2024/10/20　愛乙女☆DOLL（チームL）、Ange☆Reve、Luce Twinkle Wink☆、Gran☆Ciel、Jewel☆Garden　上野 飛行船シアター

AJ主催ライブ「秋のJewel Beat!! 2024 ドリームチャレンジSP」。"ドリームチャレンジ"とは2024年下半期の動員や売上ポイント上位のグループ/メンバーの夢をかなえる…という表彰企画。前年もやっていたAJ杯のリニューアル版である。この日は2公演（出演グループは同じ）。そのうち昼間の第1部を見てきた。会場は約500席のホール。前方優先のAチケットで下手側5列目の席へ（最前がクローズなので実質4列目）。通路際がとれて見やすかった。

○「Jewel☆Garden」　ライブを見るのは約2カ月ぶりで3回目。メンバー11人でのステージ（1人休演）。セットリストは、「堕天使の心モヨヲ」「Shooting Star」「MI☆RA☆I☆へ!!」「Go My Wish!!」…の全4曲。
ジュエガは、9月にシュエガスプラを統合して12人体制となり、現在は「Rose」「Lily」の2チームで活動している。新体制を見るのはもちろんはじめて。最初に登場したのは「Rose」の6人。曲はあんじゅれとるーじゅのカバー。本家とくらべるとダンスのキレとかもまだ発展途上中といった印象。でも、難しい曲を頑張ってやってくれたね。後半は「Lily」の5人にバトンタッチ。曲はじぇるのとらぶどるのカバー。こちらは休演者がいて1人少なかったけど、ライブスキルでは一日の長があることを感じさせる安定したパフォーマンス。フロアも盛り上がってた。注目したのはてるみんこと香坂光海さん。ミントグリーンの衣装が似合っててかわいい〜。夕方の第2部はジュエガ全員でのステージも見られたようだが、それはまたの機会の楽しみに。約20分。

○「Gran☆Ciel」　ライブを見るのは約2カ月ぶりで24回目。メンバー6人でのステージ（1人休演）。セットリストは、「未来の言葉」「はじまりのPARADE」「short story」「Everlong...」…の全4曲。
衣装は紺ストライプのケープ付きワンピース。膝丈スカートで一気にしえるらしい雰囲気になる。前体制の時から着ていた衣装だからよけいにそう感じるのかもしれない。ステージもオープニングからスピード感のあるナンバー3連発。これもしえるらしさ…なのだが、全体を牽引していくメンバーが誰なのかはまだ固まってない印象も。休演は望月希美奈さん。フォーメーションにあいた隙間が彼女の不在を感じさせる。体調不良が1カ月近く続いていて、過去にも何度かそういうことがあったようなのでより心配だったりする。約19分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　ライブを見るのは約2カ月ぶりで49回目。メンバー6人でのステージ。セットリストは、「1st Love Story」「Shiny Day, Shiny Life」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」「恋色♡思考回路」…の全4曲。
6人体制に戻したルーチェを見るのははじめて。新メンバーはあまちゃんこと一ノ瀬天音さん。お披露目からすでに3カ月ほどたっているので、難しいルーチェの振り付けやフォーメーションもまったく問題なくこなしてたね。小柄なのでかわいい存在感だけど、顔立ちは整ってて大人っぽい印象も。この日は短いステージだったので、また機会があったらもっとちゃんと見たいなと思った。そんなあまちゃんと若手コンビを組むのが、めいぷること南雲芽依さん。元気いっぱいのパフォーマンスで見てるだけで楽しくなる！ 以前、ももたんのステージを参考にしてるのでは？…と書いたことがあるけど、さらに彼女らしい味もしっかり付け加えてきている感じ。あらためてすごく良かった。約17分。

