2024/11/02　Ange☆Reve、愛乙女☆DOLL（チームL）、Jewel☆Garden、Luce Twinkle Wink☆、Gran☆Ciel　品川 グランドホール

「JewelBeat2024!! アークジュエル大感謝祭」。インターバル2週間でのAJ主催ライブ。感謝祭ということで、入場時に全員もらえる「特典つかみ取り券」とか「抽選券」の他、別途有料の各種くじなどがあった。見たのは2公演のうち昼間の1部。ステージの見やすそうな前方Aチケットで。オールスタンディングの下手寄り3〜4列目。最後のあんじゅれの時だけは2列目まで前進して見ることができた。

○「Gran☆Ciel」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、「Future」「short story」「はじまりのPARADE」「閃光Believer」…の全4曲。（公式SNS参照）
衣装はシャープな濃紺の膝丈ジャンスカ。セトリもしえるらしいスピード感のあるナンバーをノンストップで。ビジュアルにもパフォーマンスにも引き締まったストイックさが感じられた。全曲歌い切った後にこの日はじめてのMC。小林夢叶さんから前日発表された望月希美奈さんのグループ離脱が報告された。9月からずっと休演していて気になっていたのだが、思い切って体調回復を優先させるという判断になったようだ。ライブ直後で呼吸が乱れたままの小林さんの言葉は途切れがち。まるで嗚咽をこらえながら話しているようにも聞こえた。その後を引きとった上丘鈴華さんからは、12月の新曲リリースやワンマンに向けて、この6人で一丸となって頑張るという決意が語られた。前体制から望月さんと一緒に走ってきたふたりだけに、いろんな思いがこみ上げていたことだろうと思う。望月さんが一日でも早く健康を取り戻して、ふたたびAJのステージに戻ってきてくれることを願わずにいられない。約19分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、「Seaside Melody」「Strawberry feels」「go to Romance>>>>>」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」「Twinkle“5”stars!!☆」「刹那ハレーション」…の全6曲。
前回ライブの動員ポイントで25分枠を獲得していたルーチェ。そこに限界に近い6曲を詰め込んだ高密度ライブとなった。最初はあまり持ち時間を気にせずに見ていたので、5曲目がはじまった時にも驚きがあったし、6曲目のイントロではさらにテンションアップ！ ある種のサプライズ効果もあってより楽しめた気がする。やはり4曲とかだと調子が出てきたな…くらいで終わってしまう印象。この日くらいまとまって聴けるとグループや個々のメンバーの魅力もより伝わってくるし、この差は意外に大きいことをあらためて感じた。注目はやはりめいぷる＆あまちゃんの若手コンビ。老舗グループにフレッシュな風を吹き込んでいる。MCではまもなくはじまる全国ツアーと新曲お披露目の告知など。約25分。

○「Jewel☆Garden」　メンバー11人でのステージ。セットリストは、「あの夏のメロディー」「今世紀最高Girls!」「Garden Dream」「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!」…の全4曲。（公式SNS参照）
前半はグループ内チームごとに1曲ずつ披露。先攻は6人の「Rose」であんじゅれのカバー。前回見た時は、まだキレが弱い…的な感想を書いたのだが、この日はそんな印象はなく、聴きごたえあったね。2週間もあいたら刮目すべし…なのである。後攻は5人の「Lily」でちゅーどりのカバー。一転して楽しさMAXのナンバーでいいね。どうしても見てしまうのは、やっぱりてるみん！ 後半は11人そろってのステージ。前回は見られなかったので初見となる。人数の多さだけでもめっちゃ華やか！ そして勢いを感じる！ 最近は10人以上の大グループはなかなか見る機会がなく、その意味でも新鮮だったね。見たいメンバーを探して目をキョロキョロさせる体験も久しぶり。約21分。

