2024/09/26　小鳥遊める　新高円寺 Loft X（ワンマン）

小鳥遊めるさんの2ndワンマンライブ「絶対匿名ライブ!! 〜ZAN値ピンチでも負けらんな〜い！」。めるめるワンマンが徒歩圏内で…となったらはずせないでしょ。直前まで「チケットが売れてない」と泣きが入ってたので若干心配してたのだが、入場してみるとほぼ満員。前方チケット買っておいてよかった〜。立ち位置は下手寄り3列目あたりで。女性ファンの後ろだったのもあって見やすかった。

バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「IDOL YAMERO 〜絶対延命えんじぇう♡小鳥遊めるちゃんのて〜ま♡〜」「はんどめいど×ばんどえいど」「秘密の扉から会いに来て」「Q＆Aリサイタル!」「Super Driver」「Rising Hope」「7：77」「最悪最低♡めろめろりん」「MY BOY」「DISCOTIQUE」「最強〇×計画」「天下一恋愛道♡」「トクメイチック♡絶対LOVE」「小鳥遊めるの♡す〜ぱ〜♡アイドル教室♡」「最高速Fall in Love」「こんてぃにゅ〜♡らぶ」、アンコールで「メタめるフォーゼ☆」「パンキッシュ・ナンバー」「曖昧MONSTER NIGHT」…の全19曲。（公式SNS参照）

めるめるのワンマンを見るのはこの日がはじめて。ニコグル主催ライブにおけるソロのステージは何度か見ていたが、結論からいえばこれまでのイメージを大きく変えてくれたワンマンライブだったと思う。

セトリは予想以上のボリューム感。トークのタイミングは少なめで、ほぼノンストップで歌っていく。多いと8曲連続とかまである。ある意味で音楽に対してものすごくストイックな構成。本編はカバーが多めだったかな。密度が高くスピード感のあるポップチューンにダイナミックなロックナンバー。そこにポイント、ポイントでオリジナル曲をはさんでいくのだが、前後の流れがとてもよく考えられていて、ものすごく自然に聴くことができる。まさにこれがめるめるの表現したかった世界なんだ…という思いで受け止めていた。もちろん、ひとりで19曲も歌うので後半になると当然、体力との兼ね合いも出てくる。それでも全力で歌うことはやめない。アイドルらしい楽しさはもちろんのこと、骨太でバンドのライブを見ているような感覚になる瞬間さえある。

アンコールのMCでは、このワンマンをやろうと思った理由を聞かせてくれた。ソロ活動をはじめて約5カ月。ファンのみんなに「今のめるを見せたかったから」という言葉と、ライブ中にステージから感じていたことがきれいにつながった気がした。今のめるめるは、グループの時とは明らかに違う魅力を切りひらきつつある。今でも対バンなどでグループアイドルを見るといいなと思うことがあるそう。でも、ソロになったことを後悔はしていません！…と強い気持ちを伝えてくれためるめる。その思いを全面的に支持したい！と思わせてくれたワンマンだった。見ることができてよかった。

■衣装は黒ベースにピンクが入ったメイド風ナース（オリジナル）。ソロのめるめるは「延命」がコンセプトなので基本ナースなんだそう。イメージにぴったりで既視感さえあったくらい。似合いすぎ！
■オープニングは「IDOL YAMERO」でハイテンションなスタート。アガる。間奏のヲタ芸はもうおなじみだが、一回バチッと叩くだけで高輝度サイリウムを点灯させるめるめるのワザにもしびれるわ〜。
■セトリの内訳はオリジナル10曲、カバー9曲。ただしアンコール3曲がすべてオリジナルだったので、本編はカバーの方が多かったことになる。カバー元は、主にアニソンや声優系アーチストなど。現場ではわかる曲はほぼなかったのだけど、田村ゆかり、戸松遥、平野綾、LiSA、大森靖子、Buono!、水樹奈々、MOSAIC.WAV、アニメOP（雨宮天、他）…でいいのかな。
■前半のハイライトはロック系ナンバーをまとめたゾーンだろう。「Super Driver」から「MY BOY」の流れ。オリジナルの「最悪最低♡めろめろりん」もその中にぴたっとハマってる。10曲目「DISCOTIQUE」からはポップ曲で一気に雰囲気をチェンジ。「♪子づくりしましょ〜」というインパクト最高のフレーズではじまる「最強〇×計画」は、和メロがきいたボカロっぽいナンバー。そこから「天下一恋愛道♡」への流れもこれまたとても良い。
■アイドルのワンマンらしいお菓子まきも。オリジナル柄のチロルチョコを空中でキャッチできた！
■新曲お披露目もあったね。「トクメイチック♡絶対LOVE」。マイナー調の電波ソング。ラップっぽい歌詞やオタクに向けてのガチ恋口上などがフックになっている。この日のライブタイトル「絶対匿名ライブ!!」にもつながってるナンバーで、めるめるの最推し「ダ・ヴィンチ・恐山」（漫画原作者、小説家など）のYouTube番組「匿名ラジオ」がネタ元とのこと。ただ、このネタ元は会場に来ていたファンにはあまりなじみがなかったようで、いまいち刺さってなかった印象（自分もだが…）。

