2024/10/10　小鳥遊める　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場（ワンマン）

小鳥遊めるさんの単独公演「めるめるリサイタルvol.28」。すでにかなり回数を重ねているライブシリーズだが見るのははじめて。前々週の2ndワンマン（＠新高円寺Loft X）が楽しかったのでこちらも見てみたいなと。この日は初の企画だという「無銭オルスタ」（ドリンク代のみ＆椅子なし）。前方に有料エリアもあるが、後方のフリーエリアでもステージはかなり近い。下手端、仕切りのすぐ後ろあたりで。

1人でのステージ。セットリストは、「はんどめいど×ばんどえいど」「こんてぃにゅ〜♡らぶ」「秘密の扉から会いに来て*」「Fantastic future*」「チェルシーガール*」「トクメイチック♡絶対LOVE」「IDOL YAMERO 〜絶対延命えんじぇう♡小鳥遊めるちゃんのて〜ま♡〜」「Super Driver*」「Rising Hope*」「最悪最低♡めろめろりん」「メタめるフォーゼ☆」「曖昧MONSTER NIGHT」…の全12曲。（*印＝カバー/公式SNS参照）

2ndワンマンのアンコールで着ていたピンクのオリジナルTシャツで登場。そのビジュアルだけで、ワンマンからの連続性が感じられたのだが、実際にこの日は（SNSによると）「ワンマンの感謝を込めて＆普段こんな感じだよって知ってほしくて」フリーライブとして開催したリサイタルだったそう。内容はワンマンのリプライズというか、ほどよく圧縮したダイジェスト版みたいな構成。リラックスした雰囲気の中でワンマンを追体験できるものになっていたと思う。平日ということでお客さんは必ずしも多くはなかったけど、ステージとフロアのレスポンスはとてもよかった。たしかに普段のニコ劇リサイタルの空気感がつかめた気がしたね。

■セトリの内訳はオリジナル7曲＋カバー5曲。MCでは「カバー曲をやるのはワンマン以来なので久しぶり」という話も。最近よく出演している外部の対バンライブは、すべてオリジナルのセトリを組んでいるようだ。たしかに持ち時間20分とかだとカバーまでやる余裕はないのかな。逆にカバーが聴けるライブは時間をたっぷり使える、ある意味で贅沢なライブということだろう。
■カバー元は、前半が田村ゆかり3連発。後半2曲はワンマンでも歌っていた平野綾とLiSA。好きな曲が歌えて気持ちよさそうなめるめる。めっちゃ良い笑顔で見てる方も楽しくなってくる。
■ワンマンでお披露目された新曲「トクメイチック♡絶対LOVE」も聴けた。この曲、「IDOL YAMERO」のセルフオマージュ曲として制作したそうで、歌詞やサウンドにも対になるポイントがたくさん仕込んであるのだとか。ライブでは細かいところまではチェックしきれなかったけど、音源が出たらそのへんも意識しながら聴いてみたいな。そこから続けて本家の「IDOL YAMERO」という展開もアガるわ。間奏のオタ芸も最高〜！（フロアでもやってる人たくさん！）

■ライブ全体でとても良かっためるめるのパフォーマンス。ソロになって1人で生歌の機会が増えているせいか、どんどんパワーアップしてきた気がする。"ライブ筋"が鍛えられているというのかな。歌だけじゃなくけっこう激しめの振り付けもあるので、体力もかなり使うはずなのに、この日も約1時間で12曲のステージを余裕でこなしてたね。外部のライブにもいっぱい出て刺激を受けているのもいい方向に作用しているのかもしれない。
■ちなみに10月だけでもライブの予定は約20本。ほぼ週5だから会社員並み。白湯をたくさん飲むなど体調にも気を使ってるみたいだけど、疲れはためすぎないようにしてほしいな。
■その他のMCではハロウィン公演の告知など。「アイドルやってる子はこの時期どんなコスプレをするかで悩むんですよ。見たいのがあったら教えて」といった話も。
■ピンクのワンマンTシャツのすそからチラチラ見える黒レザーのミニスカがアクティブな雰囲気。足につけてた飾りのベルトは最後にはずれてしまう。それくらいダイナミックな動きで魅せてくれたこの日のステージだった。
■全12曲、約57分。

小鳥遊める名義のオリジナルは現在13曲とのこと。まだ音源が出てないのは新曲と「曖昧…」のソロバージョンだろうか。けっこう中毒性高いので知らず知らずのうちに脳内でリピートしていたりする。カバーもいいけど、一度はオリジナル全曲披露のワンマン（リサイタル）も見てみたいな。