○「愛乙女☆DOLL（チームL）」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「夜明け前、虹が差す」「Heatup Dreamer」「誰よりキミがNo.1」「セツナツ、ダイバー」…の全4曲。（公式SNS参照）
橋本美波さんの卒業が2週間後に迫っている。この5人でのらぶどるを見るのはこれが最後かも…というステージだった。この日、注目したのはゆいぽんこと如月優衣さん。前年のAJ杯では、個人の部で全体の3位に入った人気メンバーだが、これまではそこまで気にしてチェックしてなかった。でも、あらためてよく見てみると…けっこう小柄だけどパフォーマンスはパワフルで、ぽんぽん弾むゴムまりみたいなイメージ！ 元気でかわいい女の子そのもので、たしかに好感度高くなるわ〜。まわりに高身長のおねえさんが多いので、グループのマスコット的なポジションともいえそうだ。コンパクトなステージだったけど常にハイテンションで一気だったね。約18分。

○「Ange☆Reve」　メンバー3人でのステージ（松本みいなさん休演）。セットリストは、「L♡ve Scream」「夏恋Choose me!」「泣かないよ」「絶対リメンバー」「Colorful」…の全5曲。
トリはあんじゅれ。この日出演した中では最小の3人編成となったけど、完成度というか隙のなさでは他を圧倒する内容、存在感だったんじゃないかな〜。衣装は1年前のこの時期におろした紺/白の冬衣装。セットのケープはつけないで秋らしく着てたけど、生地に織り込まれた金糸の輝きがゴージャスで、それがグループの華やかさをより引き立たせていた気がした。久々に見たけど全員まさに芸術的なかわいさ！ セトリはまだ夏の名残で「ラブスク」からスタート。落ちサビ後のセリフはみーにゃの休演により小泉かのんさんが担当。超レアな「キスしていいよ」にフロアのオタクも悶絶してたね。中盤の「泣かないよ」でアクセントをつけ、終盤は鉄板の盛り上げナンバーで畳みかける。あんじゅれも持ち時間25分をフルに生かした構成で、もう一瞬も目を離したくない！というくらい惹きつけられたステージだった。この時間帯は2列目まで行けたので距離的にも近かったしね。良かったわ〜。約25分。

全体で2時間弱のイベントだったけど、最後のあんじゅれの見ごたえがすごくて、会場を離れた後も余韻がビシビシ残るほど。終わりよければすべてよしとはまさにこれだね。ちなみにみーにゃ休演は体調不良とかではないようで、すでに週明けからの合流が予定されている。おそらく心配はいらない感じだろう。

開演13時45分→終演14時52分。

2024/10/29　小鳥遊める　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場（ワンマン）

「めるめるリサイタルvol.29」。前回見た「vol.28」がオールスタンディングだったので、標準的な着席バージョンの公演も見てみたいなと。この日は平日、しかも強めの雨でお客さんはそう多くない。前夜、何も考えずにいつもと同じBチケットをぽちっとしたのだが、入ってみると最前（S・A）と後方（C）のお客さんばかり。2列目のセンター付近をゆったり独占することに。当然だが見やすい。

1人でのステージ。セットリストは、「はんどめいど×ばんどえいど」「小鳥遊めるの♡す〜ぱ〜♡アイドル教室♡」「ふわふわ時間*」「異世界ケーキ大戦」「Super Driver*」「7:77*」「MY BOY*」「最悪最低♡めろめろりん」「パラドックス」「マスカレイドジャーニー」「曖昧MONSTER NIGHT」、アンコールで「曖昧MONSTER NIGHT（2回目）」…の全12曲。（*印＝カバー/公式SNS参照）

ソロでのオリジナル曲、ニコスイ/ニコステ曲、アニソンなどカバー曲…という3つのカテゴリの持ち曲をバランスよくミックスしたセットリスト。オープニングからテンション高めのスタートで、お客さん不在のスペースもけっこうあるニコ劇をぐいぐい引っ張っていく。雨の中、駆けつけてまだ気分がアガりきってなかったファンもいたと思うけど、一気に引き込まれたんじゃないかな〜。いつの間にかステージだけに集中して聴いている自分がそこにいた。そのパワーは後半になっても落ちない。生歌でのボーカルも力強く、以前に比べると着実に地力をつけてきていることがわかる。このところソロライブの実戦経験をめっちゃ積んでいるめるめるのレベルアップを肌で感じられるライブになっていたと思う。

