカッコいい！ そしてライブ映えする！ いい意味でガレージ感のあるパフォーマンスともあいまって、ロックじゃないのにロックな手触りも感じさせるダンスチューンといえるのではないだろうか。ラップやオリエンタルなモチーフなど、曲ごとのアレンジにも変化があって飽きさせない。終盤のアッパーチューンでは、聴きながら思わずニヤリとしてしまっている自分に気づいた。それくらいおもおしろいし、知らず知らずに引き付けられてしまう痛快なステージだったと思う。グループのテーマ的なラストナンバーだけは、テクノというより邦ロック的なサウンドだったかな。でも、全体のトータリティーはしっかり保たれていて聴きごたえあったね。
メンバーではやはり唯一知っている朝倉さん中心に見た感じ。プロフィールを見ると5人組なので、この日は1人休演だったようだ。MCなしでノンストップのスタイルも音楽性にフィットしていたし、フロアにはペンライトを持ったファンも多く、グループの勢いが感じられた。全11曲、約44分。

○「うさぎのみみっく!!」　ライブを見るのは約1カ月ぶりでの6回目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「PandeMimic!!」「ミラクルO'Clock」「めざめてモンスター」「シンメトリック」「七色のディスティニー」「しあわせはハンドメイド」「リキュール・スウィーツ・カフェ」「透明バルーン」「待チ受ケRabbit Girl」…の全9曲。（ファンツイート参照）
ちょっとしたダンスシークエンスになっているオーバーチュアではじまるステージ。オープニングはライブではじめて聴く曲。ピコピコかわいいスピード感のあるポップナンバー。「新曲きた？」と思ったのだが、アフタートークでも特に言及なし。あとで調べて、1stアルバム未収録の初期曲「PandeMimic!!」だということがわかった（YouTubeなどで過去のライブ映像も見られる）。このパターン、他にも何曲かあるようだ。直近のクラウドファンディングで制作予定の2ndアルバムに収録されることになるのかな。まだまだ奥深いうさみみの世界である。
2曲目以降はおなじみのナンバー。この日のハイライトは「シンメトリック」から「七色のディスティニー」への流れだろうか。長い長い物語の一瞬も目を離せないような緊張感から、旅の果てにやっとたどり着いた故郷ような安心感へ。「七色…」でメンバーが振るペンライトの温かさが目にしみる…。そういえばこの2曲、アルバムでも同じ並びで収録されていた。考え抜かれた曲配置であることをあらためて感じさせられる。
久しぶりに聴けた気がした「リキュール・スウィーツ・カフェ」の華やかさ、ラスト2曲の問答無用の楽しさもよかったね。いつも書いてるけど、限られた素材の組み合わせで無限のバリエーションを生み出す万華鏡のようなステージ。45分間ノンストップでこの日も圧倒的。約46分。

終演後はアフタートーク。MCは井出ちよのさん。話題は、この日から新しいうさぎの髪飾りをつけていることなど。ゲストを呼び込んでのトークでは、Finger Runのメンバーそれぞれの自己紹介が聞けた。ライブ中はMCがなかったのでこれはありがたい。最後はお約束の「お友達になってくれますか？」。無事「いいとも」をもらって集合写真も撮影。さらに次回「うさみみアワー」の日程も公開（8/24）。その日はGARRETではなく同系列のCYCLONEでの開催となる模様。約18分。

新アルバムなどもろもろを制作するためのクラウドファンディング最終日が翌日だったので、その話題でも盛り上がるかな…と思ってたのだが、ライブの時点ですでに達成目前だったためか、あまりプッシュはなかったね（最終的にも119％のハイ達成）。2グループ、それぞれの持ち味が楽しめた充実したツーマンだった。