■アンコールはオリジナルTシャツに着替えて再登場。目線の入っためるめるの顔が大きくプリントされた個性的なデザイン。衣装チェンジの時間を利用して収録済アナウンスによる告知も。「年越しカウントダウンライブ開催」「インフォアカウント開設」「無銭リサイタル開催」「ハロウィン新曲制作中」「『曖昧MONSTER NIGHT』ソロバージョン配信」…など盛りだくさん！
■「メタめる…」「パンキッシュ…」と続けたあとに、ファンに感謝の気持ちを伝えるMCとなる（上で書いた「今のめるを見せたい」といった話はここで）。グループからソロへ…に関しては、たしかに勢いでそうなった部分もあったのかもしれないけど、長年アイドルやバンドを見てきた者としては、最後にいちばん強いのは"セルフプロデュースできるソロ"だと思っている。今のめるめるも楽曲制作など自分でコントロールしてるようだし、ほぼセルフに近い状態だろう。グループよりもいろんな意味で自由度は高まっているはず。今の状況を生かしてやりたいことに向かってほしいなと思った。
■フロアには宇津木りおさん、雷神サンダーレイガーさんの姿も。ゲスト席とかないのでファンと一緒にオールスタンディングでめるめるを見守ってたね。グループを離れてもいい関係。
■ラストは「曖昧MONSTER NIGHT」。ソロバージョンの音源もつくるということで、もう完全にオリジナルの1曲といってもいいね。この日はあと3曲でオリジナル全曲披露だった。初期曲は今のイメージとちょっと違うのかもしれないが、「パラドックス」は聴きたかった。またの機会に期待！
■全19曲、約1時間35分（アンコール含む）。

現在、月間15〜20本もライブに出ているそう。オリジナルもすでに10曲以上あるのでカバーなしでも30分対バン全然いける感じだと思う。ビーハプとかに出てるめるめるも一回チェックしておいた方がいいかなという気になってきた。ソロアイドル・小鳥遊めるの現在形がよくわかったワンマン。充実だったね。

開演19時30分→終演21時05分。

2024/09/23　Ange☆Reve、unSea、DEAR KISS、佐藤春奈、寺坂ユミ、塩川莉世　表参道 GROUND

Ange☆Reveの「#ぇみちぃバースデー2024 〜史上最大の恋が始まりそう〜」。リアル誕生日（8/7）から約1カ月半遅れでの開催となった安藤笑さんの生誕ライブ。チケットは数日前に買った一般。入場してみるとすでにフロアはお客さんでいっぱい！ 超満員だったね。立ち位置は下手側のほぼ最後方。見えるのは出演者の上半身くらいだが、ステージまでの見通し自体は意外と悪くなかったかも。

前年までのえみちぃ生誕は、1部＝ゲストを招いたイベント「えみ祭り」、2部＝あんじゅれワンマン…という構成。この日はそれを合体させてひとつにまとめたステージになっていた。トータルの時間は短くなったが、イベントとしての密度をあげて一気に見せるやり方に変わったともいえる。1・2部とも見ると長いしちょっと…みたいなファンも、気軽に楽しめる生誕ライブになったのではないだろうか。

○「Ange☆Reve」　オープニングはあんじゅれのライブから。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「絶対リメンバー」「夏恋Choose me!」「BLOOMING RUNWAY」「Winding Road」「Tell me why 〜最後の線香花火〜」「Limited Complex」…の全6曲。
ライブを見るのは約1カ月半ぶりで75回目。えみちぃはラベンダーカラーの生誕衣装。ゴージャスさはありつつも、彼女らしく布面積をそこまで大きくとってない夏らしいドレス。似合ってたね〜。エクステでロングにしてたのも生誕らしい特別感。それ以外のメンバーは最新の夏衣装。もうけっこう前から着ているのだが、なぜかご縁がなくこの日が初見。SNSの写真などですっかりおなじみだったけど、やっぱ生で見るといいね。黄色ベースでかわいい。
MCではえみちぃから「29歳になりました!!」というご挨拶。セトリでは「Winding Road」が現体制初披露だった模様。9月前半、体調を崩して2週間ほど休んでいた松本みいなさんも復活していた。元気そうで一安心。環境が大きく変わってはじめての夏。目に見えないところで疲れがたまってたのかも…。えみちぃ生誕とは直接関係ないけど、4人そろったあんじゅれを確認できた意味も大きかった。約32分。