■個人的ハイライトは、後半の「パラドックス」「マスカレイドジャーニー」と続くメロディアスなナンバー2連発の流れ。「パラドックス」をライブで聴くのは約半年ぶりで2回目。それだけでも聴きどころだったのに、さらに意表を突く「マスカレイドジャーニー」！ この曲のめるめるソロバージョンはもちろんお初。予想してなかったのもあって、ひとりで勝手にざわざわしてた。中盤のロックテイストのパートからの切り替えもすごく鮮やかで、より印象的だったのもあったね。
■おなじみの「異世界ケーキ大戦」もソロで聴くのははじめて。あらためて楽しすぎる。
■この日のカバーはわりと定番のチョイスだったのかな。オリジナルは、けいおん、平野綾、大森靖子、Buono!…という感じで、「ふわふわ時間」以外は以前にも聴いたことがあった。実現可能かどうかはわからないけど、よく歌う曲はYouTubeチャンネルに「歌ってみた」であげてもらえると、ファンとしてはより親しめる気がする。

■この日の衣装は、ロリータパンク風ミニスカメイド？ ハロウィンコスでもある感じ。黒＆えんじのチェック＋グレーの配色がシャープ。シルエットもすごくきれいで、めるめるのスタイルの良さがあらためて実感できるビジュアルだった。ずっと見てたいかわいさ！
■最初のMCは、入場特典のお菓子について。「100均のレモンティーの飴が好きで、それが入ってたらアタリですよ」とのこと。自分が引いた袋には入ってなかったけど、わざわざ用意してくれるだけでもうれしい。2回目のMCでは、「ハロウィンの新曲を準備してたのに間に合わなかった。ごめんなさい…」というお詫び。さらに、この日のために買ったハロウィンの飾りも家に置いてきてしまったそう。ちょっと残念エピソードが重なってしまった感じだけど、ファンにとってはステージでの元気な姿を見られたことの方がはるかに重要。マイペースでやっていこう。

■ラスト曲は「曖昧MONSTER NIGHT」！ もともとハロウィン曲なわけで、まさに今が旬の楽曲。盛り上がったね〜。予定の全曲が終わって告知いろいろ。そこで「あら、あと8分も余っちゃった…」と気づくめるめる。PA卓に「もう1曲いけますか？」と確認して、急遽アンコールに！ こういう予定調和じゃないのって「本当のアンコール」という感じですごくいい。曲は「曖昧MONSTER NIGHT」をもう一度。ハロウィン週間にぴったりだったと思う。2回目も限界突破で熱かった〜！
■「曖昧…」の落ちサビでは、最前センター（S席）のなぜかそこだけキャスター付きの椅子が押し出されて、オタクごとステージのめるめるに最接近！ この絵柄も相当おもしろい。ニコ劇以外では絶対にありえない光景だ。しかも「曖昧…」が2回もあって、それだけでS席のもとがとれたのではないだろうか。
■この日はめるめる自身も何度かフロアに降りてきて客席の中で歌ったり煽ったり。けっこう大勢のファンがライブ中のめるめるに接近遭遇できたね。
■全12曲、約57分。（アンコール含む）

次回の「めるめるリサイタル」（11/26）はキリのいい「vol.30」。個人的にはまだ2回しか見てないが、いちおう直近回を連続で見てるのでその勢いは大事にしたいところ。あわせて外部の対バンイベントのステージなどもチェックしてみたい。ソロアイドルめるめるの良さがじわじわ沁みてきている。

開演19時45分→終演20時42分。

2024/10/25　Ange☆Reve　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Ange☆Reve単独公演〜からあげ誕生日だよ公演＆みーにゃ誕生日前夜祭〜」。"からあげ"とは、みーにゃこと松本みいなさんの愛猫。誕生日が飼い主と1日違いみたいね。チケットは一般。整理番号が大きく、開場の時点ではほぼ最後の入場。でも平日で遅れて来る人も多く、3列目下手端付近の席を確保できた。センターに前列のお客さんがかぶる席だったが贅沢はいえない。