開演19時45分→終演20時42分。

2024/10/05　ごいちー、原宿眠眠　下北沢 mona records

「ごいちー×原宿眠眠 ツーマンライブ vol.2」。5月にも見た「#ごいみんツーマン」。好評につき第2弾を開催。土曜の昼間のイベント。あいにくの小雨だったけど開場前から並んでる人もけっこういたね。座席はセンター3列目あたりで。テーブルのすぐ後ろの席は前のお客さんがかぶらなくて見通し良好。

○「ごいちー（1回目）」　前回と同じく交互に2回づつのステージをやっていくパターン。この日は先攻・後攻を入れ替えてごいちーさんからのスタートとなった。衣装はカラフルな花柄のワンピース。セットリストは、「ラブ・ミー」「週末メリーゴランド -Jazz Version-」「シャララ」…の全3曲。
オープニングは8月リリースの最新曲「ラブ・ミー」。ライブで聴くのははじめて。ボサノバっぽいAメロから流れるようなBメロ、そして弾むようなリズムのサビへと展開していく。まさにグッドミュージック感あふれるナンバー。クリアですっきりした歌声にも惹きつけられる。「週末メリーゴランド」はジャズアレンジバージョンで。定番曲をリアレンジするのって手間はかかると思うけど、ファンにとってはめっちゃ新鮮に聴けるしすばらしい試みだと思う。隙のない3曲。約15分。

○「原宿眠眠（1回目）」　ワンマンでお披露目した夏バージョン衣装で登場。セットリストは、「2Time Klaxon」「よいこのうさぎ」「トゥインクルイリュージョン」…の全3曲。
曲間なしで一気に聴かせた最初のステージ。エリボンでのみんみんさんは前週にも見ているが、原宿眠眠としてのライブは約1カ月半ぶり…ということで、冒頭の「2Time Klaxon」から「やっぱこれだわ〜」という感じ。前半ラストは「トゥインクルイリュージョン」。9月の配信開始にともなってタイトルもカタカナ表記に。2セットのステージは、調子が出てきて、さあここから…というタイミングで終わってしまうので、正直もうちょっと続けて聴きたい気もしたかな。MCでは「"ごいみん"の共演はけっこう久しぶり…」的な話など。約13分。

○「ごいちー（2回目）」　約5分のインターバルをはさんでの後半。2回目のステージはお互いに衣装交換したビジュアルとなる。ごいちーさんはパンダ衣装（耳つき）。セットリストは、「アンブレラ」「インターネットコミュニケーション」「あなたにあげる」「聴かせてよ、ミスター」…の全4曲。
やっぱ最初のインパクトは衣装だったね。交換するとしたらパンダバージョンかな…というのはある程度予想できたのだが、実際にごいちーさんが着てるのを見ると、もう似合ってるなんてもんじゃない！ 超かわいい〜。頭につけたケモミミもキュートすぎた。しかも、ごいちーさんとみんみんさんだと身長差がけっこうあるのだが、丈もあつらえたようにぴったり。女性ものの服というのは、背の高さはあまり関係ないのかな。歌い終わると「恥ずかしい…」と言ってさっと引き上げてしまったごいちーさんだったけど、ファン的には終始ニコニコがとまらない衣装交換企画となった。セトリはポップナンバー4連発。「アンブレラ」では最前のファンが小道具の傘を手渡すお約束もばっちり。最後の「ミスター」は思わず手拍子したくなる楽しさで最高だったね。約15分。

○「原宿眠眠（2回目）」　みんみんさんも衣装交換。薄緑色のシフォン素材っぽいワンピース。髪はツインテールで衣装とおそろいのカチューシャも。セットリストは、「東京は夜の七時」「Wake up!!」「Hello!! New World」…の全3曲。
当然ながらはじめて見るビジュアル。新鮮だったね。もともと小柄なごいちーさん用につくられた衣装なのに、背の高いみんみんさんが着ても全然短かすぎないのが不思議。原宿眠眠のオリジナル衣装と言われてもまったく違和感がないくらいよく似合ってた。ツインテールもアイドルらしくてよかったね〜。
「東京は夜の七時」では、「♪早くあなたにあいたい〜」を受けて、オタクが「オレモー！」。これ、バニラビーンズの時はあったかな？ 記憶が定かでないのだが、ピチカートファイブや野宮真貴さんでは間違いなくないだろう。続く「Wake up!!」でもMIX発動。完全にアイドル曲になっている！ この曲も初演の頃には当然コールはなかったと思う。同じ曲でも演者や時代によって受容のされ方が変わっていくのがおもしろい。そんな後半のステージ、みんみんさんの瞳が異常にキラッキラッしている。一瞬、うるっときてるの？…と思ったのだが、別に泣くところでは全然ない。そういうメイクだったのだろうか。約13分。