○「Ange☆Reve」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで76回目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「L♡ve Scream」「夏恋Choose me!」「あの夏のメロディー」「Colorful」…の全4曲。
この日の衣装は"個人セレクト"でばらばら。でも全員のスタイルがそろっているせいか、ごちゃごちゃした印象はほとんどない。むしろ統一感の中にちょっとした変化があっておもしろい…くらいの感覚で見てしまう。ビジュアルもパフォーマンスもほんとうに平均点が高くて隙がなかった。セトリでは現体制初披露となった「あの夏のメロディー」に惹きつけられた。タイトルに夏とついてはいるが、言われてみると過ぎ去った夏を思い出している秋のナンバーで、今の季節にぴったり。マイナーでエモーショナルな雰囲気がたまんねえ〜。ラスト近くの声を張る聴かせどころは原姫子さんと小泉かのんさん。歴代の歌姫たちが担ってきたパートに堂々と挑んでていいね。慣れてきたらさらに良くなっていきそうだ。4曲という短い構成の中にも起伏がきっちりあって、もうあっという間だったね。約22分。

○「愛乙女☆DOLL（チームL）」　ライブを見るのは約3カ月ぶりでチームLになってからは6回目。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Braver」「Love Addicted」「エアプレーン」「誰よりキミがNo.1」「High Jump!!」…の全5曲。
らぶどるだけ1曲多い25分枠だったのは、ドリームチャレンジの累積ポイント？で持ち時間が長くなるというシステムだったよう。やっぱ老舗グループなのでメンバーは入れ替わってもファンがしっかりついているということなのだろうか。それとも以前のグループ時代からの個々のメンバーのオタクが支えているのか。詳しいことはわからないが、しっかり応援されているのは間違いないようだ。「エアプレーン」ではメンバーもペンライトを持って、会場全体がペンライトの光であふれる。ちなみにらぶけんからの昇格組のひとりだった橋本美波さんのグループ卒業が決まっている（残り1カ月弱）。何らかのテコ入れはありそうだ。約24分。

約2カ月ぶりのAJライブ。以前にくらべるとグループ数が絞り込まれた印象も。それぞれの持ち時間も短いのでイベント全体もコンパクトで見やすいけど、あまりスペシャル感はなかったかな。通常の事務所主催ライブとして楽しんだ感じ。何かぶちあげるとしたら次はやはり新春イベントとかだろうか。

開演12時→終演13時46分。

2024/10/13　文坂なの、evening cinema、The Never Dawns　大塚 Hearts＋

スリーマンライブ「Hello world!」。お目当ては2日連続での文坂なのさん。対バンには、文坂さんに楽曲提供している原田夏樹氏のバンド、evening cinemaも出演。何らかのコラボも？…という期待でけっこうな数のファンが集まってたね。立ち位置は中段の下手寄り最前。一段高くなっていて見やすい。

○「文坂なの」　バックトラックを使った1人でのステージ（ラスト2曲でコラボあり）。セットリストは、「AYASAKA」「俯かないで」「初恋と呼ぶくらい」「だけど、わたし、アイドル」「好印象な恋しよう」「ハイファイ・スタイル」「真夏のリュミエール」「ため息さえも」…の全8曲。
やはりこの日の最大のトピックは原田夏樹氏（evening cinema）とのコラボだろう。原田氏といえば文坂さんに楽曲提供しているアーチストのひとりとしてファンにはすでにおなじみの存在。その原田氏のバンドと同じイベントに出演するのだから、何かやってくれそう…という期待はこのライブの告知をはじめて見た時からすでにあった。
注目のコラボが実現したのはラスト2曲。「真夏のリュミエール」のレコーディングメンバーを再現した4Pバンドをバックに歌う豪華なステージ！ 原田氏のキーボード/コーラス、そしてギター、ベース、ドラムス。オリジナルの音源をつくっているミュージシャンによる演奏だからサウンドのアティチュードは完璧。もちろん、オケでは出せない生演奏ならではの臨場感とダイナミズムもたっぷり感じられるサウンドだったね〜。
曲は、いずれも原田氏の提供曲「真夏のリュミエール」と「ため息さえも」。生バンドで歌う文坂さんを見る/聴くのもはじめて。当然かもしれないけど普段のステージとはまた一味違う新たな魅力が伝わってきた。何も聴き逃したくない…と集中しようとすればするほど、時間はあっという間に過ぎていく。終わってみれば細かいところはよく覚えてないという…。でも、ソロという形態、楽曲の方向性、いずれもバンドとの相性はかなり良いのではないだろうか。いつの日か全編生バンドによるワンマンも見てみたい…そんな気にさせられた特別な時間だった。聴けて良かった！

