2024/08/17　原宿眠眠、kiwano、ようなぴ　下北沢 mona records

mona records presents「PORTRAIT」。女性ソロアーチスト3組が出演。お目当ては原宿眠眠。夏休み期間中の週末。各地で音楽/アイドルイベントが開催されていたためか、この日のモナレコは椅子席が埋まりきらないくらいのお客さんでスタート。上手寄り4列目でステージのセンターがきれいに見通せる席を確保することができた。

○「原宿眠眠」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで33回目。1人でのステージ。セットリストは、「タイムマシンはいらない」「よいこのうさぎ」「Twinkle Illusion」「Summer Soda」「RomanTickがとまらない」「Hello!! New World」「私たちの魔法」「わ・が・ま・ま☆updating」…の全8曲。
7月のワンマンで一連の新曲お披露目プロジェクトも一区切り。MCでも「大きなトピックはないんですが…」と言っていたみんみんさんだが、ファン的にはまだまだ聴きどころいっぱい！ なぜなら配信リリースされてない新曲は現状ライブでしか聴けないからだ。「わ・が・ま・ま☆updating」などはこの日で3回目。とても聴き込めているとはいえない。実際、新曲については聴くたびに自分の中での解像度が上がって、かならず新たな発見がある。この日も「Twinkle Illusion」「Hello!! New World」などでは、最初の印象よりもはるかに多くの"渋谷系"をイメージさせるフレーズや音色が散りばめられていることに気づかされた。好印象度もその分アップ。渋谷系サウンドというのはけっこう繊細なので、ライブ会場よりもちゃんとした音源で聴いた方がその特徴をつかめるというのはあると思う。その意味でもやはり正式なリリースが待たれるところだろう。新旧曲のバランスもよく聴きごたえあったね。
■トップバッターでお客さんいつもより少なめ、しかも全員着席…という状況で多少やりにくさはあったかもしれないステージ。でも「Summer Soda」でのタオル回しくらいから勢いが出てきて、後半はもうオールスタンディングのライブと変わらないパワーで魅せてくれたね。「RomanTick…」でパンダMIXやってたファンを筆頭に客席もクラップなどで盛り上げた！
■MCは「モナレコの配信は画質が良いので盛れるんですよ」「今日はうちに猫がやってきて2周年」といった話など。
■衣装はワンマンでお披露目された夏バージョン。あいかわらずビジュアル完璧。約34分。

○「kiwano」　予備知識なしでの初見。1人でのステージ（ボーカル/アコースティックギター/ピアノ）。曲によってバックトラックも併用。セットリストは、「ガールフレンド」「椿」「ヘーゼルナッツ」「コンパクトミラー」「アメリカンチェリー」「ねむるプリン」「シークレットチョコレート」…の全7曲。
ソロのシンガーソングライターで、1曲ごとに軽いトークや曲紹介をはさみながら進めるスタイル。全曲タイトルを言ってくれたのでメモってみた。楽曲は聴きやすいポップス。弾き語りもあるけど、半分以上の曲でオケも併用して歌っていくので、よけいに親しみやすさが感じられる。曲ごとにサウンドやリズムに変化がつけてあって飽きさせない。MCで編曲の仕事などもしていると言ってたので、おそらくバックトラックも自作なのだろう。ボーカルはアニメ声というほどではないけど個性的なキュートボイス。声色を使ってセリフを入れる曲（「椿」）も楽しかった。約35分。

○「ようなぴ」　ライブを見るのは約2カ月ぶりで4回目。1人でのステージ。和服テイストのクリーム色の衣装で登場。ドール感のあるスタイルとの組み合わせもばっちりだったね。いつもの短いテーマ曲でスタート。前半はポジティブでめちゃくちゃ元気なエレポップ。後半はマイナーなダンスミュージックなどを中心に。印象的な「マーメイド」をテーマにした楽曲はおそらく前回もやっていた曲だろう。その時も感想に「とてもいい曲」と書いているが、この日あらためて聴いてもやっぱりよかった。まだリリースされてない未発表曲らしいけどファンとしたら待望なんじゃないだろうか。ステージはお客さんに振り付けや動きを指示しながら一体感を作り出していく。その指示の仕方がとてもうまく、普段あまりフリコピとかしない自分もついやってしまう感じ。ラストは再度テーマ曲でシメ。短い時間だけどパッケージとしての完成度が高い。全9曲、約33分。