○「安藤笑（ソロ）」　ここからは生誕ならではのスペシャルステージ。まずはえみちぃのソロから。曲はライブタイトルにも歌詞が引用されている「ロマンティック浮かれモード」。前振りのトークで「今日は正直、本調子じゃなくてお聞き苦しいかもしれないですが…」と言ってたように、声がかなりハスキーになっている。喉を痛めてたっぽい。そんなえみちぃの分をカバーするようにフロアのお客さんがめっちゃ盛り上げてたね。えみちぃもファンに後押しされてしっかり歌い切った。約6分。

○「unSea」　続いてゲストを招いての「えみ祭り」ゾーンへ。トップバッターは、元まなみのりさのまなみさん、みのりさんによるユニット。ほぼ予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ。もともとは2023年に8人体制で立ち上げたそうだが、今はいろいろあって新体制への移行準備期間みたい。
サウンドは勢いのあるポップチューン/ファンク風味のダンスナンバーなど。最後の1曲はえみちぃとのコラボで。「かわいすぎて普段のunSeaではほとんどやらない」という曲を楽しく聴かせてくれたね。MCでは、えみちぃから「私がアイドルに復帰するきっかけをつくってくれた」という秘話も。えみちぃのあんじゅれ加入は2021年なので、まだまなみのりさとして活動していた頃の話かな。ちなみにまなみさんの誕生日がえみちぃとまったく同じ（8/7）という話も。全4曲、約24分。

○「DEAR KISS」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで3回目。メンバー4人でのステージ（1人休演）。9月初旬に「現体制終了」が発表されている。実質解散なのか、メンバーチェンジして継続なのかはよくわからない。立ち上げから知っていながら8年も見る機会がなく、それがなぜか3カ月連続で見るようになったとたんに終了…というのも不思議な縁だなという気がしてくる。
ステージは最初からノリのいいダンスナンバーを連発。これまで聴いた中でいちばんの「アイドルセトリ」と言いたくなる雰囲気でめっちゃ楽しかったわ〜。こちらもラスト1曲でえみちぃとのコラボが実現。えみちぃがリクエストしたという「スパークルグリッター」は、しえる（Jewel☆Ciel）を思わせる爽快なギターポップ！ しえる時代からのえみちぃファンにとっては胸熱だったのでは？ MCでは、ののこさんとえみちぃがもう8年越しの仲良しで…みたいな話など。全4曲、約24分。

○「チーム友達」　仲のいい個人ゲストとのコラボコーナー。現役でアイドル活動している人たちを休日にこれだけ呼べるえみちぃの人脈おそるべし！
■佐藤春奈さん：アイドルカレッジの元メンバーで、今はソロ兼アイドル衣装屋さんなどで活動中。あんじゅれの最新夏バージョン衣装も彼女の手によるものだそう。曲は「せいしゅんしもベティック」（アイカレ）。
■寺坂ユミさん（純情のアフィリア）：グループでは1回見てるけどソロでははじめて。曲は2人で「スキちゃん」（アンジュルム）＋塩川莉世さんも加わった3人での「Like? or Love?」（純情のアフィリア）。えみちぃ曰く「カバーの選曲が古いかもだけど、そういう年代なので…」。
■塩川莉世さん（SWEET STEADY）：転校少女の元メンバーでもある。自己紹介は「えみちぃの妹の塩川莉世です！」。いつも言ってるので実妹と勘違いするファンも出てきてるそう。えみちぃ「念のため言っておきます。ほんとの妹ではないです」。曲はふたりともaikoが大好きということで「aikoメドレー」。「カブトムシ」などミディアム3連発。ファンが沸ける曲じゃないけど、主役がやりたい放題やるという生誕らしさが出ててよかったと思う。
■チーム友達：ここまでの3人にののこさん（DEAR KISS）を加えて5人でのコラボ。曲は「キス・ミー・パティシエ」（CANDY TUNE）。えみちぃ「最後だけは新しい曲をやろうと頑張って覚えました」。ユニット名も考えようとしたけど、何も思いつかず、かなり適当な「チーム友達」になった模様。約34分。コーナー終わりで出演者全員とフロアを背景に記念撮影。