■この日は原田氏の提供楽曲4曲をすべて披露。EPには収録されない「初恋と呼ぶくらい」も聴けたね。どのタイミングでリリースされるのかも気になる。
■前半のMCでも「evening cinemaとは初共演。ずっと大ファンだったのですごく緊張してます…」と話してた文坂さん。同じステージに立つだけじゃなく、この後にコラボも控えてたから余計に…ということだろう。ちなみに、コラボを最初に呼びかけたのは原田氏。ところが「緊張しすぎるから無理です」といったん断ってたそう。でも「何もやらないのも変でしょ」と言われてようやく実現に。ファンも期待してたしやらない選択肢はたしかにないよね。
■コラボ時のバンドは3人がevening cinemのメンバー。ギターのみサポートだった模様。
■この日のビジュアルはリボンをつけたポニーテール。これもいいね。全8曲、約43分。

○「evening cinema」　コラボから続けてのステージ。ただし、ギターが交替するので全体のセッティングもやり直しての本番となる。メンバー4人でのステージ（ボーカル/キーボード、ギター、ベース、ドラムス）。バックトラックも併用。
バンドとしては予備知識なしでの初見。でもだいたい想像してたのに近い音楽性だったかな。ロックというよりはポップ。印象的なメロディーと洗練されたサウンドで聴きやすい。それぞれの曲の展開はけっこう熱かったりするのと、地声とファルセットを自在に行き来する色っぽいボーカルが持ち味だと思った。MCでは「今日は（文坂さんのファンが多そうで）若干アウェーも覚悟してたけど、しっかり聴いてくれてうれしい」的な話や、年内リリース予定のアルバムの告知など。全7曲、約34分。

○「The Never Dawns」　予備知識なしでの初見。メンバー2人でのステージ（女性ボーカル、男性ギター）。バックトラック併用。シンガーソングライターでもあるはる陽さんと、インストバンドや作・編曲で活動しているMAA氏によるユニット。結成は2024年でライブもこの日が2回目。楽曲はハードでエモーショナルな歌ものロックかな。ボーカルとギターが絡みあうメロディアスでマイナーな楽曲を連発していく。独自の世界があって聴いてるうちにどんどん引き込まれる感じはたしかにあったね。欲をいえばベースやドラムがオケなので、これも生バンドだったらもっと強力だろうな…という気も。スタイリッシュな演奏に対してトークはめっちゃ気さくでその落差も印象的。全7曲、約41分。

文坂なのファンとしては、やはり生バンドで歌うなのたんを見られたのが最大の山場。2日連続のライブだったので前日だけ見るという選択肢もあったのだが、両方行って大正解だった。ちなみになのさん、自分の出番後すぐにもかかわらずevening cinemaのステージはフロア後方でしっかり見てたね。さすが大ファンというだけある感じ。

開演19時→終演21時25分。

2024/10/12　MEWCATUNE、PUREGRIS、文坂なの、meluQ　新宿 MARZ

アイドルグループ/ソロあわせて4組出演の「インテンシティ」。お目当ては文坂なのさん。土曜の午前中スタートのイベント。出演者ごとに見やすそうな位置を探して移動していた感じだが、さほど混んでなかったわりには、前のお客さんがかぶることが多くて若干微妙だった。まあこういう日もある。