モナレコの35分スリーマン、長すぎず短すぎずで個人的にはけっこう好き。このところちょいちょい来てるので、どのあたりの席が見やすいかも徐々につかめてきた。ちなみに開演時は4列目の私がほぼ最後列だったのだが、遅れて到着した人もいたようで、終演時に振り返ると後方にもお客さんが増えていた。

開演12時30分→終演14時23分。

2024/08/10　Jewel☆Garden、Ange☆Reve、Luce Twinkle Wink☆、Gran☆Ciel、Jewel☆Garden-Sprout!!　鶯谷 東京キネマ倶楽部

「Jewel Beat!! 2024 -Heart Beat-」（第1部）。ジュエビの開催は2カ月連続。前回楽しかったのでまた行ってみた。この日はらぶどるの出演がなくライブは5組だけ。それでも通しで見ると3時間近い…ということで昼帯の第1部に集中。前方優先エリアのAチケで。立ち位置はセンター〜上手寄りの3列目あたり。

ライブの前に「真夏のバランスボード綱引き」というイベントも。司会・実況はルーチェの宇佐美幸乃さんと桧垣果穂さん。4グループから3人ずつ出場してトーナメント形式で競う。そもそもバランスボードの上で立つのもあやしいメンバーがけっこういる中で優勝したのはしえるの櫻かのんさん。終始安定してて余裕の4連勝。準優勝はあんじゅれの松本みいなさん。最後惜しかった〜。硬そうなステージ上でやるのでケガだけ心配だったけど、とくにアクシデントなく終わってなにより。約35分。

○「Jewel☆Garden-Sprout!!」　ライブを見るのは約1カ月ぶり（以下全組同じ）。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「ミラクル☆エレメンツ」「ギュッとSTAR!!」「Knock Knock, Boom Boom」「Jewel」…の全4曲。（公式ツイート参照）
この日は「8/10（ハートの日）」にちなんで、各グループが「心躍る衣装」で登場。トップバッターのジュエガスプラは「サマールック」。爽やかだし、いつも見てるファンにはレアだったと思うけど、要は私服なので、モノトーン系が多くて若干地味めな印象も…。せっかくの機会だし、着てみたい先輩グループの衣装を借りられたらよかったかもね。メンバーで注目したのは「つみきち」こと積木三ツ見さん。プロフィールを見たらまだ18歳！ これからどんどん良くなっていきそう。約19分。

○「Gran☆Ciel」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「Baby Summer」「ナツオト」「願いYou＆I」「夢ガチャ☆」「僕らの未来へ」…の全5曲。（ファンツイート参照）。
しえるは前回見た時と同じ水色の新衣装。この日の企画にあわせて用意された衣装ではなかったけど、見れば見るほどかわいいし、みんなめっちゃ似合ってる。十分心躍ったわ〜！ セトリは彼女たちならではの疾走感あふれるナンバーに、アイドルらしくて楽しい「Baby Summer」や「夢ガチャ☆」などがいいバランスで組み込まれたもの。メンバーたちの魅力がよく出てたと思う。ステージのどこにいても華やかな存在感に惹きつけられたのは麻乃愛可さん。大きな瞳が印象的でアーチスト写真のセンターに抜擢されてるのも納得という感じ。もちろん、他にも望月希美奈さん、小林夢叶さんなど気になるメンバーはいる。AJ主催ライブ以外でも見たくなってきた。約27分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　ルーチェは7月に新体制を発表。前週のTIFで6人でのステージをお披露目している。ただ、この日は新メンバーの一ノ瀬天音さんがジュエガも兼任している関係で、5人でのステージに（第2部は6人で出演）。セットリストは、「I'mpossible?」「go to Romance>>>>>」「夢のその先」「羨望スターダム」「ヒカリ」…の全5曲。（公式ツイート参照）
衣装はインポシブルバージョン。最近あまり着てないそうで、ちょっとしたレア衣装なのだとか。個人的には城崎桃華さんがCDジャケットに初登場した時の衣装として印象に残っている。上着のすそ（前側）の模様が中華ファンタジーテイストで好き。セトリはその「I'mpossible?」でスタート。中盤以降は、おなじみの定番とは一味違う選曲もあって新鮮に聴けたね。新体制をチェックできなかったのはちょっと残念だったけど、それはまた次の機会に。約26分。