○「Ange☆Reve」　最後は再びあんじゅれのステージ。セットリストは、「aile」「キミエモーション」「勇敢な恋のセレナーデ」「運命的％」「イトシラブ」…の全5曲。
前半のソロ曲あたりでは「大丈夫？」という感じもあったえみちぃだけど、ステージに立ち続けているうちにアドレナリンが出てきたのか、後半はかなり持ち直してたね。このパートでは「キミエモーション」が現体制初だったのかな。好きな曲だしうれしい。後半に進むにしたがって加速していくアッパー中心のノンストップセトリを考えたのはもちろんえみちぃ。「まだこの曲があったか〜」みたいな畳みかけで盛り上がったね〜。
最後の挨拶では、「もうすぐあんじゅれ加入から3年。これまで約2年ごとにグループを変わっていたので、2周年の頃にはファンに心配されたけど、まだまだ続けたいと思ってる。大好きな環境なのでここに骨を埋めるつもり」…みたいな話など。えみちぃの発信力は今やあんじゅれに欠かせないものになっている。これからもグループを牽引していってほしいな。約26分。

あんじゅれの2つのパートをあわせて11曲。これだけでもアキカル定期の平均的なボリュームを上回っている。見ごたえ＆聴きごたえあったね〜。えみちぃの声が万全ならもっとよかったと思うけど、でもソロのところ以外は正直いってほとんど気にならなかった。彼女の「魅せ方」の力だと思う。一段階レベルアップしたえみちぃからまだまだ目が離せない！…そう感じさせてくれた生誕だったね。

開演12時37分→終演15時08分。

2024/09/16　idrip、いちごみるく色に染まりたい。、YUMEADO CITRON、DIANNAプロジェクト、うさぎのみみっく!!、CHEERFUL、MERRYMO、えくすくらめーしょん　渋谷 SHIBUYA RING

idrip主催「2nd Anniversary Live」。8月の「うさみみアワー」にゲスト出演していた際の告知で知った。お目当ては、うさみみ＋川上きららさんがサポート中のえくすくらめーしょん。

会場のSHIBUYA RINGは旧Gladそのまま。約5年ぶりで店名が新しくなってからははじめて。チケットは前方優先。いちばん下のフロア全体が優先かな…くらいに思っていたのだが、入場してみると優先エリアはそのさらに前半分でいかにも狭い。結局、一般エリア最前のフロア中央あたりで見たのだが、それでも全体の3列目。優先を買った意味なかったけど、見やすかったので結果オーライだろう。

○「えくすくらめーしょん」　ライブは初見。メンバー5人でのステージ。そのうちの1人が川上きららさん。うさみみのナガタPがえくしょん（略称）も手伝っている？みたいな関係で、期間限定のサポートメンバーとなっている。彼女がいるうちに一度見ておきたいと思っていたので良い機会となった。
楽曲のコンセプトは「デジタルポップ」。かわいい系のエレポップと、チル感もあるゆるめのダンステクノ…の2系統かな。特に後者がこのグループらしさになっている。ありそうであまりないスタイルでけっこう好きかも。注目はやはり川上きららさん。オープニングは最後の登場で、5人のセンターにぴたっと収まるところからいいね。うさみみの時とはまったく違う虹色のアイドル衣装もばっちり似合っててかわいかった。歌唱でも安定感があり、全体をリードしていた印象。サポート期間はそう長くはないそうだけど、機会があればまた見たいと思った。全5曲、約20分。

○「MERRYMO」　「メリモー」。予備知識なしでの初見。メンバー4人でのステージ。ぱっと見ただけで全員小学生とわかるキッズユニット。高学年3人＋低学年1人かな。年長メンバーから順に「長女、次女…」という4人姉妹の設定になっている。ちっちゃくてかわいいけど、MCでは物販への呼び込みもしっかりやってたりして、そのへんは大人のアイドル顔負けって感じ。楽曲はオリジナルのポップ曲に加えて、カバーでNiziUの「Take a picture」など。フロアへの煽りなどもばっちり。全4曲、約19分。