○「ごいちー×原宿眠眠（コラボ）」　原宿眠眠の2回目が終わったところでごいちーさんを呼び込んでコラボステージに。セットリストは、それぞれのデビュー曲「私たちの魔法」「上の空モード」…の全2曲。
この日はじめてふたりが並んで立つステージ。2曲ともごいちーさんが歌い出し。どちらのファンにとっても大定番曲で締めくくった。歌い終わって「『2Time Klaxon』がやりたかった」と言うごいちーさん。みんみんさん「じゃ、3回目の時にやろうか」…とVol.3の開催がなんとなく約束される。約12分。

1回目の「ごいみんツーマン」と比較すると、それぞれ1〜2曲少なめのセトリで、時間もやや短め。まあ、長けりゃいいというものでもないが、聴きごたえの面ではもうちょいあってもよかったかな。もちろん衣装交換などの企画は素直に楽しかったね。楽曲交換も復活してくれたらおもしろそう。Vol.3は年明け以降とのこと。気長に待ちたい。

開演12時30分→終演13時45分。

2024/09/29　武井麻里子、KOMAGOME、しらい、エレクトリックリボン、Ac!u Gromov、うさぎのみみっく!!、和田輪、VIOLAVIE　下北沢 MOSAiC

武井麻里子さんの主催イベント「エレ日」。彼女の活動再開にともなってイベントも復活。お目当てはエレ日初登場のうさみみ。その他にもエリボンと和田輪さんを一度に見られるとか、見どころいろいろだったね。立ち位置は主にフロア後方。うさみみの時だけセンター2列目くらいまで前進。

○「VIOLAVIE」　ライブを見るのはデビューイベント以来、約5カ月ぶりで2回目。メンバー4人でのステージ。お披露目時の6人から人数は減ったが、それによるパワーダウンはほとんど感じられなかった。むしろ半年近い経験値が加わったことで、メンバー個々のキャラが立ってきている印象も。甘すぎない制服コンセプトのモノトーン衣装がよく似合ってたね。楽曲はカッコよさと親しみやすさのバランスがちょうどよくてすごく聴きやすい。オリジナル以外に、Juice=Juiceのカバー「Dream Road」も。この曲でハロプロトリビュートアルバムに参加しているそう。MCではEPリリースの告知など。ビジュアルをストリート系に一新するそうで、どんなサウンドになるのかも気になる。全4曲、約17分。

○「和田輪」　エリボンの新メンバーでもあるワダリンさんのソロ。エリボンでのステージはすでに見ているが、並行で活動しているソロのライブは初見となった。1人でのステージ。基本的にはボーカルを前面に打ち出した「歌もの」。きれいな声でていねいに歌っていく。ラストのスキャットを大きくフィーチュアした曲がいちばん"らしい"感じかな。ビジュアルもまとめ髪＋えんじ色のミモレ丈ワンピースで、当然ながらエリボンでの彼女とはまったく違う。デジタルリズムを使った曲でも目立つ振り付けやダンスはなし。MCでは、「このライブのオファーを受けたのは、エリボン加入を発表する前。なので武井さんには絶対内緒にしてねとお願いして…」みたいな話など。全4曲、約17分。

○「うさぎのみみっく!!」　ライブを見るのは約2週間ぶりで10回目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「ムーンライトストリート」「アンジュのジュネーズ」「透明バルーン」「しあわせはハンドメイド」「待チ受ケRabbit Girl」…の全5曲。
さっとスタンバイすると、すぐに1曲目「ムーンライトストリート」へ。20分の持ち時間では、ほぼ限界の5曲を詰め込んでくれた！ 前回が同じ20分ライブで4曲だったので、1曲多く聴けてけっこうお得感あったね。衣装はピンク＆ホワイトバージョン。2列目センターで見ることができたのでディテールまでくっきり。楽曲とビジュアルが融合したうさみみならではの世界にひたれたわ〜。細かいところでは荒瀬みうさんのハーフツインが新鮮でかわいすぎた！ うさみみは「うさぎの耳」をイメージして全員ツインテールのことが多いのだが、こうしたちょっとした変化もうれしいもの。エレ要素は薄かったけど、ファンとしては最初から最後まで100％楽しめたステージだった。「シンメトリック」などの長尺ナンバーはまたの機会に。約20分。