○「Ange☆Reve」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「恋愛☆下剋上」「L♡ve Scream」「夏恋Choose me!」「BLOOMING RUNWAY」「運命的％」…の全5曲。
あんじゅれのハイライトは、TIFでお披露目された新曲「夏恋Choose me!」を聴けたこと！ SNSでステージの動画を見て、ざっくりどんな曲かはわかっていたけど、やはりライブで聴くフルサイズは特別だ。ど直球の沸き系夏曲。何も考えずに頭カラッポで楽しむべし…みたいな。もともとあんじゅれにはこのタイプの曲はけっこうあるので、マシンガン的に乱射する弾がまたひとつ増えた感じかもね。というか、この日のセトリがもはやそれに近い印象。最初がいきなり「恋愛☆下剋上」だし。ちなみに「恋愛…」の現体制バージョンを聴いたのはお初。クライマックスの"叫び"は小泉かのんさん。松本みいなさんは同じ曲のセリフを担当。みんないろんなパートに挑戦して、歌もどんどんうまくなってるんじゃないかな〜。全体にすごく聴きごたえのあるステージでもあった。
衣装は「自分の好きな夏衣装をチョイス」ということで4人ばらばら。でも、ぱっと見ると統一感もある不思議。4つの独立した個性がまとまってひとつのあんじゅれ…みたいなイメージを象徴するビジュアルになっている。いろんな意味で最強。約27分。

○「Jewel☆Garden」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「今世紀最高Girls!」「ヒットチャートで好きにして!」「ロケットパラダイス」「Garden Dream」「High Jump!!」…の全5曲。（公式ツイート参照）
若手なので通常なら早い出順のジュエガがトリ。午前中、別イベントに出演して移動が間に合わなかったためで、この日は3ステージとフル回転なのだった。衣装はスプラと同じく「サマールック」。ただ解釈はメンバーそれぞれなので、リゾートウェアもあれば普通の夏服もあり。いちばん攻めてたのは桜良真帆さん。ボディラインのはっきり出る服でアピール力あったと思う。セトリは先輩グループのカバーが中心。MCではこの日が初季（はつき）さんのリアルバースデーという話など。プロフィールを見たら台湾から来日して頑張ってるそう。そういうのを知ると応援したくなるね。約23分。

ライブ前の「綱引き」には特に何も期待してなかったのだが、こういうのに弱そうな原姫子さんが1勝したり、逆に強いと予想した安藤笑さんがまったくダメだったりと発見もあったね。優勝賞品がアマゾンギフトカードと知ってやる気を出すみーにゃもらしくてよかった。第1部だけだったのは、昼間は集客が弱いとかいう傾向でもあるのだろうか？ 自分は昼イベント好きだけど…。

開演12時03分→終演14時47分。

2024/08/08　文坂なの、可愛唯、マグノリアの雫。　下北沢 mona records

「LOLIPOP」。女性ソロアーチスト3組が出演。お目当ては文坂なのさんだったが、楽曲を聴いて「ぜひライブも」と思っていた可愛唯さんもブッキングされていて、楽しみの多いイベントとなった。座席は4列目（上手端）。この会場、最前以外どうしても前方のお客さんがかぶるので、開演後もたまたま空いていた隣の席に移るなど微調整。なんとか見やすくなった感じ。