○「CHEERFUL」　予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ。ほぼ同じ背格好でビジュアルのバランスがとても良いユニット。すらりと長身でスレンダーなスタイルに、赤白チェックのかわいいワンピースがよく映えている。高校生かな…と思いながら見てたのだが、あとでプロフィールを参照したらなんと中学生！ しかも、ぱっと見はよく似たふたりなのに、タイプは甘めとクールでいい感じのコントラストがついている。ずっと見てても飽きない感じ。楽曲はオリジナルのほかに「淋しい熱帯魚」（Winkのカバー）。カバーの完成度としてはゆるめだけど楽しい。全4曲、約19分。

○「うさぎのみみっく!!」　ライブを見るのは約3週間ぶりで9回目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「ムーンライトストリート」「アンジュのジュネーズ」「リキュール・スウィーツ・カフェ」「透明バルーン」…の全4曲。
短めの持ち時間、限られたセトリの中で高い集中力をみせてくれたステージ。「ウィー・アー・うさぎのみみっく!!」のオーバーチュアからラスト曲まで一気呵成という言葉がぴったり。振り付け、フォーメーション、ハモリも含めたボーカル、曲の世界を感じさせるメンバーの表情まで…どこをとってもまったく隙がなかった。セトリ的には中盤2曲がジャズ成分多めの楽曲。他のどのグループのサウンドともかぶりがなく、うさみみならではの世界がイベントの中にぽっかり出現していた感じ。もちろん、集中していたのは聴き手側も同じだったと思う。20分間、短いんだが振り返ってみると長かったようにも思える不思議な時間感覚が残った。エンディングは、いつもの挨拶のあと、井出ちよのさんの「2周年おめでとう〜！」というスペシャルな一声。約19分。

○「DIANNAプロジェクト」　予備知識なしでの初見。idripの所属事務所の若手選抜かな。最初の2曲は中学生くらいのメンバー3人で。最後の1曲だけは高校生くらいの2人を加えて5人に。楽曲はオールディーズ風の楽しいナンバーでスタート。MCの感じだと後半2曲は、この日の主役・idripのカバーだった模様。どの曲も若さあふれる元気なパフォーマンスでノリノリだった。全3曲、約15分。

○「YUMEADO CITRON」　予備知識なしでの初見。「夢アド派生グループの末っ子」。メンバー6人でのステージ。このグループもけっこう若そう…と思いながら見てたのだが、自己紹介によると5人が中学生、残りの1人が高1。だいたい予想通りだった。楽曲はつい最近、別のライブでも聴いた「メロンソーダ」など。基本的には夢アドのカバーだった感じかな。「メロン…」をはじめアイドルオタクならよく知っている曲が多かったようで、フロアのお客さんも盛り上がってたね〜。やっぱ曲が強いというのは大きいわ。全4曲、約21分。

○「いちごみるく色に染まりたい。」　グループ名を時々目にしていたくらいで、ほぼ予備知識なしでの初見。メンバー5人でのステージ。ノリがよくて楽しいポップスやゆるめのダンスミュージックなど。メンバーはいろんな意味でタイプがばらばら。その中で印象に残ったのは、ピンクの衣装にツインテールという甘々なビジュアルの桃瀬陽菜さん。親しみやすい顔立ちで、グループの「かわいい担当」と言いたくなる雰囲気。ふと気づいたら目が彼女ばかり追いかけていた。アイドルにとってこういうの重要だと思う。全4曲、約19分。

○「idrip」　ライブを見るのは約3週間ぶりで2回目。メンバー2人でのステージ。それぞれピンクとラベンダーの華やかな衣装で登場。新衣装とは言ってなかったけど、少し前に本拠地・名古屋でも「2周年ライブ」をやっているので、その時におろしたのかもね。節目の周年ライブにふさわしい雰囲気だった。この日のセトリはほぼ全曲アッパー。勢いのあるデジタルビートのダンスチューンを連発。3年目に向けてさらに加速して突っ走っていくぞ〜という気持ちがあらわれたステージだったと思う。周年といっても、まだ「2周年」なので過去を振り返るより、未来に向けて進んでいくパワーの方が大きくなるのは当然かもしれない。フロアのファンも熱かったわ〜。全曲終了後、お祝いの花束が贈られ、お客さんを背景に集合写真撮影など。全6曲、約33分。

最初はうさみみが出るし…くらいの軽い気持ちでチケットをとったイベント。終わってみればほぼノンストップで3時間近い高密度のライブだったね。初見のグループ、特に普段よく行くアイドルイベントではあまり見る機会がないキッズ〜ジュニア世代のユニットがけっこうあったのも新鮮だった。

開演11時30分→終演14時22分。