開演11時30分→終演13時22分。

2024/06/22　2o Love to Sweet Bullet、Ange☆Reve　新宿 HOLIDAY SHINJUKU

トゥラブ主催のツーマンライブ「トゥラブパーラー3」。お目当てはゲストのあんじゅれ。持ち時間がそれぞれ25分と比較的コンパクトなイベントなので、後方エリアの一般チケットにしてみた（500円＋D代とかなりお手頃）。しかも買ったのは前日。入場はほぼ最後かな…と思ってたら、開場時間からは来ない人が意外に多く、エリア内2列目（下手寄り）の好位置を確保できた。早めに行って正解。

○「Ange☆Reve」　メンバー4人でのステージ。衣装は白の10周年バージョン。セットリストは、「運命的％」「L♡ve Scream」「Reality」「星空プラネタリウム」「BLOOMING RUNWAY」…の全5曲。
ライブのエンディングにもってくるような重量級のナンバーを短い時間にギュッと詰め込んだイメージのセトリ。トゥラブはあんじゅれの主催ライブにゲストで出てくれたことがある（その回は未見だが）ということで、招かれた今回はお返しの意味でもいいライブにしたい！…みたいな感じだったのかも。最初から最後まで一気呵成だったね。フロアもいい盛り上がりだった。
3曲目「Reality」は新体制では初披露。歌い出しのソロは小泉かのんさん。人数が少なくなった分、それぞれのソロパートの機会は増えているし、これまでとはアプローチも違っていて新鮮に聴ける。かののんは特にアイドルらしい華やかさのあるボーカルでいいね！ 存在感という意味でも、もはやあんじゅれのエースといってもおかしくないくらいの輝きを放っているのではないだろうか。ラストが「BLOOMING RUNWAY」というところも現体制らしくてとてもよかった。約26分。

○「2o Love to Sweet Bullet」　ライブを見るのは約3年ぶりで3回目。メンバー6人でのステージ。前回見た時は4人で、サウンドは重低音のきいた強めのダンスミュージック。衣装も黒が基調だったかな。カッコいいグループをめざしているんだろうなという印象だった。
しかし、この日はそのイメージが大きく変化していた。人数が増えただけでなく、衣装は王道アイドルが着るようなエメラルドグリーンのキラキラドレスに。髪飾りとかもかわいい系で統一。楽曲のデジタルなビート感に以前の名残りがあるといえばあるが、全体的には今ドキのアゲ系アイドルポップという感じかな。つまり、どこかで思い切った路線変更があったようだ。
もちろんこれは、以前が良くて今が悪いといったことでは全然ない。実際、メンバーを見るとかわいいタイプが多く、新しいコンセプトがぴったりハマっている。フロアもすごいパワーでMIXを打つなど盛り上がってたし、これはこれでありということだろう。「今日はあんじゅれさんをお招きしての"美脚ツーマン"です」と言ってたので、今のトゥラブはそこもウリになっているようだ。全体的にはとてもバランスのいい楽しいライブを見せてくれたね。全7曲、約23分。

○「トーク」　トゥラブのステージが終わるとあんじゅれを呼び込んで全員でアフタートーク。コミュ力最強の安藤笑さんはトゥラブにも仲の良いメンバーがいる模様。「あんじゅれさんのライブで盛り上がる曲は？」という質問に、原姫子さん「天使曲だと『運命的％』、堕天使曲では『Limited Complex』かな」。スタイルのいい両グループで美脚ツーマンになったことについては、松本みいなさん「美脚でもあるんですがあんじゅれはダイナマイトボディなんで。そこを見てほしい」。美脚をお客さんに堪能してもらおうと、アイドル10人がステージ前方に並んで美脚鑑賞タイムも。ありがたや〜。約9分。

きっちり1時間におさまったイベント。終わって振り返ったら最後方までお客さんいっぱい。ツーマンと考えるともうちょっと見たい気もするけど、チケット代を考えるとこういうパターンもあっていいかもね。ちなみに終演後にドリンクを引き換えようと思ったらすでにカウンターがクローズ。早すぎるわ！

開演20時→終演20時59分。