○「マグノリアの雫。」　予備知識なしでの初見。ソロアーチストで1人でのステージ。衣装は浴衣…というか"夏の着物"と言いたくなる上品な和装で登場。たぶんこの季節ならではの企画だろう。楽曲はクールで洗練されたポップ、4つ打ちのダンスミュージック、R＆Bなど。ボーカルにもラップパートがけっこうあってイマドキっぽい。カバーも1曲。「うたかた花火」（supercell）。バラードなので振り付けもダンスもなくじっくり聴かせる。正直、この日のビジュアルとの相性という意味では、この夏曲カバーがいちばんハマっていた気がした。歌のうまさもしっかり伝わってきたね。ラストナンバーはホームタウンだという高円寺を題材にした曲。さらに新高円寺LoftXでは定期公演もやっているそう。身近なエリアで活動していると知って親近感がわいてきた。全8曲、約36分。

○「可愛唯」　ミレディ♡チャームの赤城文さんの双子の妹。いくつかのユニットを経て現在はソロアーチスト、DJなどとして活動している。知ったきっかけはSoptifyのおすすめだったかな。ライブはこの日が初見。1人でのステージ。
全体的な流れは「DJタイム25分→ライブ10分」。最初はステージ上の機材を使ってのCDJで、曲にかぶせておしゃべりもしていくスタイル。無音になる時間帯もあったりするのでテクニック的にはまだ修行中という感じなのかも。いずれにしても、オリジナルがまだ2曲しかないのでこうなっていることは、あとで考えるとわかるのだが、できればはじめに言っておいてほしかったなという気もした。聴きどころはやはり最後のライブ。セットリストは「夏の恋人'24」「Fruits Line」…の全2曲。渋谷系のイメージを随所に埋め込んだサウンドとウィスパーボーカル。白のマリンルック風衣装もお似合いで、ここはもっと見たいし聴きたいと思わされた。早めに対バンライブが成立する5曲くらいまで曲を増やしてほしい！ 約35分。

○「文坂なの」　ライブを見るのは約20日ぶり。1人でのステージ。セットリストは、「愛わずらい」「アステリズム」「好印象な恋しよう」「輝きin my love」「だけど、わたし、アイドル」「真夏のリュミエール」「LATE SHOW」「AYASAKA」…の全8曲。
なのたんも浴衣ライブ！ 濃紺地に白や紫で植物柄が入った涼しげなデザイン。髪はリボンを編み込んだ三つ編み。事前にSNSで予告されていたのでサプライズではなかったけど、彼女の特殊衣装公演はそう多くないので、見られたのはラッキーだったね。ちなみにトップバッターのマグノリアの雫・にべ子さんも浴衣だったのは偶然とのこと。
セトリは前半にアッパー、後半にしっとり系ナンバーをまとめた構成。MCをはさんでステージの表情ががらっと変わるコントラストが鮮やか。どっちも文坂なのの世界なのだが、この日はやはり浴衣というビジュアルのせいか後半のメロウネスがより刺さったわ〜。特に「真夏のリュミエール」「LATE SHOW」の流れはまさにクライマックス。そしてラストは「AYASAKA」。一種の飛び道具的な曲なので、こういうアンコール的なポジションに置くとより映える。間奏で「A」「Y」…とアルファベットを一文字ずつコールしていく様子も真剣にやるほどおもしろくて思わずニヤリ。和メロもきいてる。充実の8曲！ 約37分。

3組中2組が浴衣で出演。何度も見てるアーチストはレア衣装も楽しいけど、初見の場合は本来のビジュアルでのステージをまず押さえておきたいというのは多少あるかも…。とはいえ夏らしいビジュアルで目から涼しくなれたのは間違いない。可愛唯さんのマリンルックも違うベクトルだけど夏らしかった。

開演19時30分→終演21時28分。