○「Ac!u Gromov」　「アーチューグロモフ」。予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ。それぞれ赤と緑のコントラスト鮮やかな衣装。「よく似てるし双子？」と思ってたら、ほんとうに双子ユニットだった。楽曲はデジタルサウンドのパワー系ダンスミュージック。最初の音を聴いた瞬間、一気に「エレ日っぽい！」という感じになる。ふたりが手をあげて盛り上げていく勢いのあるパフォーマンス。ワンコーラスだけみたいな短めのナンバーも絡めながら、MCなしで曲をどんどんやっていく。ステージに機材を持ち込んでいて、曲によってはマニュピレータ的なアクションも。全7曲、約20分。

○「エレクトリックリボン」　ライブを見るのは約1カ月ぶり。メンバー3人でのステージ。セットリストは、「カンパイ☆スターライト」「クリームソーダ」「電撃エレクトリック2000」「星屑ハイランド」…の全4曲。
登場時のフォーメーションはみんみんさんを真ん中に、両脇をpippiさん、ワダリンさんが固める。身長のバランスからいってもこの形がいちばんきれいということだろう。センターのみんみんさんはパンダの飾りをつけたツインお団子ヘア。破壊力抜群のビジュアルだね。セトリ1曲目は、主催の武井さんの復帰第1作が「かんぱい!」ということにちなんで「カンパイ☆スターライト」。気がきいてるわ〜。この曲も含めて定番ナンバー中心の安定感あるステージだった。ちなみに、この日のボンクラのみなさんは比較的おとなしめ。持ち時間の短い対バンとかだとこんな感じなのかな。時間帯もまだ午前中だったしね。MCはアコースティック定期公演や年明けのワンマンライブの告知など。約19分。

○「しらい」　白羽、Parfait♡Girls、cherish your bubble…などで見ていたしらいさんのソロ。別名義やユニットはあわせて4回ほど見ているが、純粋なソロは初見となった。1人でのステージ。この日は出演者ごとにフロア前方に詰めるファンが入れ替わっていく。その人の流れを見てるとしらいちゃんのファンの多さがよくわかった。特に女性ファン。主催ライブも次回はすでにソールドアウトだそうで、その人気ぶりが伝わってくる。黒の上品なワンピースにツインテール。「私の曲は沸けるのとかないんですよ」と言いながら、マイナーでミステリアスなミディアムナンバーを歌っていく。ラストのみデジタルビートがきいたテクノだったが、これもやはりマイナー。彼女の場合もビジュアルと楽曲の世界がしっかり結びついている印象。ソロは現状サブスクで1曲しか聴けないのが惜しい。全4曲、約18分。

○「KOMAGOME」　予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ。ダンサブルなテクノサウンド＋歌謡味のあるボーカル。前半は、EDMのビルドアップ的なフレーズを随所に使ったクラビーなナンバーでアゲアゲな展開。後半になると、同じテクノでももうちょいカワイイ系の曲へとシフトしていく。一度にふたつの味が楽しめたステージ。MCは思い切り関西芸人風のかけあい。あとでプロフィールを見たら、それもそのはず、NSC出身で吉本所属となっている。結成が2010年なので15年目だろうか。キャリアも十分だね。全4曲、約19分。

○「武井麻里子」　ライブを見るのは約3週間ぶりで12回目。1人でのステージ。セットリストは、「STAR PLAYER」「東京エンデバー」「かんぱい!」「COTTON CANDY」「stay'n」…の全5曲。（ファンツイート参照）
最新曲「かんぱい!」を軸にしたステージ。その中でこの日いちばん印象に残ったのはラストの「stay'n」だった。というのも、イベントの開演前や転換時のBGMとして、この曲がずっと会場に流れていたから。聴いてるうちに盛り上げどころの「♪会えたらいいじゃん、踊れたらいいじゃん」というキャッチーなフレーズがすっかり耳になじんでしまった。その上での本番である。ゴキゲンなナンバーにあわせてタオルは振り回すわ、フリップ芸でフロアとコール＆レスポンスするわ…。チョー楽しい〜！となるよね。オールスタンディングで足腰にかなりダメージがきてた時間帯だったけど、最後の最後で疲れが吹き飛んだわ。ちなみにこの曲、武井さんの自作である（アレンジ＝佐々木喫茶氏）。約25分。

日曜の朝活イベント。なんか最近はこのくらいの時間帯でも全然早いと思わなくなってきた。終演後、地上に出ようとしたら階段の踊り場でエリボンご一行がワンマンのフライヤー配布中。ありがたくみんみんさんから手渡しで1枚いただく。とにもかくにもエレ日復活、めでたい！ということで。

開演10時15分→終演13時10分。