○「MEWCATUNE」　「ミュキャチュン」。新潟を拠点に活動しているグループ。予備知識なしでの初見。メンバー4人でのステージ（1人休演）。メンバーカラーに色分けされたアイドルらしい衣装で登場。ぱっと見はかわいい系のビジュアルだが、サウンドはテクノ/ロックのミクスチャーっぽい感じ。1曲目からお客さんを左右に振る沸き系ナンバーで、フロアでもファン（女性比率高め）がお客さんの間を駆け巡ってたりする。甘めのビジュアルとアゲアゲなステージのギャップが持ち味だろうか。ラストはこの日はじめてのポップ曲で爽やかなエンディング。全5曲、約23分。

○「PUREGRIS」　「ピュールグリーズ」。予備知識なしでの初見。メンバー3人でのステージ（2人休演）。サウンドは疾走感のあるマイナー系ポップ/ロック。ほぼ全曲、それに近いテイストのナンバーで押していくのだが、曲ごとに時に切なく、時にエモーショナルな変化がつけてあって聴き飽きない。けっこう好きかも。プロフィールを見ると、現体制のPUREGRISになってからはまだ半年ほどながら、前身グループで約3年の活動実績がある「comme moi（コムモア）」の楽曲も引き継いでいるそう。クオリティが高い背景にはそのへんもあるのだろう。メンバーはおそろいの紺の衣装が清楚感あっていいね。5人のうち2人が休演だとけっこう大変なのでは？と思うが、もとから3人グループと言われても違和感ないくらいの安定感があった。全体的にとても好印象。全6曲、約23分。

○「文坂なの」　ライブを見るのは約1カ月ぶりで40回目。1人でのステージ。セットリストは、「アステリズム」「俯かないで」「ロマンスを始めよう」「だけど、わたし、アイドル」」「輝きin my love」…の全5曲。
新作EP「I am AYASAKA」のリリース予定は11日後。そろそろその予告編的なステージになっていくのかな…とも予想していたのだが、結論からいえばEP収録曲は「俯かないで」の1曲のみだった。まだ小出しにしていく感じだろうか。そんなわけで、個人的ハイライトは約半年ぶりに聴けたレア曲「ロマンスを始めよう」としたい。オープニングからの3曲は曲間なしでテンポよく。その3曲目にいきなりだったので、「ん？ この曲は…」と一瞬考えてしまったくらい。でも、すぐに「キタワァ〜！」という感じになった。この曲、レアだからありがたがってるだけではなく、楽曲としてもかなり好き。普段からもっとセトリに入っていいナンバーではないだろうか。もちろん最新曲「俯かないで」もとても心地よく聴けたね。衣装は赤の花柄プリントワンピース。飾りをつけないストレートの髪型も新鮮だった。約23分。

○「meluQ」　「メルク」。予備知識なしでの初見。大阪を拠点に活動しているグループ。メンバー5人でのステージ。楽曲は楽しく盛り上がれるEDMテイストのポップ曲。ビジュアルもメンバーカラーの衣装でアイドルらしくまとめている。メンバーではいちばん小柄でかわいい雰囲気の桃原みしろさんに目がいった。夏前にメンバーチェンジがあって、その時に入った新メンバーのようだ。ちなみにグループ全体としては「魔法少女」がコンセプトだそう。ただ、ステージを見てる時に何か魔法少女っぽい要素があったかと言われると特に思い当たらない。歌詞とかがそんな感じなのかもしれないが、初見のライブだとそこまでは聴きとれなかった。全6曲、約24分。

3連休の初日ということで、文坂なのさんを含めて東京への出張ライブ組が多かったね。あと初見の3組はいずれもグループ名の読み方が難しかった。好印象だったPUREGRISは、イベント主催元のインテンシティも運営に絡んでいるようなので、今後も見る機会あるかも。

開演11時10分→終演12時49分。