メンバー4人でのステージ。セットリストは、「aile」「ココからイマジネーション」「セフィリア」「あの夏のメロディー」「Tell me why 〜最後の線香花火〜」「星空プラネタリウム」「リトルピ」「夏恋Choose me!」「L♡ve Scream」…の全9曲。

すでにアイドル業界はハロウィン週間。あんじゅれも直近のライブがハロウィン仕様だったことはSNSで知っていた。この日も？…と思ったのだが、普通にピンクの「aile」バージョン衣装だったね。そのかわり、みーにゃ誕生日前日ということで全員ツインテール、さらに猫のからあげくんを祝ってネコミミもつけている。安藤笑さんと小泉かのんさんは白い大きなネコミミ。松本みいなさんは黒の小さいネコミミ。そして原姫子さんは…カチューシャではなく、髪の毛を細く編んでネコミミ風に。よーく見ないと気づかないところだった。本人曰く「踊っててとれるのが嫌だから」とのことだが、案外忘れてきただけだったりして…。でも、わざわざ手間のかかる編み込みをしてまでそろえてるところはエライ。

セトリを決めたのはみーにゃ。代表曲ばかりじゃなく、あんじゅれをいつも見てる人も楽しめるレアめの曲も…というコンセプトだったそう。「ココからイマジネーション」「セフィリア」あたりがそんな感じかな。前週に現体制初披露だった「あの夏のメロディー」もまだまだ新鮮。後半（「リトルピ」以降）になると、基本ファンしかいない単独公演ということもあって、メンバー同士がいつも以上にじゃれあうリラックスしたステージに。正式な生誕ライブではないけど、お祝いモードの入った気の置けない雰囲気で楽しく見ることができた。

■最初のMCは「好きなからあげクンの味」を発表しながらの自己紹介。各種チーズ味が圧倒する中でみーにゃだけがホットなレッド。ひめこさんは高校生の時、ローソンでバイト経験があり、からあげクンの売れ筋には詳しいとのこと。からあげクン、最後に食べたのはいつだっただろう…。
■2回目のMCは「からあげクイズ」。お客さん全員を立たせて、正解者だけが残っていく勝ち抜きバトル。問題がちゃんとステージの大モニターに映し出されるなど凝っている。5回戦まであったが、意外に難問ぞろい。2問目までで残りわずか数人になってしまう（私も初戦敗退）。焦るみーにゃ。それでもなんとか最終勝者3人が決まり、みーにゃ自腹のからあげ味ポテチが授与された。みーにゃの進行はなかなかうまく、メンバーの突っ込みなどもあって思わず笑えるところも随所に。単独公演でもなかなかない企画。よかった。
■クイズからトリビアをひとつ。「からあげ命名の由来」はゲームのモンハンに登場する猫。
■ラスト曲「L♡ve Scream」でのみーにゃのセリフは「からあげおめでと！」。この日はみーにゃ自身のリアル誕生日前夜祭でもあったのだが、そっちにはほとんど触れずに最初から最後まで猫ちゃんの生誕オンリーだったね。そんなからあげくん、メンバーもまだ会ったことはないらしい。
■ステージはけっこう近い席だったが、照明（特に曲中）が逆光になることが多く、目つぶしをくらいやすい位置でもあった。距離のわりにいまいちステージが見にくかった…。3列目付近に座ることは比較的多いので、この日だけであることを願いたい。
■全9曲、約1時間2分。（アンコールなし）

みーにゃ自身の誕生日イブにあまり触れなかったのは、翌日にもライブがあるので当日祝えばいいということだったのだろう。また、正式な生誕も11月に予定されている。みーにゃ個人は堕天使曲が好きだそうで、「できたら全曲堕天使曲を並べたいくらい」とのこと。思い切ったことをやってくれそうなみーにゃなので生誕では実現するだろうか。

開演19時05分→終演20時07分。